2010年12月1日(水) 午前6時半~午後0時半
           涸沼川(セイゴ釣り)
那珂湊 水温 
17・1度<潮>若潮 満潮 11:33 干潮 18:31
ノビタの釣り天国


        なんとか釣れたレベル


                                        ちと物足りない
黄昏
タコへの想いを断ち切った。
前に進むだけが能じゃない。
フン転がしを見なさい。
後ろ足でフンを転がし、後ろに進む。
だれにでも出来る技じゃないよ。
振り向けば、まだ釣れる魚はいっぱいいる。
ノビタに残された時間は短い。
足腰が動き、ロシナンテに跨り、道を間違えず我が家に帰ってくる、
それができるうちに。
ー走れノビタ!

時間は残酷だ。
ー老化。
これだけは、
男も、女も、金持ちも、貧乏人も、権力者も、平社員も、
美人も、ブスも、バカも、利口も、万人に平等に課せられ、
そしていつか地球の塵となる。
どんな美女だって、50を過ぎればただの女。
美人も、ブスも50まで。
「時間よ止まれ」
矢沢永吉が竹内結子のPHOTOをバッグに、せつなく歌ってるよ。

          『時間よ止まれ』矢沢永吉
「罪なやつさ Ah PACIFIC
碧(あお)く燃える海
どうやら おれの負けだぜ
まぶた閉じよう
夏の日の恋なんて
幻と笑いながら この女(ひと)に賭ける

汗をかいた グラスの
冷えたジンより
 光る肌の 香りが
おれを酔わせる
幻で かまわない
時間よ止まれ 生命(いのち)の
めまいの中で
・・・」

昼間でも
涸沼川のセイゴは、
この季節、明るいうちは釣れないという定言がある。
たしかに、それは何度か体験した。
でも・・・。
それは、ひょっとするとバカの一つ覚え、誤った思い込み、誤った事実認識では。
と、昼飯を食べたあと家を飛び出した。

釣り場に着いたのは、午後1時半。
先客が一人。
ようすを聞くと、まだアタリもないとのこと。
那珂湊の満潮は午前11時半、それから2時間経過していたが、
川は青々と澄み、まだ逆流していた。
実は、この流れが逆になるタイミングに期待したのだが・・・。
                                           
青く澄んでいた
準備をしていると錘を忘れてきたことに気づき、慌てて錘を買いに戻り、
釣りを開始したのは午後2時。
竿は2本出した。
午後3時、かたさんから電話。
午前中、船でヒラメを狙ったが玉砕したので、涸沼川に出撃するとのこと。
午後3時半、かたさんが来た。
ヒラメ戦に討ち死にしたのに、やけに元気そうだ。
彼は、ノビタの隣りに竿を出す。

はじめの1匹
日が民家の屋根に沈んだ。
残照が空を紅く染め、対岸は色を失せ黒々と闇に溶けていく。
風は空気の流れる程度だが、急激に冷え込んできた。
ここは街のなか、車の騒音が遠く近く絶えない。
川面には、民家の灯りや街灯の灯りが、紅く白くユラユラと揺れていた。

川の流れが速くなり、道糸がピーンと下流に引っぱられている。
午後4時50分。
頭上の星が微笑んだ。
川がざわめく。
「リリーン、リリーン」
と竿先の鈴が鳴った。
そして止んだ。
「・・・?」
竿がゴツン、ゴツンと揺れている。

     
      これからだ
「・・・!」
竿を握った。
リールのハンドルを回しながら竿を持ち上げると、
グググッ、と確かな手応え。
待つこと2時間半。
待望の1匹は、30センチだった。
小ぶりだけど嬉しい1匹。

直後。
かたさんにも同サイズがきた。

納竿
このあと2匹追釣したが、しだいに魚信が遠くなり、
川の水位も大分下がったので、
午後6時に納竿。
釣り道具を片付けていると、市さんから電話。
片口イワシを、370匹も釣ったという。

Oからも電話があった。
某堤防で、25~6センチのメバルが釣れているという。
タコや、タイや、ヒラメだけが魚ではない。
ガンバ、ガンバ。

秩序ある混沌。
ひたすら今日を生きることに没我である。

本日釣果
 セイゴ 27~30センチ 3匹

The END
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