2010年6月12日(土) 午前2時半~午前6時半  某堤防
那珂湊 水温 
18.0度 <潮>大潮 満潮  2:22 干潮  9:50
ノビタの釣り天国


       記録を更新した日

                                 137匹+4匹 合計141匹
宣戦布告
「男なら堂々と正面から攻撃してござれ。
拙者は逃げも隠れもせん。
今日こそ雌雄を決しようぞ!」
とヒラメ大王に宣戦布告したのは、午前3時。
応えはなかった。
聞こえてくるのは。
波が堤防下を洗う、ザザーッ、ザザーッと。
チリン、チリン、チリン・・・とアジ軍の襲撃を告げる呼び鈴の音だけ。
堤防は濃い闇の中。
風は北から南にわずかに空気の流れを感じる程度。

脇役が主役に
午前2時半に前哨戦のアジ戦を開始していた。
隣りで、ヨタさんと、かたさんも参戦。
開始早々は単発戦だったが。
そのうちにアジ軍が、海が真っ黒になるほど押し寄せてきて、壮烈な戦いに。
竿先につけた鈴は鳴りっぱなし。
ノビタは夢中になってアジ軍を迎撃していた。
冷静だったのはヨタさんとかたさん、餌のアジを数匹確保すると。
場所を変えてヒラメ戦に切り替えていた。

そんななかノビタは。
馬鹿の三寸、間抜けの二寸のアジ狂い。
アジ戦はあくまで前哨戦だったのにいつか主戦となり、アジは脇役から主役に。
頭の中からヒラメは蒸発してしまい、
「エンヤードット、エンヤードット」
と汗を散布しながらアジ軍と戦っていたのである。

      
この時間まだ入れ食い
ヨタさんの悲劇
午前4時50分。
「マテマテ!」
とかたさんの声が。
振り返るとヨタさんが、ヒラメ狙いの竿を食いつきそうに見つめている。
目線の先の竿が、ビシッ、ビシッ、ビシッと宙をムチ打っている。
そして。
竿尻が、ガタンと持ち上がった。
「マダマダマダ」
とかたさんも100パーセント興奮のるつぼ。

ところが・・・。
脚本どうりなら、こあと竿の先が”へ”の字になり、そのまま竿先が海に突っ込むはずだった。
のに・・・。
竿尻が地に着いた。
衝撃のドラマはここまでだった。
このあと竿先は真っ直ぐ天を仰ぎ、シーンと静まり返ってしまったのだ。
ヨタさんが仕掛けを回収すると、餌のアジは消えていた。
ー食い逃げだ!
ここのヒラメ大王は手強い、天下無敵だ。

ノビタも慌ててヒラメ竿2本の仕掛けを点検すると、1本の竿の餌は消えていた。
もう1本の竿の餌は無事だったが大分弱っていたので、元気な奴と選手交代した。
ヒラメ狙いの餌を交換している間も、アジと戦っている竿の呼び鈴は鳴りっぱなし。
この激戦、午前5時まで続いたがしだいに単発戦となり。
戦火の余炎が消えたのは午前5時半。
アジ軍は煙が消えるようにいなくなってしまった。
                                          
あと3ミリだった
納竿
午前6時半、納竿。
一度あることは二度ある。
ーナント!
昨日と同様な事件が起きていた。
ヒラメの餌になるはずだったアジの、頭部の後ろがガブリと削げとられていたのだ。
昨日と同じように、針と齧られた箇所の間隔は3ミリ。
この3ミリは、地球と火星ほど遠く感じたよ。
あきらめません勝つまでは。
今度は、まじめにヒラメと戦います。
かたさんと、ヨタさんは、もう少し粘るというので、先に帰ってきた。

アジは141匹釣れた、これまでの自己記録は128匹だったので記録更新ができた。
形が小さいので、さほど嬉しくなかったけど・・・。

本日釣果
 アジ 17~23センチ 141匹(内4匹はヒラメの餌として使用)


The END
SEO [PR] !uO z[y[WJ Cu