石持狂い咲き♪石持の干物 美味! ー石持が俺を呼んでいる! ”余命いくばくぞ”なんて、療養している場合ではない。 そう決意すると、脇の下の痛みが嘘のように消えてしまった。 そして。 ー馬鹿は死ななきゃ直らない。 とつぶやきながら。 今日も、 「敵は久慈川にあり!」 とロシュナンテに跨ったのである。 空は灰色の布のような雲で覆われ。 すでに街は黄昏濃く、赤、青、黄、白、橙・・・と灯りが散乱していた。 昨日と打って変わって寒い黄昏だった。 風を切って舗道を走ると、鼻水がしたたり落ちてくる。 午後5時。現場。 すでに海も陸も闇に溶けていた。 オレンジ色の街灯の下に、点、点、点、・・・と石持釣りが並んでいる。 その数14〜5人、今日も堤防はスカスカだ。 釣り場は、昨日と同じ所にした。 そこから50メートルほど下流側に一人、その先100メートルほどに1人。 と、この辺あまり人気の無いポイントらしい。 釣りの準備をしている間、ノビタより上流側に並んだ人たちが、ポツリ、ポツリと切れ目なく石持を釣り上げている。 様子を聞くと、すでに15〜6匹は釣ったそうな。 この時点で、 ー今夜も、爆釣間違いなし! と思ったね。 ノビタオリジナル はじめの1匹午後5時10分、釣り開始。 今日も仕掛けは、ノビタ・オリジナル(スパークリング・デバイス)だ。 一振り入魂の第一投。 「・・・・・・?」 昨日はこの時点で、いきなり震度5ほどのアタリがきたのに・・・。 待つこと5分。 磯5号4.5メートルの竿先が、大きくバッタン、バッタンお辞儀を繰り返した。 ようやくの1匹、サイズは20センチに満たなかった。 この後が続かない。 ノビタのいる場所から上流側では、ポツリ、ポツリだが釣れ続いているのにだ。 「今に見ていろボクだって♪」 の今が、なかなか来ない。 ーああ。神さま、仏さま。天照大神。八幡大菩薩。春日明神。 と祈りつつ。 10分、20分、30分・・・。 暇なので、竿をもう1本追加。 ボーッとしていると、ノビタから上流側2人目の釣り人が、近ずいて来た。 挨拶されたが、一瞬、わからない。 数秒後、やっと思い出す。 昨年、シグナル・ファイバーで、石持をたくさん釣った釣り師だった。 ノビタ・オリジナルは、彼の上記釣り方も参考にしている。 彼と話しをし、釣った石持はすりみにして食べていると話すと、まねて食べてみますと言っていた。 すりみの作り方は、「ハピイの料理教室」のイワシ編に記載しています。こちら 今夜も入れ食い! 午後6時半過ぎ。 まだ1匹しか釣っていない。 と・・・。 久々に竿先に付けた鈴が、「りりりりり・・・・・・」と鳴り。 2匹目の小ぶりな石持が釣れた。 これが合図だった。 このあと、怒涛の勢いの入れ食いに。 まるで、”山が爆発し、空からカエルが降ってきた”ような騒ぎとなる。 すりみになった石持の汁 美味♪ 片方の竿の石持を取り込んでいる間、他方の竿は、ぶん殴られ、引っ張叩かれ、蹴飛ばされ、ブルブル揺すられ。 まるで嵐に揉みくちゃにされる木のありさまだった。 その度に石持が、 「やあ!こんばんわ。こんばんわ。今日はお日柄もよろしいようで」 とゾロゾロと堤防に上がってくる。 ノビタも、 「アモーレ、アモーレ、アモーレ見よ♪。骨まで愛します」 と熱烈歓迎。 ”外面似菩薩内心如夜叉(げめんじぼさつ ないしんにょやしゃ)”の、後ろめたさもあったけど・・・。 こんな入れ食い、過去に経験したことがない。 おしっこなんぞ、したくてもしていられない忙しさだった。 もう頭のヒューズが飛んでしまい、 「ビバ・久慈川!」 と、無我夢中で釣りまくったヨ。 納竿 午後9時10分。 青イソメ3パックが、空になったところで納竿。 入れ食いの勢いは止まっていず、そのまま釣りを続けたら3桁を軽く超していたのでは? 竿を片付けていると、右隣りで釣りをしていたオッさんが来て。 「俺は50を超したけど、お宅は40を超したのでは」 と話しかけられた。 オッさんはノビタより先に来て、はじめノビタが釣れていなかった時でも、ポツ、ポツ釣っていたのだが、その割りには・・・。 やっとここに来て、薄くて、軽くて、緩かった、久慈川の石持釣りが、一気に燃え上がった感である。 しばらくは、久慈川の石持釣りから眼が離せないかも。(チャン、チャン♪) 本日釣果 石持 18〜26センチ 77匹 The END |