2010年7月16日(金) 午前5時半~午後12時 那珂湊沖防
那珂湊 水温 
17.8度 <潮>中潮 満潮  6:24 干潮 12:59
ノビタの釣り天国


       久々の沖カレイ釣り


                                  夢はもっと大きかった!
カレイ一筋
孔子は自身を言う、
(わ)   (いちをもっ)(これ)(つらぬ)
「吾が道、一以て  之を貫く」
と。

那珂湊港に。
マコガレイを、宿敵のごとく追う遊漁船がある。
冬も、春も、夏も、秋もなく、
ひたすらマコガレイを追い続けている。
船長の頭の中には、いつも『マコガレイ命』の旗が大きくはためき、
ヒラメも、真鯛も、メバルも、青物も、根魚も、眼中にないようだ。
ー継続は力なり!
この船長なら、那珂湊沖のカレイのポイントを、
分解能1メートル単位で知りつくしているのではと思った。
船長への信頼が客を呼ぶのか、
ほとんど毎日出船、船が休むのは海が時化ている時だけ。

一度乗ってみたいと思っていた。
この船に乗れば、自分でも釣れるかもしれないと。
今年、堤防からのカレイ釣りは振られっぱなし、
1日に1枚が最高でほとんどはボーズ、
「ボーズ・ビー・アンビシャス!(ボーズよ大志を抱け!)」
と何度、自身を鼓舞し、そして裏切られたことか。
この不満を晴らしたかった。
気になるのは、
ここ2年、カレイの沖釣りをしていないこと。
ー腕がさびていないか?
この船に乗るのは、カレイを専門に狙う百戦錬磨の侍たちだけ、
そんな彼らについていけるのかと。

高性能の魚群探知機
曇天の空の下、しらじらと明けた国道245号を、ロシュナンテに跨り疾駆した。
那珂湊港に着いたのは、午前4時半。
船着場が分からない。
船長に電話すると、
「今、どごにいるのけ」
と眠そうな声が返ってきた。
彼の指示に基づき船着場に着くと、
東京の東村山から来たという客が一人来ていた。
彼はカレイ釣り専門で、今年は10回この船に乗ったという。
やはりこの船は、常連が多いようだ。
                                           
カレイ釣り名人
はじめ左舷のミヨシ側に陣を取ったのだが。
日に焼けて顔が赤銅色の老兵がやってきて、前歯が数本ないハフハフ語で、
「ハ?メ?カ(はじめてか)、マ?ワ?レテ(まえはゆれて)、ヤ?ニク?(やりにくい)」
なんとも聞きとりにくい。
「ソ?ノ(そこの)、イ?ノ?キガ??(板の先がいい)」
意味が分からないので確認しようとしたが、耳が遠く一方通行だ。
老兵の難解なハフハフ語に従い、場所を少し中央よりに移動した。
俺は大丈夫と、老兵は船の先端付近に陣を取った。
彼とノビタとの間隔は、4メートルほど。
この老兵はカレイ釣り名人だった。
昨日も30~45センチを20枚釣ったと言う。
この時は、高性能の人間魚群探知機が隣りと喜んだのだが・・・。

   
仕掛け
初めは竿頭
乗船者6人が揃った午前5時5分に出船。
航程20分で釣り場に着いた。
弱いが冷たい北風が吹く寒い朝だ。
船は、空も陸も見えない白い霧に包まれていた。
午前5時半、
「さあやって下さ~い」
の船長の掛け声で、釣り開始。
                                           

仕掛け(左写真)と錘(右写真)は、2年前に購入したものを使用。
竿は、天下の名竿とノビタが賞賛するsimotsuke製の船竿「シー・ドリーム・カレイ」だ。


        
船竿「シー・ドリーム・カレイ」


釣りを開始してから10分。
水深30メートルの海底を、50号の錘でトン、トン、小突いていると。
「!」
あのなつかしいクククク・・・という引きが手元に。
敵の食事の邪魔をしないように道糸を少し出してやり。
ーあせるなよ。
とつぶやきながらカウントダウン、3、2、1、ゴー!
竿先をソロリと持ち上げると。
竿先がこまかくお辞儀をし、前より勢いのあるククククク・・・が。
ーソ~レ!
とばかりにリールを巻く。
ググッ、ググッと引き上げる途中で何度か反撃されたが無事、船上へ。
初めの1匹は30センチほどのマコガレイだった。
                                                          
このあと、午前6時半までに同様サイズを2匹追釣。
この時点では、隣りの名人が1枚、そして東村山が0枚、船上でもノビタが竿頭と、以外な展開に。
この時、
今日は”つ”抜け間違いなしと思った。
ところがどうだ、このあと悪夢のような、むなしい空っぽの4時間が来ようとは・・・。

午前6時半以降は、ノビタに変わって名人が次々と。
そして東村山も、ポツリ、ポツリと釣り続けていた。
それも40センチオーバー混じりだ。
ところが名人、それでも今日はついていなかったようだ。
合計4回タモ入れ寸前で、5匹をバラシたのだ。
1回目は針が折れてグッドバイ。
2回目はハリス切れ。
3回目もハリス切れ。
4回目は40センチオーバーのダブルが、カレイの上の幹糸から切れてグッドバイ。
名人は、その度に仕掛けを繋いで再挑戦していた。
それでも40センチオーバーを4~5枚を含む、トータルで12~3枚は釣った。

名人の釣り方は、錘負荷100号、長さ3メートルほどの剛竿を、無造作に上下しているだけ。
竿の振りかたには、どこにも名人らしき技は感じられなかった。
仕掛けを盗み見ると、シンプル・イズ・ザ・ベストの仕掛け。
針の上に水晶のようなビーズ玉を1個付けただけの3本針仕掛け、もちろん自作だ。
ただ注目すべきは、仕掛けの全長が極端に短い、おそらく50~60センチくらいだろうか。

久々のアタリ
船の移動範囲は極めて狭い、半径50メートルほどを時々、行ったり来たりするだけだ。
一度だけ300メートルほど移動したが、誰もヒットしないと分かると、
さっさと初めの場所に戻ってきた。

午前10時半。
名人はすでに10枚以上釣っていた。
東村山も5枚。
ノビタはまだ3枚しか釣っていない。
仕掛けは朝から交換しなかった。
海底に穴が開くほど小突いていた。
すでに3000回は小突いたのでは。
もう釣れないだろうと、ほとんどあきらめていた。

と・・・。
待望のクククククク・・・・が、竿の先から手元に。
一転瞬にして、心の中の暗雲が消滅し太陽が輝いた。
そして、待ちに待った30センチオーバーを1枚追釣。
それから5分後に、またククククク・・・。
と30センチオーバーを1匹追釣。
これが最後だった。
                                             
カレイの刺身で
終章
午後12時、沖上がり。
5枚は、ノビタだけかと思ったがもう一人いた。
東村山は結局、8枚。
名人が、竿頭だった。
船長の話しでは、今日は潮が動かず渋い釣りだったとのこと。

「めでたさも ちゅうくらいなり おらが釣り」
だけど、久々のカレイ釣りに満足した1日だった。
「今日の我に、明日は勝つ」
(美空ひばりの座右の銘)
いつになるか分からないけれど、もう一度挑戦してみたいものだ。

風呂上り、カレイの刺身を抓みに飲んだアサヒストロングオフの美味かったこと。-ああ

本日釣果
 マコガレイ 31~35センチ 5匹


The END
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