2009年11月16日(月)  某沖堤防 タコ釣り
                 午前6時50分~午後2時半
ノビタの釣り天国



         淋しい釣果でした

                                       1日中曇り
備えなければ憂いあり
「タコ入道サマ、お食事の時間ですよ。
今朝のメーン・デッシュは、日本海のズワイガニですよ」
と呼びかけながら、海底をトントンと小突いていると。
ピタッ!と、タコ天仕掛けが海底に貼りついた。
ータコ入道だ!
午前7時20分。
釣りを開始してから30分経過していた。

タコ入道の食事を妨げないよう糸を弛ませ1分。
ワクワクしながら、
「エーイッ!」と竿を振り上げると。
ー軽い!
晴天の霹靂、シャボン玉が弾けた。
リールを巻いてくると、道糸が風に吹かれてユラユラと宙に舞う。
原因は、タコ天仕掛けと道糸の結びが解けたのだ。
まるで、海から0点の答案用紙を返されたような・・・。ーガクリ。
「主は与え、主は奪う」
  (ヨブ記 一章二十一節)

「わたしバカよね おバカさんよね」
傾向と対策が甘かったと、切歯、切歯、切歯・・・。
傷心を癒そうと新たな獲物を追ったけど。
10分、20分、30分・・・。
海は応えてくれず。
ーさっきのは、きっと大物だったのだ。
と、ますます未練が肥大していく。

       
海はベタ凪
はじめの1匹
空は曇で覆われていたが、風も弱く以外と暖かい。
今日もかたさんと別れたが、堤防には予想外にノビタのライバルが4人。
ノビタは後発部隊、極めて不利な立場であった。
それでも一縷の望みを掛けて、彼らのあとを探って行く。

午前8時10分。
「・・・・・・?」
海底で何か粘っこい感触が。
竿を持ち上げると、ゴムを引っ掛けたような・・・。
そして動かなくなった。
ータコだ!
竿を振り上げると。
                                          
餌のズワイガニ
手応えはあったのだが、リールを巻いてくる途中から軽くなったような・・・。
半信半疑で仕掛けを引き上げると。
なんと、餌のズワイガニより小さいタコが。
まるで、馬の背に青ガエルがしがみついているような格好で。
はじめの1匹は200グラムほどのタコだった。
かわいそうだけど、南無阿弥陀仏。

こんなことがあった
それから1時間、2時間・・・。
まるで釣れない。
この間に、自作の仕掛けを3つも根掛かりでロス。

突然、
「オーーーッ!」
足元の海面に、頭が1メートルほどのタコ入道が浮かんだのだ。
ーと見えた。
よく見ると、クラゲだった。
今、ニュースなどでその悪名を広げた越前クラゲか。
その醜い茶色の姿を、これ見よがしに晒しながら悠々と沖に漂って行った。

   
漁師を悩ます越前クラゲ
それからしばらく。
足を引き摺りながらタコを探っていると、目の前に放置された竿があった。
なんたる偶然。
その竿先が、ビシ、ビシと2度、大きくバウンドしたのだ。
直後に、道糸が大きく弛んだ。
ーこれはカレイの引きだ!

竿の持ち主を目で追うと、100メートルほど先でタコを探っている。
好奇心が勝りタコ釣りを中止、ご注進と彼の所へ走った。
彼はノビタの報せを聞くと満面破顔し。
片手に1キロほどのタコが入ったビニール袋をぶら下げ、ノビタと一緒に走った。
戻って。
竿を上げると、35センチほどのマコカレイが釣れていた。
期待は、もっと大きかったのだが・・・。

納竿
ゴールド・ラッシュが過ぎ、ゴースト・タウンとなったような海底を。
ヘトヘトになりがら探り続け、なんとかタコを2匹追釣。
午後2時半、納竿。
迎えに来た船の中で、善良そうなタコ釣り士と話しをしていると。
クラーボックスを開き成果を見せてくれた。

「うっそー!」
2キロを超すようなタコを含め5匹の良形がそこに。
餌は何かと聞くと、なんと先週ノビタが目撃した餌だった。
「お前の不幸には、わけがある」
  (ビート・たけし)
やはりズワイガニでは、勝負にならなかったのか。
ーなんとかせにゃ・・・。
ふったさん頼みますよ。

本日釣果
 タコ  200グラム~1キログラム  3匹





















The END
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