2009年3月16日(月)  日立港 カレイ釣り
             午後0時半〜午後5時半
ノビタの釣り天国



         めでたさも


                                    
竿を仕舞う直前に・・・
あきらめは心の養生
海はベタ凪、波の音も無い。
南東の風が吹いていたがいつか止み、空に黄昏色が広がていた。
釣り人も一人去り、二人去り。

午後1時に36センチのカレイを釣ったが、あとが続かない。
となりのかたさんは、午後2時半に44センチ、そして午後3時55分に48センチを釣ったのにだ。
ーいまに見ているボクだって。
「ダブルが来れば、一発逆転だ!」
と、かたさんに聞こえるように叫ぶと。
小憎らしい顔して笑っている。

待つこと4時間半。
生来、我慢強いほうではない。
もういい、よくぞ頑張った。
あきらめは心の養生。
ー帰るんだ。
と午後5時半、竿を片付けはじめた。

           
ベタ凪
奇跡的な1枚
4本並べた竿の左の端から片付けた。
1本目を片付け終わり、2本目を片付けはじめた時である。

右端の竿が、ヒョコリとお辞儀をしたような・・・。
竿先に付けた鈴は鳴らない。
ジッと右端の竿を注視したが、竿先は微動だにしない。
錯覚だ、妄想だ、勘違いだ。
とまた竿を片付けはじめた。

と・・・。
「アタリだ!」
かたさんが叫んだ。
かたさんがノビタの右端の竿を指差し、
「アタリだよ、アタリ」
と復唱している。

右端の竿先を見ると、天を指し知らん顔をしている。
半信半疑で竿を掴み、竿を持ち上げると。
ドドッ、ドドッ、ドドッと3回、重厚な振動が海底から腕に。
竿が満月のように撓った。
「キタキタキタ・・・、これは大きいぞ!」
と、かたさんがタモを片手に飛んできた。

憂鬱な気分が雲散霧消し。
大漁節ならぬ『おさるのかごや』を歌いながら、リールを巻いてくる。
「えっさえっさ えっさほいさっさ
 おさるの釣り士だ ほいさっさ
 投げ竿かかえて
 それ やっとこどっこい ほいさっさ」

そして、無事タモ入れされたのは、かたさんには及ばないが待望の43センチのマコガレイ。
なんとか面目を保つた1枚であった。

運命の分かれ目
それにしても、もし竿を右端から片付けていたらどうなったか。
おそらく43センチのマコガレイの姿は、見ることなく終わったような気がする。
運命の分かれ目は、竿を左から片付けるか、右から片付けるかであったようだ。

なぜなら、右端の竿の最初のアタリを見たのは、左端の竿の片付けが終わり、そのとなりの竿を片付けはじめた時である。
この間、4〜5分。
この時間に、カレイは右端の竿の餌に食いついたのである。
この時間を奪ったならば(竿を右端から片付ける)、カレイは餌に食いつかなかったのである。
運命の分かれ目は、左から片付けるか、右から片付けるかの違いであったような。
同じようなことが、これまで何度もあったとしたら、どれほどの幸を逃がしてきたのであろう。
知らぬが仏で、知らない方が幸せなのかもしれないが・・・。

                                        
星の数なら・・・
納竿
此処に来たのは今年2度目だが、星の多いのには驚かされる。
カレイはなかなか釣れないけど、星は星条旗の数ほど釣れる。
ホテルの格付けは5ツ星が最優良らしいが、星の数なら超優良な海か。

午後5時半。
黄昏の堤防を、かたさんと帰って来た。
かたさんの釣果と比べたら、
「めでたさも ほどほどなりや おらが春」
である

本日釣果
  マコガレイ 36〜43センチ  2枚
  星(ヒトデ)            9枚





















The END
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