2008年12月11日(木)  日立周辺
                 午後1時半〜午後5時半
ノビタの釣り天国



       今日も狙いがそれて

                               
      月のきれいな夜だった
竿を片付けていると
すでに堤防はどす黒い闇に溶け。
風も収まり、海も凪て。
東の空には下弦を鼠にかじられたような白い月が。

「一山二山三山越え
    (ヨイヨイ♪)
 奥に咲いたる八重つばき
 なんぼ色よく咲いたとて
 ヨウちゃんが通わにゃ仇の花
   (サノヨイヨイ♪)」
と、『炭坑節』の一節が出てくるような月の夜だった。

時刻は午後5時半。
”あきらめは心の養生”と竿を片付けていた時だ。
最後の1本を片付けようと海を見ると、
「あれ!ドッタの?」
墨を流したような海に赤く灯っているはずの電気浮子がない。
ーひょっとすると?
心臓がパタパタとはためく。
磯2号5.3メートルの竿を手に掴み、道糸にテンションをかけながら、
「ソーレッ!」
と竿を振り上げると。
動かない。

竿を起こす力を増した。
と・・・。
ー動いた!
海底で何かが移動している。
竿を上げ下げしながらリールを巻くと。
ズン、ズン、ズンと、重い信号が海底に伸びる道糸から竿を持つ手へ。
ーひょっとすると尺メバル?
心臓の鼓動が、ドッキン、ドッキンと大きくなって。

竿先が、水飴のように下に引っ張られていたが。
リールを巻くと、以外と素直に上がってくる。
ーもっと逆らい、抵抗し、ノビタを辛苦させろ、ヤイ!
と海を睨みながら敵を叱咤激励したのだが・・・。
あっけなく敵は浮上し、真っ黒な海上で派手にバシャ、バシャ暴れている。
一瞬、迷ったが(タモを使うべきか)。
一気に堤防の上へ引き抜いた。

ヘッドランプの灯りに照らされ、足元でバタバタと暴れていたのは。
狙いの尺メバルから大きくそれた、尺セイゴだった。
セイゴには悪いけど、祝着至極の快事とはほど遠く。
今日もまた、学校、仕事、そして結婚がそうだったように、我が人生を象徴するような釣りで終わってしまったヨッ。

久々の再会
ゆるい南西の風が吹いていた。
モスグリーンの海は、風に揺れるススキの野のように波打っている。
澄んだ青空に千切れた白い雲が四散し。
見上げると太陽が眩しい。
歩いていると汗が全身を這い、汗を含んだ肌着が気持ち悪かった。

                                
メバル釣り仕掛け
午後1時半、社交場に着く。
50メートルほど先に、釣りの準備をしている若いカップルがいた。
その若い女性が手を振りながら、
「おひさしぶりで〜す」
とかけて来た。
みちよさんだ。
若い男性はアツシさんだった。

若い女性に、このように駆けてきて歓迎されたことは我が人生に記憶がない。
胸の中に、オレンジ色の風が吹き込んだような気分だったヨ。
ー今日は良いことがあるかも。
と思った。
最近、アツシさんが良形メバルを釣って以来、アジはどうでもよくなりメバル釣りに2人ではまっているそうな。

と・・・。
先ほど駐車場でお会いしたドクターSさんも駆けて来て、
「こんにちわ」
とみちょさんに挨拶していた。
ドクターSさんも彦ヱ門さんの紹介で、みちよさんカップルと先日知りあったとのこと。

このドクターSさんも、ノビタ同様に”人生釣りが全て、それ以外のことは全てつけたし”のような釣り侍である。
なんせ家に水槽を置き、自分が釣ってきた石鯛や、メジナ、エビ、・・・エトセトラを活かし眺めているそうな。
彼の話しでは、エビは石鯛に食べられてしまったそうだけど・・・。
今日は彼のテニスの師匠と2人で来て、すでに竿を8本並べたようだ。
ノビタも挨拶もそこそこに、釣りの準備をはじめた。
明るいうちはタコ狙い。
投げ竿2本に使うタコ天仕掛けを2つ、足元狙いのタコ天仕掛けを一つ準備した。

午後1時45分。
餌のサンマと錘30号付きのタコ天仕掛けを、40メートルほど沖にドボーン!と放り釣り開始。
そのあと、もう1本の投げ竿のタコ天仕掛けと、足元狙いのタコ天仕掛けを投げ込んだ。
置き竿のタコ釣りは、アタリがわからない。
時々竿を持ち上げ、リールを2〜3巻きして重さを確かめる。
味も素っ気もない釣りである。
タコ釣りの好きな人は、釣りのダイゴミよりノビタのように食することが好きなのかもしれない。

