2008年10月2日(木)  日立港
              午前5時20分〜午前9時半
ノビタの釣り天国



     泳がせ釣り第14戦


                              
     穏やかな夜明けだったが・・・
寒い朝
午前4時起床。
昨夜、熟睡できなかったせいか、疲れが全身に沈殿し体が重い。
ヨタヨタと出かける準備をし。
体中の元気を掻き集めて外に出ると。
冷え冷えとした寒気に、いっぺんで眠気が吹き飛んだ。

今日も厚手のジャンパーに、その下にセーターを着込んできた。
庭に出ると、風なく虫の声がかしましかった。
夜空には、月も雲もなく、無数の星が貸切で輝いていた。
ロシナンテに跨り街を走っていると、冷たい風が衣服を通し肌を刺し。
寒さがこたえるので、スピードを出さずゆっくり走ってきた。

カンパチの活性が高い
釣り場につくころには、すっかり夜が明けていた。
いつものポイントに荷を下ろす。
風がほとんど吹いていない。
10人ほどの釣り士が、海に浮子を浮かべていた。

午前5時20分、餌釣り開始。
コマセ籠を付けた6号のサビキ仕掛けを足元に垂らし、数回シャクッタが応答なし。
右隣りの釣り士が、浮子をつけたサビキ仕掛けを遠投し、餌用のアジを3匹ゲット。
ノビタも浮子釣りに変更、20分ほどで餌用のアジを5匹ゲットした。

午前5時45分。
左隣りの釣り士にカンパチがヒット。
長いことヤッタリトッタリして、上げたのは40センチクラスのカンパチだった。
それを見てノビタも、いつものように磯竿2号の竿を2本出し、泳がせ釣りを開始した。
今日はカンパチの活性がよく、堤防のあっちこっちで40センチクラスのカンパチが、上がっていた。

カンパチの泳がせ釣り
なるべくダメージを与えないようチヌ針5号を、元気なアジの背に浅くもなく深くもなく刺し。
ポチャーン!と海に放す。
この瞬間から、海中に魚雷をしかけたような緊張が続く。

カンパチの泳がせ釣りは、期待と恐怖がいつも心の中で共存している。
どんなおもしろいスリルとサスペンス映画も、及ばないドラマである。
なんせ、40センチ級のカンパチの引きは、新幹線か”スーパー日立”並みのパワーに感じるのだ。

あたり前だが、ドラグを緩めていないと、一瞬にして竿は海に引き落とされてしまう。
竿だけでなく、老いてますます耄碌の身では、本人が転落する可能性も大なのだ。
ハリスを細めの3号にしているのは、ハリス3号で海から引き抜ける重量のカンパチが身のほどだからである。
ハリス3号以上でないと引き上げられないカンパチは、大物釣り士にゆずっておこう。

今日も40センチクラスが
午前6時半。
今度は、右側で泳がせ釣りをしていた釣り士が、長い戦いの末に40センチ級のカンパチを、タモ入れしてもらっていた。
午前7時半。
異様な感じがし振り向くと、右の竿の尻が持ち上がった。
慌てて竿を掴もうとすると、竿が水平に。
逃げられたのだ。
仕掛けを回収すると、餌はなく針だけになっていた。
切歯扼腕の食い逃げである。
カンパチの中にもIQの高い知能犯がいる、奴はアジを針ごと飲み込もうとはせず、針を避けてその尻に喰らいつき身だけ咥えて逃げるのだ。

          
風が強くなってきた
午前8時半。
左側の浮子が岸壁スレスレに近づいたので、仕掛けを岸壁から6メートルほど沖に再投入し。
竿を堤防の上に置こうとすると。
「う?」
竿先が上下に振動しだしたのである。
その振動が、どんどん大きくなり。
ー前アタリだ!


そして竿尻が持ち上がった。
竿が湾曲しながら、斜めに海へ突っ込んでいく。
竿をつかんだ。
道糸が、岸壁スレスレに右へ走る。

ドラグを締めながら、竿を堤防と直角な方向へ引く。
毎度のことながら、シーガーエースのハリス3号が切れるか切れないか、それに全てをかけ。
やっとのことで敵を海面に浮上させ、神に祈りつつ堤防の上へ。
ドタッ、ドタッと、丸々と太ったメタボリックなカンパチが、堤防の上でのたうっている。
計測、40センチだった。

風強く撤収
午前8時55分、41センチのカンパチを追釣。
このころから北からの風が強くなり、堤防から釣り士が一人、二人と去って行き。
残っているのは、わずか4人。
カンパチの活性良く、これからという時に・・・。
「月に叢雲、花に嵐、釣りに風」である。
竿が、風に往復ビンタをくらい、右に左に大きく振り回されているのを見て。
止む無く午前9時半、撤収。
風に騒ぐ海の、あっちこっでバシャ、バシャ、バシャと大きなナブラが起っていた。

本日釣果
カンパチ   40〜41センチ  2匹



















The END
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