瞬間時速52匹! 52+2匹 戦いはいつも新鮮 今日もアジ戦だ。 戦う相手は同じでも、ノビタにとって日々新鮮な戦いである。 孔子曰く。 「 苟 日 新 日 日 新 又 日 新 」 これは、 「 苟(まこと)ニ 日ニ 新ナリ 日 日 新ナリ 又 日ニ 新ナリ 」 と読み下す。 BC1600年、殷の湯王はこれを洗面器に彫り、顔を一洗しおれは昨日のおれではない、また一洗し今日はまた生まれかわったぞ、と気合をいれたという。 昨夕、かたさんに電話すると。 そうさんや、ヨタさんと一緒に大物を狙っているところだった。 彼の話しでは、アジは朝と夕にゲップが出るほど釣ったらしい。 ーヨッシャー! ノビタにもゲップが出るほど釣らしてくれー と、期待で夜も眠れず、睡眠不足のまま朝駆けした。 今日も釣り日和 まだ暗い夜明け前。 かたさんが昨日釣った所には、人影がなかった。 ヘッドランプの灯りで戦闘準備をしていると夜が明けてくる。 東の空が紅色に染まり、地上を覆っていた闇が剥がれ。 釣りを開始するころには、ヘッドランプもいらなくなっていた。 真上からやや東に、透明な鎌の形をした月が薄く浮かんでいた。 冷たい西風が吹いていたが、海は鏡のように平らだった。 今日も釣り日和 初めから入れ食い 午前3時50分、釣り開始。 今日は、仕掛けを二段の12本針とし、その下に10号錘を付け、浮子はつけていない。 ドボーン!と足元に落とし、コマセ籠を水面から50センチほど下にして置き竿に。 この方法は、かたさんが昨日やった釣り方。 釣りを開始して、1~2分後。 竿の先に付けた鈴が、 「チリン、チリン」 と鳴った。 竿を上げると、17~18センチの小アジが1匹かかっていた。 これが幕開けだった。 続けてさっきより元気な、 「チリン、チリン、チリン・・・」 今度はトリプルだ。 ほとんど入れ食い状態だった。 一度に10匹かかる時もあった。 納竿 このような入れ食い時は、可及的速やかに仕掛けを海に戻すと数が伸びるのだが・・・。 生まれつき不器用なノビタは、針を服にかけたり、履にかけたり、手拭にかけたり、仕掛けを竿に絡ませたりと。 毎度のことながらトラブルを多発し、手返しが遅く数が伸びない。 午前4時40分を過ぎると、パタンと当りが止まってしまった。 隣りで釣りをしていた人は、これから大物狙いだとアジの泳がせ釣りを始めていた。 午前4時50分、納竿。 本日釣果 小アジ 17~18センチ 52匹 イワシ 17~18センチ 2匹 The END |
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