2008年6月18日(水)  湊寄りの堤防
              午後2時半〜午後7時半
ノビタの釣り天国



       今日もアジ釣り
   

                                   紫雲に消える夕陽
孤高の釣り師
見晴るかす水色の空。
その空を、ガーゼのような薄い雲が縫い。
薄い雲を通し降り注ぐ陽射が、海の蒼さを際立たせていた。
耳をヒューヒューと横切っていく南風が、爽やかな空気を運んでくる。
足元では、低いが絶えず打ち寄せる波が、堤防の際をザザーーッ、ザザーーッと洗っていた。

堤防には、5人の釣り人がいた。
その中に、堤防から竿を2本突き出し、ジッとその先を見つめている釣り師がいる。
たとえ雷が足元に落ちても動ぜず、竿を見続けているのではと思えるほどの静けさ。

彼は、いつも此処で会うおっさんだ。
「どうですか」
と近ずくと。
日焼けで目、鼻、口が、さだかでないニコニコ顔が振り向いた。
かれの日焼けも凄い。
まるで焼き過ぎた黒焦げの餅である、触れると手を焼けどしそうなほどだ。

       
水色の空の下で
彼は1年中、ヒラメを狙っている。
孔子曰く、
 わがみち  いちもってこれをつらぬく
「吾ガ道、一以テ之ヲ貫ク」
の孤高の釣り師だ。
孔子はアジを釣って、それを餌にヒラメを釣る。
今日も朝の10時から来たと言う。
当然と言えば当然のような、
「まだアタリもない」
が返ってきた。
いつものことながらこの執念に、今日も脱帽。

人間魚群探知機がきた
いつもの所で荷物を下ろした。
周囲には誰もいない。
釣りを開始したのは、午後2時半。
竿を2本出した。
10分、20分、30分、・・・1時間、2時間。
待てど暮らせど こぬひと(恋人)よ。
ーどうした?
 どこにいるんだい?
                                              使用サビキ
午後4時半。
目も、耳も、口も、ひまだったので、孔子の所に行き話していると。
ノビタが釣っていた場所に、釣り人が一人やってきた。
アジ狙いのようだ、嬉しい人間魚群探知機である。
これで限られた弾薬(コマセ)の、無駄使いをしないですむと。
ーこれも、インシャラー!
  神に感謝。
ノビタも持ち場に戻った。

シャクリの誘い
隣りにきた彼は竿を3本出し、うち1本でシャクリはじめた。
ますます宜しい。
ーコマセをガンガン巻き、
 アジを、どんどん寄せてくれ!
シャクリはじめてから10分、とうとう彼に豆アジが1匹。
とたんに彼のシャクリが、パワー全開となる。
まるで神主さんが御神籤を振るうように、頭から汗を散布しながら竿を上下左右に振り回している。
そのご利益があって、今度は豆アジのダブルが。

「シャクルと釣れるんですね」
と、彼が嬉しそうに声をかけてきた。
どうやら、ノビタもシャクッテみてはどうかの誘いのようだ。
彼はこの方法で7匹ほど釣った。
シャクろうとしないノビタが気になったか。
「シャクッているこの1本だけで、あとの2本は無駄みたい」
とまた、ノビタもシャクレを遠まわしに言ってくる。

ーわしゃ、これでええねん。
  シャクラズとも釣れる時を待ってんねん。
  それで、ええねん。
  ほっといてか。
と関西語で応えたが、聞きとれなかったようだ。

        
低いうねりが
初めの1匹
午後5時40分。
と・・・。
なんの前ぶれもなく、目の前に放置しておいた竿の先が、ギューーーンと湾曲し。
ガクン、ガクン、ガクンと大きく上下した。
たるんで伸びきっていた神経が、いっぺんに緊張。
竿を持つ。
ー重い。これは良いぞ!
待望の1匹は、24センチの良形アジだった。

これを見た隣りの彼が、
「わたしが釣ったアジ10匹分に相当するアジですね」
とごまをする。

午後6時半までに良形アジを4匹追加。
隣りの彼は午後6時半、とうとう弾薬が尽き、片付けをはじめた。
彼の奮闘努力の結果は、豆アジ20匹ほどと、良形メバル1匹を含むメバル4匹。

日の丸のように赤い太陽が、紫色の雲海に消えていく。
風おさまり、堤防は生暖かい空気に包まれた。
そこに、okaさんと、tomyさん、その仲間がやってきた。
その時は、このあとの爆発を予想していなかったので、今日はさっぱりだと報告したのだが・・・。
彼等は、それぞれ思い思いの場所へ。

入れ食い
午後6時50分。
いつものように、アジの猛攻撃が始まった。
この時、ノビタの弾薬は、まだ充分残っていた。
待ちに待った時がきたのである。
ー入れ食い!
それを見ていた隣りの彼、
「この時を待っていたのですね、勉強になりました」
と感心していた。

ここの主役はいつもアジだが、脇役は日によって変わる。
ある時はサッパ、ある時はイワシ、ある時はタナゴ、そして今日はメバルである。
今日はメバルが、アジと一緒になって釣れてくるのだ。
いつものように、堤防が夜の闇に包まれた午後7時20分を過ぎると、アタリが遠くなった。
午後7時半、納竿。

本日釣果
  アジ  15〜24センチ  22匹
  メバル  17〜20センチ  8匹



















The END
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