携帯電話をauからソフトバンクに乗り換えた!
タコ釣りの仕掛けを海に投入すると、目も耳もヒマとなり。
携帯電話(ソフトバンク)のスピーカから流れてくる音楽を聞いていた。

いきなり話しが横道にそれるが。
先日、携帯電話をauからソフトバンクに乗り換えた。
きっかけは、かたさんの携帯電話がソフトバンクだったからだ。
ソフトバンク同志の携帯通話料金は無料、最近、かたさんと携帯電話でやりとりすることが多くなったので、当然と言えば当然の乗り換えだった。
パソコンショップに行くと、au、ソフトバンク、NTTドコモ、いずれもその場で相互乗り換えが出来る仕組みになっていた。
乗り換えの手続きをしている時に、ソフトバンクの携帯電話とBBフォンのiP電話(一般家庭の固定電話)同志の通話も無料である事も知った。
我が家のiP電話は、8年ほど前からソフトバンクのBBフォンだったので、もっと早く気ずいていたら・・・。
娘たちもこの12月中に、NTTドコモとauから、それぞれソフトバンクに切り替える予定である。
できたらノビタの釣り仲間も、皆、ソフトバンクになったらハッピーなのだが・・・。
もちろん乗り換えても電話番号は前のままだし、電話帳やアドレス帳もそのまま引越してもらえる。
今の携帯はワンセグも見られ、かつパソコンに保存していたミュージックを携帯の2ギガのマイクロSDにインストールし音楽も楽しめる。
ノビタは音楽や朗読も、i−Podから携帯に乗り換えた。

頭金0円で、携帯の月賦と携帯の基本料金込みで、月々1,780円の24ケ月払い。
携帯の月賦払いが終わると、月額の基本料金980円だけの支払いで済む予定だ、但し、ノビタの釣り仲間が全員ソフトバンクに切り替えたならばだが・・・。
料金の詳細は、パソコンショップの携帯売り場で確認してみよう。

チャンスをものに出来ず
午後4時過ぎ。
遠投していた竿2本の仕掛けに、タコが乗ったかどうかリールを巻きながら様子を伺うと、いずれも根掛かりしたように動かない。
ーさては!
と1本の竿を強く引っ張ると、仕掛けが切れてしまった。

  
遠投用タコ天
他方の竿は強く引っ張ると、海底をズズーッ、ズズーッと、漬物石を引き摺るのような重さが3〜4メートルほど続いたあと。
ピタリと動かなくなった。
4〜5分ほど間をおいて引っ張ると、またズズーッ、ズズーッと動き、そこでまたピタリと動かなくなる。
これを4〜5回ほど繰り返したか。

何度目かに海底の物体がモアーーッと浮上し、必死になって竿を起こし。
リールをギリギリと、壊れてもかまわんと巻いていると。
突然、消えたのである。
あの漬物石の重さが。
いきなり目の前が暗くなり、しばらくは呆然と自失。−ああ。
風がヒューッと吹き抜けて行ったような気がした。
                                   
  タコの逃げた海
「帰っておいでと
     振り返っても
 そこにはただ
     風が吹いているだけ♪」
  (『風』by はしだのりひこ とシューベルツ)

これも、
「イン・シアラー(神のご意志)」
と喪失の痛みに耐えながら、また仕掛けを海にドブーンと投入したけど、2度とチャンスは巡ってこなかった。

納竿
午後4時半。
タコ釣りを止め、磯2号の竿を2本出しメバル釣りを開始。
みちよさんと、アツシさんもメバル釣りを開始。
うす闇が這う海に、5個の電気浮子が漂っていたが。
10分、20分、30分・・・・・どの浮子も沈まない。
一度、浮子が沈んだが、20センチほどのアジだった。

午後5時半。
「およばぬことと〜 あきらめました♪」
とメバル釣りをあきらめ、竿を片付けていると、前述のセイゴが釣れたのである。

そして。
みちょさんとアツシさん、ドクターSさんと彼の友人の方に挨拶をし。
群青の夜空に輝く星を見ながら、闇が一入(ひとしお)濃くなった道を、テクテクと歩いて帰って来た。

本日釣果
 アジ    20センチ  1匹
 セイゴ   34センチ  1匹













The END
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