誰もいない海でアジ釣り アジ41匹とハナダイ1匹 ハードルを下げる 「欲なければ一切足り 求むる有れば万事窮す」 (良寛) カンパチを求めれば心が傷つくだけ。 ーアジでいいじゃないか。 と今日はアジが主敵、カンパチは脇役に添えた。 休日の港は混雑するので、休日でも釣り人がいない所を選んだ。 問題はここにアジがいるか、いないかだけど・・・。 午前4時、アジ釣り開始。 いつものようにサビキ仕掛けは、足元直下に落とした。 コマセ籠の上に付けたケミホタルの青白い灯りが、 黒々とした海面下で幻想的に揺れている。 ーアジが来たのか? と・・・。 妖艶なるサラ・ブライトマンの歌声が闇から流れてくる。 歌劇『蝶々夫人』のテーマ曲、 恋人の乗った船が近づいてくる幻想を歌う『ある晴れた日』だ。
Un bel di,vedremo Le varsi un fil di fumo Sull'e stremo con fin dell mare E poi la nave appare ある晴れた日に 私は 遥かな水平線の上に 一筋の煙が立ち上がるのを目にする そしてその時 船はやって来る アジはいた 開始して10分ほど経過。 竿先に付けた鈴が、 「リン、リン、リン・・・」 と静かな海に騒然と響き渡る。 ー凄い引き! と、急にフワッと軽くなってしまった。 バレたのだ。 ここには居る。 それも大きい奴が。 と期待が希望の色で染まった。 ところが待望の1匹は20センチそこそこ。 でも此処に確かにアジがいることがわかり、ホッ。 使用したサビキ 午前5時。 空も海も陸もすっかり白み、 無数に輝いていた星が消え、東の空は赤く輝きを増してきた。 明るくなると、アジは底に沈む。 サビキ仕掛けを海底まで落としていくと、 磯2号5.3メートル竿がギューンと海面に引き寄せられる。 ームムムム・・・。 竿の弾力を頼りに強引に竿を持ち上げ、リールを巻いてくると、 25センチほどの良形アジが堤防に上がった。 以降、良形が入れ食いに。 納竿 午前6時半ころまで、良形まじりのアジが入れ食いに。 ーこんな所にお前はいたのか。 と、ただただ驚き、感動しましたです、ハイ。 残念ながらカンパチの餌サイズは釣れず、カンパチ釣りはあきらめたが、 今日も充分楽しませて頂きました。 午前7時、納竿。 「だが、自分は、人生とは描くよりはむしろ生きるべきものであるような気がするし、 人生のさまざまな経験を探し求めて、一瞬、一瞬から、 それがあたえうるかぎりの感動をしぼりとりたい」 (『人間の絆』byサマセット・モーム) 本日釣果 アジ 17~25センチ 41匹 ハナダイ 21センチ 1匹 The END |
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