2010年8月31日(火) 午前4時半~午前9時 某堤防(カンパチ)
那珂湊 水温 
25.7度 <潮>小潮 満潮  8:03 干潮  1:18
ノビタの釣り天国


        辛うじて1匹の日


                                     なんとか1匹確保
いつも新たなり
今日もカンパチに戦いを挑んだ。
カンパチとの戦いは多様、大同小異の小異を入れれば100戦100様で、いつまでもその戦いは色褪せない。
そのつど衝撃と畏怖と興奮に没我し、
心まで新陳代謝させてくれる好敵手だ。

殷(いん)を興した湯王(とうおう)は毎朝顔をあらう。
かれはそのための青銅製盤に、九つの文字を彫りつけた。
 苟 日 新
 日 日 新
 又 日 新
(『大学』に残された孔子の言葉)
以下に読み下す。
 苟(まこと)ニ 日ニ 新(あらた)ナリ
 日日(ひび) 新(あらた)ナリ
 又(また)日ニ 新(あらた)ナリ

司馬遼太郎の『風塵抄』では、
「湯王が勢いよく顔を一洗して、おれはきのうのおれではないぞ、
さらに一洗して、きょうはうまれかわったぞ、
という素朴な明るさにあふれている」
となるが、ノビタの場合は前述の心の新陳代謝と解したい。

     
何ごともなかったかのように
初めのバラシ
午前4時半、餌釣り開始。
雲多い東の空が薄く白んできた。
西空高く、ぼんやりとオレンジ色をした半月がある。
港はまだ眠りから覚めず深閑としていた。
風も無く、空気は水気を含み生暖かく、
汗がだらだらと肌を滴り落ちていく。
薄闇の中、時々、竿を撓らせのは20センチ近いアジばかり。
本命のハナダイは来ない。
午前4時50分、やや小ぶりだが規格外(10センチほど)のアジを泳がせてみた。

すると、午前5時。
「ガタッ」
と異様な音が。
振り返ると、カンパチ釣り用の竿が堤防から7分ほどせり出し、
海に突っ込みそうになっていた。
「キターッ!」
餌釣り用の竿を放りだし、慌ててカンパチ用の竿にしがみつくと。
ーなんてこったい!
浮子が何ごともなかったように浮上してきた。
バレたのだ。
餌が大きくて飲み込めなかったらしい。

切歯扼腕しながらまたサビキ竿をシャクッていると、
フグの群れ泳ぐ海中に赤い魚が数匹混じるようになり、
ハナダイが1匹釣れた。
すぐ泳がせたのだが・・・。
逃げた魚は二度と食いつかなかった。
                                          
今日も夏空
初めの1匹
それから1時間、2時間・・・、ハナダイは6~7匹確保し、
カンパチ用の竿も2本出したのだが、海からカンパチの気配は消え、
まったくアタリなし。
いつか空から雲が消え、強い日の光が地上を灼いていたが、
東からの涼風が焦熱地獄から救ってくれていた。

午前7時35分。
と・・・。
アジにゴチャゴチャにされたサビキを、解きほぐしていた時だ。
「ガガ」
と竿が引き摺られる音が。
振り返ると、竿が斜めに”へ”の字に曲がり、
ビシ、ビシと海に引き込まれていた。
この瞬間、たるんで伸びきって、よどんでいた神経が一気に硬くなり、エンジン点火。
脱兎の如く走り、全身で竿にしがみつく。
と、敵は堤防の際に突っ込んでくる。
警報のスイッチ・オン!
ーリリリリ・・・・
全身に警報が鳴り響いた。
堤防際を走られると、貝殻でハリスが切られてしまうのだ。
リールが空回り、ドラグを締めていなかった。
ーああ。
慌ててドラグを締め、竿を真っ直ぐ沖の方に伸ばしてカンパチを岸から離し、一気に堤防の上に。
全身に火薬が詰まったような敵は、以外と小ぶりな29センチだった。

納竿
このあとが続かない。
午前8時10分。
もう帰ろうと竿を1本片付けていた時だった。
まだしまっていない竿の浮子が、海面で激しく踊りだし、そのまま海中に消えた。
そのまま数秒待った。
と、またも浮子が何ごともなかったように海面に浮上。
2回目のバラシだった。
くやしくなりその竿1本で戦いを延長したのだが・・・。
午前9時、未練をふっきり納竿。

本日釣果
カンパチ 29センチ 1匹


The END
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