2010年9月3日(金) 午前4時半~午前9時半 某堤防(カンパチ)
那珂湊 水温 
25.2度 <潮>長潮 満潮 13:27 干潮  4:43
ノビタの釣り天国


        高くついたカンパチ


                                     高くついたカンパチ
2匹目は無事ゲット
午前7時半。
陽光激しく、堤防はカラカラに干上がり、
かたさん、市さん、ノビタ、そして他に5人の釣り侍が、
熱いトタン屋根の上で、がまん大会をしているようなシチュエーション。
エンゲルベルト・フンパーディンク が絶叫する『太陽は燃えている』と。
汗が全身から噴出し、肌着が身にまとわり気分は最低。
ときおり吹き抜ける微風に、一瞬蘇生するのだが。

餌のハナダイ釣りをしながら、
目ん玉は、30メートルほど先に置いてあるカンパチ狙いの竿を見ていた。
と・・・。
そのカンパチ狙いの竿が、海に突っ込んだ。
走った。
ー危機一髪!

    太陽は燃えている

世の中は寸善尺魔、一寸の幸せのうしろに一尺の悪魔がくっついている。
ーまたさっきの悪夢の再現か!
と、喜びよりも恐怖に心臓をわしづかみにされていた。
「あせるな、あせるな、今度は大丈夫だ!」
とかたさんの声。
2~3分ほどやりとりし、無事、本日2匹目を堤防の上に。

今日も餌が釣れない
夜明け前の闇の中で、ヘッドランプの灯りで釣りの準備をしていた。
群青の空に雲はなく、頭上に鎌の形をした月が輝き、
空いっぱいに真珠の破片のような星があった。
風がなく、湿った空気が体から汗を誘発する。
今日も暑くなりそうだ。
海もベタ凪、堤防下に擦り寄る波もザザーッ、ザザーッと物憂げだ。
今日は、かたさん、市さんとカンパチに臨んだ。

餌釣りを開始したのは、午前4時35分。
コマセ籠とサビキを付けた竿をシャクル。
全く反応なし!
午前4時50分。
5~6センチの豆アジが1匹釣れた。
さっそくカンパチ釣り開始。
空も海もすっかり白んでいた。


    悲しき片想い
ハナダイはいるのか。
シャクッてもシャクッても、釣れるのはフグばかり。
ハナダイへの想いが届かない、
ーYou Don't Know!
このまま『悲しき片想い』で終わるのか。
ヘレン・シャピロが、ノビタに代わって歌っている。

悪夢のような戦い
午前6時5分。
本日最大のドラマが始まった。。
やっと悲しき片想いが成就し、餌サイズのハナダイが1匹釣れた。
はじめに泳がせた豆アジは、口を開けて絶命していた。
さっそく、死んだ豆アジを針から外し、トレトレの元気なハナダイを泳がせた。
そして、また餌釣りをはじめたとき。
「ガッ」
と竿が地面を擦る音、
見ると、カンパチ用の竿が海に飛び込もうとしているじゃないですか。
竿に飛びつき、竿を起こそうとしたが持ち上がらない。
敵のパワーは半端じゃなかった。
ーアッ!

        
今日も灼熱の太陽が
敵が岸壁に突進してきた。
このままでは貝殻でハリスを切られる。
絶体絶命の窮地だ。
ドラグを締めリールを巻き、敵を強引に浮上させると、
ナパーム弾が炸裂したような騒ぎ、バシャバシャと飛沫を上げ暴走して止らない。
あとになって思えば、もう少し敵を弱らせるべきだった。

ところが、
ノミの心臓のノビタは、緊張が限界に達していた、
ーナムハチマン!
竿を持ったまま後ろに仰け反ると、途端に、
「バシッ!」
と空気を裂く破裂音。
ー寸善尺魔だ!
磯2号5.3メートル竿が手元から2段目で折れ、
道糸もそこで切れていた。
しばしボーゼン。
認めたくない真実は嫌われるもの。
ーああ、
 天も泣け、地も叫べ!
                                          
折れた磯2号竿
ドラマはまだ終わっていなかった。
茫然自失の態で、足下を見ると落ちた浮子が海に浮かんでいた。
ーひょっとすると?
仕掛けを付けたまま放置しておいた隣りの竿を使い、
その仕掛けを、糸がついたまま浮かんでいる浮子に絡ませた。
2度失敗し、3度目に錘が浮子下にガッチリ絡んでくれた。
そのまま引き上げようとすると、魚の手応えがあった。

「いたよカンパチが!」
と叫びながらリールを巻く。
途中から、かたさんが道糸をつかみ引き上げてくれた、堤防の上に上がったのは38センチのカンパチだった。
悪夢のような戦いは終わった。
この10年ほど、磯2号でカンパチをゴボー抜きし折られたことはなかった。
その過信が、起こるべきして招いた事故だった。
やはり磯2号の竿で、尺を超えるカンパチをゴボー抜きするのは土台無理があったのだ。
「勝つことばかり知りて、負けることを知らざれば害その身に至る」
   (徳川家康)

終章
このあと午前7時半、前述の2匹目をゲットしたのだが、その竿も磯2号だったので、楽しむ余裕などなかった。
かたさんも37センチのカンパチを釣りあげたが、磯4号の竿なので余裕綽々で釣り上げていた。
ノビタは、次回からは磯3号で臨むことにした。
午前9時半、堤防全体からカンパチの気配が消えて1時間以上経過、暑さも半端じゃなくなったので納竿。
それにしても今日のカンパチは高くついた。

本日釣果
カンパチ 32センチ1匹、38センチ1匹

The END
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