消えたのは良形ばかり なんとか13機は確保 貸切の堤防 風が無いので気温が上昇し、陽射しは衰えていたが暑かった。 青々とした海から間断なく波が打ち寄せ。 堤防下をザザーッ、ザザーッと洗っている。 堤防にはイチさんとノビタの二人しかいない。 今日も貸切だ。 これで釣れれば、天国だが・・・。 午後6時、ジャスト。 戦闘開始から20分経過。 それまでに。 イチさんはワカシ1匹とタナゴ2匹とフグ数匹、ノビタはフグ1匹を撃墜していた。 昨日の実績からすると、アジ軍が攻めてくるにはまだ早いと油断していた。 その時だ。 初めの1匹 青い海をユラユラと漂っていた赤い浮子が、”パッ”と消えてしまった。 なんの前ぶれもない不意打ちだ。 あわてず。 ローにしていたギアを、一気にトップにギアチエンジし。 道糸のたるみを取りながら、竿をグイッと立てると。 グググーッと強い引きに、磯2号5.3メートル竿が宙に”の”字を描いた。 徐々に岸に引き寄せ、一気に地上へ。 本日、はじめの1匹は24センチと、良形であった。 穏やかな海で と・・・。 隣りのイチさんが慎重にリールを巻いている。 海面から引き上げたのは、カンパチの餌になるような豆アジ。 「小さいな~、小さいな~」 といいつつビニール袋に仕舞っていた。 切れ目なく続いたのだが・・・ これが今日の幕開けだった。 昨日の勢いはなかったが、このあともアジ軍は次々と襲来し。 イチさんとノビタの仕掛けに交互に襲いかかってきた。 「敵は幾万ありとても」 と夢中になって戦った。 ところが、なたることか。 せっかく撃墜した敵機を、テトラの隙間に次々と落下させ回収不能に。 落とした数は8匹、それも良形ばかり。 トッポ・ジージョがぼやく。 「ユーザ・ミ・デイッチ・マイ!(何ってこったい!)」 イチさんも隙間に落としたが、1匹だけ。 この違いはなんだ? 闇が怖いのか 午後6時50分。 昨日と同様、海面に薄闇が這出すと、途端にアジ軍は気配を消してしまった。 これが最大の謎だ。 まるで、 「天敵近接につき全軍撤退せよ!」 の命令が徹底され、アジ軍が蜘蛛の子を散らすように逃げ去ったかのように。 敵がいない戦いは出来ぬと、われわれも午後7時半に撤収。 今日の激戦の結果は、イチさんが20匹、ノビタは13匹であった。 かたさんから電話でアドバイスがあったので、明日は戦術をちと変えてみよう、ーうん。 本日釣果 アジ 17~24センチ 13匹 The END |
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