2010年5月9日(日) 午前4時半~午前8時 涸沼川
那珂湊 水温 
12.8度 <潮>若潮 満潮  0:25 干潮  7:06
ノビタの釣り天国


       セイゴが釣れた!

                                   でっかいど!涸沼川のセイゴ
初めての戦場で
新緑の香りを含んだ空気が流れてくる。
空が、紅から青のグラデーションに。
やがて、雲も空もそして空を映す川もワインレッドに染まり。
真っ赤な太陽が、黒々とした街並みの上に顔を出す。
目覚めた小鳥のさえずりが、
「朝がきた 朝がきた 希望の朝だ
と歌っているような・・・。

川辺には誰もいない。
ここは、地上の喧騒とは無縁の世界。
川面を、小枝が上流から下流に向かって滑っていく。
流れが速い、釣りには少々不利なシチエーションだが・・・。
今日は、今年初のセイゴ狙い。
しかもこの場所で釣るのは初めて。
どうなるのかは、
「ゴッド・オンリー・ノーズ!(神のみぞ知る)」
だ。

「筋書きのないドラマ、それが野球ですよ」
と野村監督がぼやいていたけど。
筋書きのないドラマは、野球だけではないぞ。
釣りも同じ、いやそれ以上に混沌としている。
なんせ、いるかいないかわからない敵と戦うのだから。

           
希望の朝だ
川は沈黙
午前4時半。戦闘開始。
一振り入魂の第一投。
錘30号のブッ込み仕掛けが、ドボーン!と川の中央に落下した。
竿立てに置いた竿の先が、流される仕掛けに引っ張られ、弓のように曲がっている。
竿は2本、その先に呼び鈴をつけた。

10分、20分、30分・・・。
待ち人来らず。
「アモーレ、アモーレ、アモーレミオ
ーどうした?いるのかいないのか?
いるならどうか応えて頂きたい。
と胸の中で哀願泣訴。
そして。
絶望の暗雲が胸中を覆っていく。

初めの1匹
午前5時、
「おはようございます!」
とイチさんがやってきた。
彼も今日はセイゴ狙いだ。

午前5時10分。
「リリーン、リリーン、リリーン・・・」
呼び鈴がけたたましくなり、竿先が川に飛び込みそになった。
「きたー!」
と叫びながら竿にしがみつき、そのまま仰け反った。
ー重い!
(川の流れが速いので、張力が倍になっていた)
                                              
43センチ
ポンピングしながらリールをギリギリ巻いてくると。
敵が水面からバシャッ!と飛び出し、ブルブルブルと頭を振った。
針を外そうとしたのだ。
その瞬間、心臓をピシッとムチ打たれたような痛さが。
ググーッ、ググーッ、と竿を引き込む敵の追撃は続く。
その追撃をかわしながら、
「エンヤードット、エンヤードット
と岸に寄せ、バシャバシャ暴れる敵を、「ソーレッ!」と岸の上へ。
今年初の、熱烈歓迎の1匹は、43センチのセイゴだった。

好機到来
この10分あとに、竿立てを倒す猛烈なアタリがあったが、バラシ。
トッポ・ジージョが、
「ユーザ・ミ・デイッチ・マイ!(何てこったい)」
とくやしがっている。
午前6時、1匹追釣。
午前6時20分、1匹追釣。
午前6時35分、1匹追釣。
午前6時50分~7時までに、岸に寄せてくる途中で2匹バラシ。
以降、アタリがなくなる。

納竿
初戦で4匹釣りゃもう充分と午前8時、納竿。
今日も天の恵みに感謝、いただきマンモス。

本日釣果
セイゴ 38~43センチ 4匹
バラシ 3回

The END
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