アジ爆釣♪ 半欠けの月が 心弾む帰り道 帰途。 雲一つ無い群青の夜空に、白い半欠けの月が煌々と輝いていた。 月の光で、堤防の道筋が夜目にもはっきり見通せる。 風も弱くなり、気温も幾分上昇したようだ。 ランタンを点け、アジ釣りをしている人影が一つ。 声を出さずに、 「求めよ、さらば与えられん!ガンバレ、ガンバレ」 とその背に呼びかけてきた。 それにしても大願成就、悲願達成、一念通天の釣果。 「ワッハハ、ワッハハ、ワッハハ・・・・・・」 と笑いが止まらない。 ここしばらく、 「釣りに行くならお魚センターがいいわよ」 とか、 「釣れない釣り師が今日も行く」 とか、 「やるだけ無駄ってこと、まだわからないのかしら」 とか。 さんざん釣り師のプライドを傷つけてきた我が家のキムジョンイル。 なんせ、 「いまどき女のやさしさなんて美徳でもなんでもないわ。 女性は強くたくましく、亭主の尻をひっぱたいて稼がせるのが女の美徳です」 (「粗大ゴミ日記」by白石 真 より) にそっくりのカミさんなのである。 そのカミさんに、 「どうだ、まいったか」 と言ってやり、その驚く顔を早く見てみたいと、自然に足が速くなる。 雲が割れ陽射しが 誰もいない海 話しを戻す。 午後3時。 朝から降り続いていた雨も止んだ。 雲が薄くなり、雲間から漏れる陽射しも徐々に勢いを増す。 朝からこの時を待っていた。 「ソレーーッ!」 と家を飛び出した。 海は、やや強い北東の風が吹いていた。 ベタ凪だったが、風に起こされた小波が、無数の皺を海面に刻んでいた。 今日は先日、帰る間際にコマセを海に捨て、その直後にアジが釣れた場所を目指した。 堤防に人影なく、まるで冬の海のように閑散としていた。 使用サビキ 来るものは拒まず 本日の潮は小潮(那珂湊の潮見表)。 干潮 16:26 潮位59cm。 満潮 23:08 潮位114cm。 持参した武器は右図の小アジ専科3セット。 弾薬は、アミコマセ1キロブロック1個と沖アミ1ブロック。 結果的に、沖アミはほとんど使わなかった。 弾薬に限りがあり、潮が動く午後6時半〜午後7時半が山場と想定し、それまでは無駄弾は極力撃たないようにした。 開戦は午後3時50分。 はじめ磯2号5.3メートル竿を1本だけ出し、それにコマセ籠、小アジ専科、錘6号を順に付け、足元の堤防際に籠が水面より50センチほど下になるよう沈める。 先日の大アジを釣った時の戦法であるが、これが良かった。 はじめサビキ針3本に沖アミをつけたが、伏兵のフグにハリスを切られたので、途中から沖アミは外した。 竿先が、上下30cmほどバウンドしたのは、釣りを開始してから10分後。 初めの1匹は、期待外れの20センチほどのタナゴだった。 「来るものは拒まず、去るものは追わず」で、タナゴは全て持ち帰ることにした。 次に竿先を大きくバウンドさせたのは、24センチほどの良形アジ。 このあと午後5時までに、ポツリ、ポツリと、良形アジ6匹、タナゴ12匹をゲット。 この間に竿を1本追加した。 足元狙い 潮止まり 午後5時になると、ピタッ!とアタリが止まった。 潮止まりである。 このあと長〜い、沈黙が。 この間、弾薬を消耗しないようコマセを補充したのは3回だけ。 ふと空を見上げると、青い空の中天に白い半欠けの月が。 北東からの風が、ときどき置竿を、ガガ、ガガ、ガガと引き摺っていた。 午後6時15分。 竿が、いきなりクシャミをしたように大きくバウンド。 その瞬間、眠気が一片で吹き飛んだ。 海から上がったのは、24センチほどの良形アジ。 この来襲は15分ほど続き、この間に良形アジ3匹と、20センチ前後のタナゴを3匹追加。 嵐のような入れ食い 堤防に夜の闇がまとわりついた午後6時50分。 この時を待っていたかのように、敵機が襲来してきた。 仕掛けをドボーン!と水面に落とすと、ほとんんど同時に竿先がガタガタ振動し、一気に竿先が「へ」から「の」へ。 そして、次々とアジが上がってきた。 ほとんどはアジだが、たまにタナゴやメバルも。 竿2本は扱えきれず、竿1本で勝負。 これまでの鬱憤を晴らそうと、あしたのジョーではないが、 「燃え尽きて真っ白な灰になるまで戦うぞ」 と夢中で釣り続けた。 弾薬(コマセ)は急激に消耗し、午後7時半、とうとう弾薬が尽きて納竿。 久々に特筆大書すべき日であった。 「奇跡は毎日起きる。嘘じゃない、ホントだよ」 (映画『フオーレスト・ガンプ(一期一会)』 より) が信じられる日でもあった。 本日釣果 アジ 17〜24センチ 37匹 タナゴ 16〜22センチ 17匹 メバル 18センチ 1匹 The END |
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