昨日より5センチ前進 やったぞ44cm 嵐が何だ! 昨日の52cmマコガレイは強烈だった。 寝ても覚めても頭から去らない。 コタツの中で、 「あっしゃ~、お日様一つありゃ~それでよおござんす」 なんてほざいている場合か。 コタツの中にいたネコはトラに変貌し。 風雨に煙る外へ飛び出した。 ロシュナンテに跨りアスワルトの道を突っ走ると。 弾丸のように飛んでくる雨に、露出した顔が強打され。 涙と鼻水が風に散る。 こなくそーーー。 「雨ニモ負ケズ 風ニモ負ケズ 座布団釣ルゾト 思イ込ンダラ 試練ノ道ヲ 行クガ 男ノ 進ム道」 ー男ならやってみろだ! 雨と風の中で 強風と雨の現場 現場に着くと、かたさんが先に来ていた。 昨晩、彼を誘ったのだ。 暴風雨の中、いくらなんでも寂しすぎると。 曇天の空。 雨は小降りとなったが風が強く。 荷物入れにしている車輪の付いたトラベルバッグが、風に吹かれてズズズズズーーと滑っていく。 餌の入ったレジ袋を取り出すと、バタバタと大暴れ。 リールを付けた竿がガガガガガガーと押されていく。 強風に邪魔され、釣りの準備に手間取った。 かたさんが、 「アタリがわからん」 と風に大きく揺れている竿を指差している。 昼の12時半。 釣り開始。 それから1時間、2時間、3時間・・・アタリなし。 午後3時、風はビュービュー吹き荒れ、雨がバチバチバチバチと全身で撥ねている。 耐え難きを耐え、忍び難きを忍んでいると。 「今日は魚が入る雰囲気がないな~」 とかたさん、そろそろ帰る言い訳を言いだした。 とうとう 午後4時半。 1時間ほど前に、遠くで釣りをしていた釣り士が30センチほどのカレイを1匹。 30分ほど前に、かたさんが足元で30センチほどのアイナメを1匹。 ノビタはまだ0匹。 釣りを開始してから4時間。 ーザッツ・オール!、それが全てだった。 まるで童謡『城ヶ島の雨』のような雨が降り続く。 「雨はふるふる 城ヶ島の磯に 利休鼠の 雨がふる 雨は真珠か 夜明けの霧か それともわたしの 忍び泣き」 午後4時40分。 堤防は早々と黄昏ていた。 孔子曰く。 「日残リテ 昏ルルニ 未ダ遠シ」 ーなのだろうか? 風に吹かれて上下に揺れていた竿の先が、海の方に3度ほど引かれたような・・。 「・・・・・・?」 目を擦り竿先を凝視したのだが・・・。 ー幻覚を見たのだろうか? 竿の先は風に揺れているだけ。 しばらく放置したあと、餌がついているかどうか確認しようと、リールを3~4回巻くと。 ー何と! ドドッ、ドドッ、ドドッ・・・と、海底から重厚な手応えが。 思わず、 「タモーーー、タモーーー」 と堤防の上にすわり、雨に打たれているかたさんを、大声で呼んだ。 かたさんに無事タモ入れをしてもらったのは、44センチのマコガレイ。 時間が経つと身長が縮まるので、即、記念撮影。 美人? 女(メス)なのであろう。 産卵が終わり痩せていた。 決して美人ではない。 顔も黒く、体に比して目、鼻、口が小さくまとまり、年老いて見えた。 でも出会いがあり、子種をもらい、目出度く出産したのである。 彼女の人生はほぼ完璧だった。 残りの命は、私の命に代えさせて頂きます。 ー南無阿弥陀仏。 納竿 このあとかたさんが、37センチの石ガレイを釣った。 午後5時半。 暗くなり餌付けも不如意になってきた所で、納竿にした。 本日釣果 マコガレイ 1匹 44センチ The END |
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