2009年1月2日(金)  涸沼川
                 午後4時〜午後8時半
ノビタの釣り天国



        2009年初釣り♪

                                      
冷たい寒風が
冬の河畔
今日は初釣りである。
「このみち まっすぐ 逢えるよろこびを いそぐ」
   (山頭火)
と、ロシュナンテに跨り涸沼川に飛んだ。
釣り仲間を誘いたかったが、正月から家庭の平和を乱してはと、今日は単独釣行。

先日、爆釣した涸沼川の川辺には誰もいなかった。
空にスミレ色のたそがれが広がり。
冷たく刺すような北風が、水面に縮緬(ちりめん)の細かな皺をつくっていた。

この冬の川辺の情景、1300年ほど前の中国の詩人、柳宗元(りゅうそうげん)の『江雪(こうせつ)』という詩を思い起こさせる。

「千山鳥飛絶   千山(せんざん) 鳥飛ぶこと 絶え
 万逕人蹤滅   万逕(ばんけい) 人蹤(じんしょう) 滅す
 孤舟蓑傘翁   孤舟(こしゅう)  蓑傘(さりゅう)の翁(おう)
 独釣寒江雪   独り 寒江(かんこう)の 雪に釣る」

 千の山々に飛ぶ鳥はとだえ
 よろずの小道に 人の足あとは消えた
 一そうの小舟に みのかさをつけた翁(おきな)が
 冷たい川の雪のなか ひとりぽっちで釣りをする
  (『漢詩鑑賞入門』by 高木正一、武部利男、高橋和巳 創元社)

     
もうすぐ開演だ!
開演のベル(鈴)が鳴る
投げ竿を2本出し、釣りを開始したのは午後4時。
10分、20分、30分・・・・・1時間。
竿先に付けた鈴は沈黙したままだ。
陽が沈み、残映が向こう岸の土手をくろぐろと隈どっている。


                 
今夜も下弦の月

焦る気持ちは全くなかった。
「ハアーーー
 貴方まかせの」
    貴方まかせの
       夜だから〜♪」
 (『あなたまかせの夜だから』by 青江ひとみ作詩)
を口ずさみながら、その時を待っていた。

そして。
夕闇が夜の暗さに変わった午後5時50分。
右側の竿先に付けた鈴が、
「リリリーン、リリリーン、リリリ−ン・・・」
と、川辺の静謐を破った。
これが、本日のドラマの開演のベル(鈴)だった。
ところが、前回とまったく同じ、初めの一匹は途中でバラシ。

以降、鈴が切れ目なく鳴り続け、狂瀾怒涛の入れ食いとなり。
誰もいない川辺で孤軍奮闘する。
まるで心の中は、ゲームソフトのスクリーン状態。
バギューン、バギューンと飛んで来る火炎弾を、撃墜しているような興奮が。
「男を男にするのは、危機と遊びの二つだけ」
という箴言があるが、今ここに我、雀躍し。
この一時の恍惚、忘我、耽溺に酔いしれる。

        
25〜32センチ
邪魔者
午後7時過ぎ。
本日のピークを迎えていた時、
「スチャラカ、スチャラカ、スチャラカ・・・」
と携帯の呼び出し音が鳴り響いた。
携帯の受話器を外すマークをオンすると、
「ナニヤッテンダーーー」
と、聞き覚えのある声が耳に飛び込んできた。

宮城県にいる小学校の同級生だ。
新年会をやっているらしく、大分酒がまわっている。
「酒の抓みにするから、釣れた魚を宅急便で送れーーー」
言いたい放題だ。
次々と、酔っ払いのメンバーが変わる。
なかなか電話が終わらない。
竿先に付けた鈴は鳴り続けるが、手が出せない。
電話がかかってくる直前に上げた竿の仕掛けを、川に返せない。

久々の声なので、本来なつかしくなるべきだったが。
酔っ払いと、しらふの水位差だけではない、釣りを邪魔されたことへの腹立ちもあり。
心中は、ザブン、ザブンと打ち寄せる波が騒いでいた。
                                         
セイゴの開き
納竿
結局、この電話が運の尽きだったか。
以降、鈴の音が遠去かり。
午後8時半、
「丁度時間となりました〜」
とドラマの幕が閉じられた。

晩酌の抓みは、かたさんに教えてもらったセイゴの開き。
セイゴを背開きにし、30分ほど塩水に漬け、2日間天日干しして火で焙ったもの。
ーこれは美味い!
飴色に焼けたセイゴの開きに、我が家で採れたスダチを一雫、二雫、その上から醤油をかけ食す。
香ばしく、かつパリパリとせんべいを砕く歯ごたえ。
それを骨まで愛しながら飲む発泡酒の美味さ。
極楽、極楽、極楽。ーああ。

本日釣果
  セイゴ  25〜32センチ  18匹



























The END
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