2009年10月23日(金)  某堤防 アジ釣り
                 午前3時半~午前6時半
ノビタの釣り天国



        アジ入れ食いパート2

                                        海は荒れていた
嵐の中で
午前3時半。
まだ港は夜の底。
岸壁に立つと、
「風はヒュルヒュル波はザンブリコ
    誰かわたしを呼んでるような」
  (『襟裳岬』by島倉千代子 歌)
の海だった。
ときおり波飛沫が飛んでくる。
空は灰色の雲に覆われ、星なく月もなく。
今日も鼻水が止まらない。
全身が「やりたくない」と反旗を翻している。

秋田から来た読者のT.Sさんが、ノビタの決断を待っていた。
こんなに早くに来たんだ、
やるぞと思ったけど、
「やりますか?」
と掛け声は、やる気が半熟だ。

アジはいた!
釣りを開始して10分ほど経過。
「来ましたよ!」
とT.Sさん。
まあまあのアジが闇の中で白くキラキラ輝いていた。
この瞬間、
ーこの嵐でもアジはいたんだ!
と頭上にパッと電球が灯った。
すぐノビタにもきた。
このあと勢いは弱いが、ポツリ、ポツリ、ポツリと切れ目なくアジが釣れ続いた。

 
使用サビキ
隣りの釣り士
午前4時半。
隣りに釣り士が来た。
ザップン、ザップンの沖に、赤い電気浮子を投げた。
電気浮子は黒々とした波の上で、レスリングをしているように右に左に張り倒され揉みくちゃにされている。
彼にはアジは来ない。
こちらは、入れ食いなのに・・・。

ー灯台下暗し、足元にアジが来ているよ!
と声を出さずに声をかけた。
なぜなら、釣り士には釣りへのこだわりがある。
彼はアジを釣りたいだけではなく、
電気浮子が、海上からズボッと消える情緒を味わいたいのだろうと思ったから。

午前5時半。
すっかり白み、ヘッドランプの灯りが不要になった。
と・・・。
隣りの釣り士が近づいてくる。
ーアッ!
なんと、つりきちさんだった。

今日は駐車場で、那珂市のイチさんにもあった。
イチさんは我々よりも早く海に来たそうだが、風が強く彼の狙う釣りはできないと、あきらめて帰って行った。

納竿
午前6時半。
コマセがなくなったので納竿。
T.Sさんと帰って来た。
彼は、この5月胃がんのため胃を全て摘出する手術を行っている。
しばらくは後遺症と格闘していたようだ。
そんな彼に、こんなハードな釣りをさせて良かったのだろうか?

本日釣果
  アジ 10~22センチ 47匹
  メジナ  25センチ  1匹


















The END
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