アジ入れ食い 明るいうちから 読者に感謝 最近、「ノビタの釣り天国」も急激にカウントが落ちてきた。 あたり前だと分かっていてもさびしい。 そんな時に、”捨てる神あれば拾う神あり”。 ノビタを応援する読者からアジが釣れますよ、のメールが飛び込んで来た。 詳しい場所、釣れる時刻まで懇切丁寧に報せてきたのだ。 感謝、感謝、感謝。 思わず笑いと涙が・・・。 世の中まだまだ捨てたもんじゃない、と涙がこぼれ落ちました。 午後4時半、玄関を出ると。 幸いなるかな、我が家の恐妻は庭で近所の奥さんと井戸端会議。 ジロッと睨まれたが、声は飛んで来ない。 ー今だ! と、ロシュナンテに跨り家をダッシュ! 「敵は湊寄りにあり!」 国道245号を突っ走る。 恋人にあいにいくようなときめきが、法定速度を軽くオーバー。 「さがし さがし求めて ひとり ひとりさまよえば 行けど切ない アスファルト♪」 鼻歌が、後方に千切れて飛んで行く。 仕掛け 大アジが! 午後5時過ぎ、戦場着。 すでに相棒なるかたさん、ジッと海と対峙していた。 声をかけると、 「いたよいたよ大アジが!」 目ん玉を満開にして噛み付いてきた。 いたのだ、読者の報告は間違いなかった。 かたさんは、午後5時過ぎに来て25センチ前後のアジを5匹も釣っていたのだ。 午後5時半。 ノビタも慌てて準備をしベタ凪の太平洋に、 「ポチャーン!」 と一振り入魂の第一投。 待つこと3分。 ズボッ!と5号浮子が海中に沈んだ。 「キター!」 満月のように撓る磯竿2号を垂直に立て、リールをジワジワと巻いて来る。 熱闘、3分。 始めの1匹は、25センチオーバーの大アジ。 「あなたに逢えてよかった あなたには希望の匂いがする つまずいて傷ついて泣きさけんでも さわやかな希望の匂いがする♪」 (『あの鐘を鳴らすのはあなた』by和田アキ子) 穏やかな海 エンヤードット♪ 厚い雲が裂け、陽光が地上に降り注いできたような大アジの出現に、これまでの憂鬱が雲散霧消し。 頭の中は、いきなりヒートアップ。 ーさーかかって来い!、敵は幾万ありとても♪ と勢いよく仕掛けを20メートルほど沖に、ぶん投げる。 待つこと3〜4分。 浮子がズボッと一瞬にして海面から消へ。 手に持っていた竿の先がグイグイ海面に引き込まれる。 「キターーー」 唇が弱いアジを強引に寄せるとバレルので、 「悠々として、急げ!」 とばかりに。 慎重に岸に引き寄せ、そして堤防の上へ。 隣りで釣りをしているかたさんの、 「大きい、大きい、これは大きいぞ!」 の叫び声を、何度聞かされたことか。 ノビタも負けずに、 「これは重い、大分大きそう!」 と叫んでいたけど。 彼の叫びの数には及ばなかった。(針掛かりの数で負けたということ) 午後6時までは大アジだったが、午後6時を過ぎると小アジが多くなった。 それでも始めから最後まで、 「エンヤードット、エンヤードット、エンヤードット♪」 であった。 午後6時過ぎ、人間のアジさんがルアーロッドを片手にやってきた。 会社の帰りだそうだ。 ルアーを10回ほど投げたが反応なく、しばし我々のアジ釣りを観戦したあと帰って行った。 納竿 明るいうちは弱い南風が絶えず吹き、乳白色の靄が陽射しを和らげ涼しげだったが。 午後7時過ぎ、闇が濃くなり無風となった途端、空気が淀み堤防は蒸し暑さに包まれた。 振り向くと潤んだ空に、やや赤味を帯びた三日月がぼんやりと浮かんでいた。 今日のノビタは、仕掛けが団子状態になる頻度が多く、その縺れを解くのに時間を費やされたが、かたさんは仕掛けの縺れが少なく、順調に数を伸ばし50匹を超えるアジを釣った。 今日は、ノビタの完敗である。 アジの叩き 午後8時。 アタリが遠くなった所で、納竿。 道具を片付けていると携帯電話が鳴った。 携帯電話をポケットから取り出そうとしていると。 眼の前に人の気配が。 頭を持ち上げ見ると、ノビタのヘッドランプの灯りに照らされ、闇の中に栃木のテツロウさんの顔が浮かび上がった。 驚きました。 まさか、まさかの出現。 彼も近くでやっていたそうだが、あまりよくなかったようだ。 家に帰り。 風呂上りに、釣ったばかりのアジの叩きを抓みに、飲んだ発泡酒の美味かったこと。 「その日その日を最高の日にしよう。 毎日がこの世の最後だと思わないうちは、何一つ正しく見ることができない」 (エマーソン) 本日釣果 アジ 18〜26センチ 30匹 タナゴ 23センチ 1匹 The END |
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