2008年10月10日(金)  日立港
              午前4時50分〜午後1時
ノビタの釣り天国



     泳がせ釣り第16戦


                              
         釣り日和だ!
六曜
先日の10月7日(火)は小潮、今日は中潮。
先日より潮の動きがよく、天候も先日と同じように絶好の釣り日和であった。
なのに今日の釣りは渋かった。
ー何故だろう?
短答不可能である。
しいて言えば先日(10月7日)は、六曜の『大安』。
やはりこの辺に因があるのか。

六曜とは、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6つのことで、鎌倉時代末期から室町時代にかけて日本に伝来したようである。
普段、まったく気にしない六曜だが、『友引』には葬式をするなとか、『仏滅』に結婚式をする人はいない。
釣れない日、六曜を確かめると以外と『仏滅』だったり・・・。
ちなみに今日は『友引』で夕刻に大吉、夕刻まで粘れば良かったのかも。

天気予報でこの六曜を記載しているものがある。
http://tenki.jp/forecast/point-459.html
天気予報を確認する時に、あわせて六曜も念のため見ておいてはどうだろう。

六曜は下記意味をもつそうな。

1、先勝(せんしょう)
 急用や訴訟等吉。午前は吉

2、友引(ともびき)
 葬式・法事は凶。夕刻は大吉

3、先負(せんまけ)
 控えめに静観が良い。午後は吉

4、仏滅(ぶつめつ)
 何事をするのも忌み慎む方が良い日

5、大安(たいあん)
 何事をするのにも上吉の日

6、赤口(せきぐち)
 何事をなすのも忌むべき日。午の刻(正午を中心とする2時間)のみ吉

         
今日も秋晴れ
暗い堤防で
群青の空に星が美しい。
夜明け前が一番暗いという。
ヘッドランプの灯りで、闇を押し開けながら歩いて行く。
やや強い北西の風が吹いていた。
いきなり白い物が、堤防下から舞い上がりガサッと地面に落ちた。
一瞬、ノミの心臓が破裂しそうになる。
”正体見たり枯れ尾花”である、それは風に吹かれて飛んできた紙袋だった。
行くさき付近の闇に灯りが一つ、2つ、チラチラしている。
先客がいるようだが、今日も貸切のようだ。

釣り場に着くと。
墨を塗ったような闇の中に、2〜3人の釣り士がいた。
いつものポイントが暗くてよく分からない。
適当な所で荷を下ろした。

かたさん、テツロウさんに
午前4時50分。
餌釣り開始。
まだ真っ黒な海に、電気浮子をつけたサビキ仕掛けをポチャーン!
毎度のことながら、餌が釣れなきゃドラマは始まらない。
「Play for all or nothing(のるかそるか)!」
祈るような気持ちで海上に漂う浮子をみつめていた。

刻々と夜が白んでくる。
浮子は何事も伝えて来ない。
と・・・。
離れている左隣りに、ナント!、K(かた)さんらしき人が、腰をかがめて釣りの準備をしていた。
よく見ると、そこはノビタポイント。
かたさんに挨拶し、その隣りに移動する。

彼とノビタとの間は、2〜3メートルほど。
これならいつもと変わらないと思ったのだが・・・。
「毫釐(ごうり)の差は千里の謬(あやま)り」
である。
この僅かの差が大きな差となったのである。
男が近づいて来る。
ーアッ!
それは、テツロウさんだった。
ノビタのカンパチ7匹に触発されて来たのだという。
彼は、かたさんの左側でやることに。
                                     
足元を鳥が
餌が釣れた
東の海に朱色がまじり。
見るまに真紅の円盤が水平線の彼方から昇ってきて。
海と空と雲を黄金色に染め。
その姿が水平線を離れると、海は眩く輝き、空は青々と広がった

