2009年8月14日(金)  日立沖 スルメイカ釣り
             午後6時20分〜午後11時
ノビタの釣り天国



        こんなはずでは・・・


                                      
やがて日が沈み
夢破れて
連戦連敗の日が続く。
今日は陸がダメなら沖でと、沖釣りに一縷の望みを託したのだが・・・。
堀口大学の詩「現在教秘儀」の一節、
「過去は怠け者の幻だ
 未来は馬鹿者の希望だ
 ・・・・・・」
が身に沁みる結末に。

本日釣果、
25センチ前後のスルメイカ6杯、40センチ前後の大サバ5匹。
今日も渥美清の歌である。
「奮闘努力の甲斐も無く
 今日も涙の 今日も涙の
 日が落ちる 日が落ちる
ーああ。

闘志燃ゆ
午後5時10分。
龍翔丸は釣り士10人を乗せ日立港第5埠頭を離岸、沖合い10海里のスルメイカポイントを目指す。
天気晴朗だが海は穏やか。
されど気分は、司馬遼太郎の『坂の上の雲』記載の、
「敵艦見ユトノ警報ニ接シ、連合艦隊ハ直チニ出動、之ヲ撃滅セントス。
 本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」
であった。
たしかに。

風が吹いていた。
今日の風は敵ではない、味方だ。
ムシムシする暑さを吹き飛ばし、爽やかな空気を運んでくる。
久々の青空。
その下を、空中に飛沫を散布しながら、龍翔丸は疾走す。

はじめの1匹
現場に到着したのは午後6時10分。
空はオレンジ色に染まり、海は青黒かったがまだ昼の明るさ。
イカ釣りには早いので、サビキを出しアジを狙ってみることにした。
今日は慣れない手釣りを止め、竿釣り。
錘は80号を使用した。

午後6時20分。
錘80号を付けたアジサビキ仕掛け(右写真)を、海へドボーン!。
電動リールの水深メーターが、10メートル、20メートル、30メートル・・・と変化していく。
40メートルの所で停止させ、そこからシャクリながら仕掛けを上昇させてきた時であった。
ドドーンと、バットでぶん殴られたような衝撃が竿先に。
「?????」
竿を手に持ったまま、コンマ2〜3秒ほど頭が休止状態に。

これがまずかった。
続いて、ドドーン、ドドーン、ドドーン・・・・・・と太鼓を打つような乱打が押し寄せてきた。
慌てて連動リールの引き上げレバーを最高速に。
時、すでに遅く、リールが敵の反撃に負け、ジーと半回転して停止。
また動きだしジーと半回転して停止。
そしてとうとう動かなくなった。
竿先は海に突っ込み、ペコペコお辞儀をしている。
ーまずい!

と電動リールの引き上げレバーを最高速にしたまま、手動でリールを巻く。
そのまま、自動と手動が協力しあい敵を引き上げてきた。
やがて海面下に、蒼い海の色をバッグに、白い魚体が数珠繋ぎになっているのが見えた。
この時は、アジかもしれないと淡い期待も持ったのだが。
船上に引き上げたのは30センチほどのサバ、これが6本針にパーフェクトに掛かってきたのだ。
引きが激しいわけだ。
このサイズはまだ脂が乗っていないので却下することにし、全て返品。

                                      
漁火が点、点、点・・・と
四面魚歌
日沈み冥色海を覆い。
龍翔丸の漁火点灯、ライトがスルメイカ多発地帯を照らす。
墨を流したような水平線上に、漁火が、1つ、2つ、3つ・・・11個、白く煌々と輝いていた。

午後7時15分。
烏賊戦開始。
全員竿をシャクル。
だけど10分、20分、30分・・・船は沈黙したまま。
ライトに照らされたベビーブルーの海に、無数の小魚が群れ。
「ポーニョ、ポニョ、ポニョ ポーニョ、ポニョポニョ・・・
と船の周囲は「四面魚歌」なのに。
ーどこにいるのさイカは?

バラシが多い
午後8時。
「棚、60メートルで釣れてるよーーー」
とミタ船長がスピーカーごしに叫んでいる。
棚を55メートルに合わせ、
「イカ助五郎サマ、イマシタラ本部マデ応答ネガイマス」
と呼びかけながら仕掛けを下ろしていくと。
「ググ、ググ、ググ」
と水深58メートルから、信号がPEラインを走り手元に届いた。

はじめの1杯は20センチほどのムギイカ。
このあとも、ポツリ、ポツリと釣れたが、途中で逃げられる方が多かった。
「こんなに別れが
 苦しいものなら
  二度と恋など
   したくはないわ
と歌いながら、夢中でイカを追う。
午後9時までに、やっと4杯。

沖上がり
このあと2杯追加。
今夜は全体的に不調だったようだ。
ノビタは今日は竿釣りなのに手前祭り3回、またまた大分時間を浪費してしまった。
なんかこの手前祭りが、悪い癖のようになってしまったようだ。
午後11時、沖上がり。

本日釣果















The END
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