2008年11月23日(日)  日立沖
                 午前6時45分〜午後12時半
ノビタの釣り天国



         船、タコ釣り第2戦

                               
  絶好の釣り日和だった
女の義務
いきなり脇道へ。
最近、こんな言葉を拾った。
「女の三つの義務。」
 第一は美しくあること。
 第二はよい身なりをすること。
 第三は逆らわないこと」
(『作家の手帳』byサマセット・モーム 新潮文庫)
これはサマセット・モームが、女性の理想像を述べたものだが、全く同感である。
ただし、家のカミさんについて言わしてもらうと。
第一、第二は、しょせん無いものねだりとあきらめるしかなく。
第三の義務は、カミさんに話す勇気は湧いてこないヨ。

かたさんが迎えに
午前3時半。
ー今日こそは・・・。
と体中から火花を散らし飛び起きた。
トイレ、洗顔を済まし。
船酔い防止のためお餅を3個焼き、それに海苔を巻き醤油を付けて食べた。
ノビタは空腹時に船酔いするので、船に乗る時は必ずお餅を食べることにしている。
熱いお茶も3杯飲んだ。
そして、今日持っていくものの最終点検をし、待った。

午前4時40分。
携帯電話が、「ルルル・・・、ルルル・・・」と鳴り響く。
ーかたさんだ!
外に飛び出すと、家の前に車が止まっていた。
約束の時間より10分早くノビタを迎えに来てくれたのだ。

初めの1ハイ
「プップー」の汽笛を合図に釣りを開始したのは、午前6時45分。
15人全員が、一斉にドボーン、ドボーン・・・、と「一振り入魂」の第一投。
開始して1分もしないうちに隣りの若い人が、良形のタコを釣り上げた。

と・・・。
彼が釣り上げてからほんの数秒後、今度はノビタに明確なアタリが。
シャクッテいた手にモアーーッとした重さが加わったのだ。
「キターーーー!」
ガンガン道糸を手繰り寄せてくる。
水面に浮上した茶色の傘を、そのまま一気に船上に引き上げた。
凡そ1.5キロのまあまあサイズの真タコである。
仕掛けを投入してから、わずか1分もしない釣果だった。
この時、今日は”つ”抜けも夢じゃないと思ったのだが・・・。

我慢のかたさん
海は鏡のようなベタ凪。
無風。
午前8時ころには空を覆っていた雲も薄くなり、”太陽がいっぱい”の青く澄んだ空が広がった。
気温も上昇しセーターをぬいだが、それでも汗ばむ陽気となる。

               
穏やかな夜明け











ノビタとかたさんは、左舷ミヨシに並んで陣取っていた。
今回、龍翔丸に乗船したのはノビタも含め15人。
船全体が滑り出し好調で、しばらく船上は騒然とした状態が続いていた。
特に今日は、右舷側が好調だったようだ。
ノビタも初めの1ハイのあと、2〜3分後にまた良形の真タコを釣り上げた。

ところが、この騒ぎに無関係の人もいた。
ーかたさんだ。
ノビタの前回と同じく、10分、20分、30分・・・1時間、まるでタコ入道に相手にしてもらえないのだ。
かたさんが、
「仕掛けも餌も釣っている場所もシャクリ方も同じ、なんでオレには来ないんだ?」
とボヤイている。

マージャンと同じでツキがまだ廻って来ないんだよ、ノビタも前回は1時間半ほどボーズが続いたあと、急にパタパタと入れ食いになった。
と教えると、
「そんなもんか」
と言いながら、かたさんはまたシャクリ続けた。

かたさん執念の1ハイ
早朝、船上にバタバタ上がったタコも、時の経過とともにその勢いが衰えてきた。
午前9時過ぎ。
かたさんが、海面を睨みつけるようにしながらロープを、シャッ、シャッ、シャッ・・・と手繰りよせている。
きたのか?と聞くと。
大きくうなずいている。

タモを持って待っていると、アッと言う間に船上に抜き上げてしまった。
かたさんの初めの1ハイは2キロほどの良形だった。
かたさんホッとした顔をしている。
この1ハイが呼び水となったのか、これ以降、かたさんの出番となり。
一度あることは2度、2度あることは3度と同じサイズのタコを釣り上げていた。
かたさんにツキが廻ってきたのだ。

絶好の釣り日和だったが・・・
我々を嘲笑うような、絶好の釣り日和だった。
今日は、大物釣り師のTDさん、TRさん、FHさんの御三家もタコ釣りに初挑戦。
彼らに、タコ釣りとはイメージが狂うよとからかうと、一様に照れていたが、彼らも午前9時の段階では一人、3〜4ハイと、今一つ波に乗れないようだった。

               
戦場は近い











かたさんもポツリ、ポツリと数を増やしてきたが、小ぶりが多い。
タモを出して掬ってやろうとすると、
「タモは入らない、出さないでくれ、恥ずかしい!」
と悲鳴に近い声で叫んでいる。
たしかに水面から引き上げられ宙を飛んだタコは、タモ網の目からすり抜けるほどの大きさだった。
思わず大声で笑うと右舷側の方から、
「そりゃ笑い過ぎだよ」
の声が。
ーでもこれが笑わずにいられよか。

沖上がり
午後12時沖上がりの予定だったが、我々の後ろ(右舷ミヨシ側)で、良形のタコを続けて2ハイ釣った人がいた。
というか、彼はノビタを知っていて前に話しをしたそうだが、申しわけないが記憶になかった。
この時点で、ミイタ船長の判断で30分延長したが、このポイントには彼が釣った2ハイしかいなかったようだ。
結局、午後12時半、沖上がり。
かたさんと船上で話し、12月1日(月)のヒラメ解禁に、挑戦することにしたのだが・・・。
なんせノビタはこの5年間、ヒラメとは相思相愛になれず、いつも片想いで終わっている。

「その日その日を最高の日にしよう。
 毎日がこの世の最後だと思わないうちは、何一つ正しく見ることが出来ない」
    (エマーソン)

本日釣果
   真タコ  0.5キロ〜2キロ  5ハイ
   (かたさんは、7ハイだった)














The END
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