何度かコマセを詰め直し、サビキ仕掛けを海に投入していると。
海上から浮子がスパッ!と消えた。
ー着信アリ!
そのまま浮子は浮上せず。
サビキを引き上げると、規格サイズの豆アジが3匹掛かっていた。

欣喜雀躍しながら続けて餌を狙う。
まず餌を確保することを優先した。
餌は早朝にしか釣れないときがあるのだ。
このあと、餌サイズのアジ、サバ、それにダツの子などあわせて6匹ほど釣る。

暁の戦い
午前6時、カンパチの泳がせ釣りをスタート。
釣りを始めて10分もしないうちに、左の竿が大きくバウンド。
「エンヤードット、エンヤードット♪」
の大漁節を口の中で歌いながら引き上げたのは、34センチのカンパチだった。

午前7時半。
今度は、かたさんの左の竿が海に突っ込みそうになる。
ほとんど同時に、その隣りのテツロウさんの竿も海に突っ込みそうに。
「ダブルヒットだ!」
と、かたさんが叫んでいる。
2人が、頭から汗を散水しながら引き上げたのは、35センチほどのカンパチ。
と、かたさんが針を外そうそうとしていると、かたさんの右の竿が海に突っ込みそうに。
かたさんの顔が輝いている。
そして引き上げたのは、さきほどと同じ35センチほどのカンパチだった。

ノビタの左の竿は、かたさんの右の竿の隣りだ。
ー次はノビタの番だ!
と手に汗を握り、
「皇国ノ興廃コノ一戦ニアリ」
とその時を待ったのだが・・・。
何事もなく時が過ぎ。
無視されてしまった、と思った。
ところが・・・。

それから10分経過後。
ノビタの右の竿が、海に突っつ込んで行ったのである。
敵は忘れたころにやって来る。
「WOW!」
と嬉しい悲鳴を上げながら、竿にしがみつき。
堤防に上げたのは、31センチと小ぶりな1匹、でも嬉しかったよ。
この暁の戦で、当方(3人)は、空母四隻を撃沈したような勝利を得たのだ。
この時点では、今日は大漁間違い無しと思いましたね。ーホントに。

        
青い海のような空に
あとが続かない
ところが世の中そんなに甘くはなかった。
時々、岸に近づきすぎた仕掛けを引き上げると。
針を背負ったアジが、口をパクパク。
「あなた死んでも いいですか
 いいえ死んでは こまります
 どうか元気で 泳いでね♪」
とアジを励まし、沖の方に放ってやった。

午前8時半。
かたさんが、また35センチのカンパチをゲット!
その直後に、今度はノビタの右の竿が、バシッ!と強烈な一撃を浴びた。
慌てて竿を掴んだが、竿はスーーッと水平に。
仕掛けを引き上げると、針だけになっていた。
ー食い逃げだ。
「飾りじゃないのよ涙は、ハハン♪」
とボーゼンとしていると。

        
                              沈黙する浮子
「ガーーッ、ドボーン!」
と異様な音が。
見ると、ノビタの餌釣り用の磯一号竿が堤防から消えている。
海に落下したのだ。
かたさん、テツロウさんに応援してもらい、竿を引き上げると、34センチのサバが針についていた。

「卵は卵を割らずには食べられない。何かを手に入れたら何かを失う。
痛みなくしては何物も入手できない。という黄金原則がある」
が、サバと引き換えに磯竿1本では割りに合わないぞ。

納竿
無風。
海は鏡のように真っ平ら。
そのあとは。
「食べてもらえぬ アジちゃんを
 涙こらえて 放ります
 釣り狂の 未練でしょう
 カンパチ恋しい 日立の海♪」
と、1時間、2時間、3時間・・・待ったのだが。
音もなく、匂いもなく、動きもない、空っぽの時が過ぎて行っただけ。

午後1時。
これ以上は無駄と、全員で納竿。

本日釣果
カンパチ  31〜34センチ 2匹
サバ    34センチ    2匹
コノシロ   24センチ   1匹
























The END
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