2011年1月27日(木) 午前6時50分~午後12時半
           那珂湊沖(カレイ釣り)
那珂湊 水温 
 9・5度<潮>小潮 満潮  8:45 干潮 16:08
ノビタの釣り天国


       敗軍の将、兵を語るの巻


                                        タッタ1匹!
山あり谷あり
一昨日の夜。
寒風の中、鼻水を啜りながらカレイを狙った。
耐えること2時間半、帰る間際に40センチを超すカレイが来たが、海面から引き上げる途中でドボーン!と落下。
「ユーザ・ミ・デッチ・マイ!(何てこったい)」

この日釣れたのは、頭が親指ほどしかないイイダコ1匹(リリース)。
そして今日、
陸がダメなら沖があるさと、かたさんと船に乗ったのだが。
結果は、40センチ足らずのマコガレイが1枚。ーああ

だれの言葉だったか、
「不運の続く者は期待を捨ててはならない。
一生の内、いつかは定量に達するだけの運は廻ってくる」
と云う箴言がある。
まだ竿を捨てるのは早い。
それにしても山高ければ谷深し、先日の大漁のあとの貧果は応える。

やはりこんな日のバッググランドは癒し系の歌がふさわしい。
リーアン・ライムスが歌う「The Rose」が、傷つき腐る心を癒してくれる。
Keiさんの訳も良いが、リーアン・ライムスの英語の発音もわかりやすい。
「・・・
 思い出して欲しい
 冬の深い雪の下に 眠る種を
 太陽の恵みで
 春がくれば バラになる種を
Keiさんの訳は原詞に近く、そのニュアンスを壊していないと思う。
ノビタのお気に入りなので、しばらくはKeiさんの訳するポップス特集で行こう。

沖カレイ好調の話し
沖のカレイ好調の話しに飛びつき、バラ色の脚本を描き船に乗ることに。
かたさんの車で、那珂湊港に着いたのは午前5時15分。
闇に包まれた船着場は人影もなくタヌキもいない。

車から出ると、
弱いが刀刃で切られるような凍風が身に応えた。
かたさんの車に戻り、船長が来るのを待っていた。
船長が来たのは午前6時。
船長が遅刻したので、定刻より30分遅れの午前6時半に出船。
乗船したのは我々を含む6人。
左舷に3人、右舷に3人と分かれ、
ノビタはいつもの左舷ミヨシ側、かたさんは右舷の大トモに陣取った。

                                           
うねりがあった
初めの1匹
午前6時50分。
釣り開始。
仕掛けは、半年前に精魂込めて自作したもの、
人事を尽くして天命を待つ会心の作であった。
「サー来い、華麗之助!」
とエメラルドグリーンの海に仕掛けを投入。
水深は40メートル。
海底は、ゴツゴツした岩盤の肌触り。
冷たい北風に晒されながら、竿をシャクリ続けた。

午前7時10分。
仕掛けを投入してまだ20分。
竿をシャクっていると、《ククククーーッ》と道糸を引っ張る信号が届いた。
なつかしいカレイの便りだ。
ー慎重、第一!

竿先を海に突っ込み、道糸を弛ませ、
「餌をしっかり飲み込め、時間はたっぷりあるぜ!」
と呼びかけながら、そのまま1、2、3とカウント・アップ。
もう飲み込んだろうと、
竿先をソーッと持ち上げると、《ククッククッククッ・・・》と慌てたような動きが竿先を震わせる。
そのままリールのハンドルを巻き続けた。
初めの1匹は、40センチオーバーのマコガレイ。
ひょっとすると、今日は本当にバラ色の脚本通りかもと思ったのだが・・・。

あとは無し
これ以降は、
1時間、2時間、3時間、4時間・・・。
カレイの応答はなし。
海は応えてくれない。
難し。
難し。
難し。
陽光を反射する波濤は、ガラスの破片を浮かべているように眩い。
どこからか、喜納昌吉が歌う『花~すべての人の心に花を』が聞こえてくるよ。
 泣きなさい
 笑いなさい
 いつの日か いつの日か 
 花をさかそうよ

     
海は雑草ばかり
時々、反応するのはフグばかり。
ノビタにとってフグは、海の雑草でしかない。
初めの1匹以降はその雑草刈りに終始し、花は咲かなかった。

沖上がり
午後12時半。
沖上がり。
那珂湊沖のカレイ釣り、
「我来タリ、我見タリ、我敗レタリ」

とは言え、今日は全体的に不調であった。
左舷側の3人のうち一人はボーズ、ノビタともう一人は1匹。
右舷側は、かたさんが2匹、他は1~4匹だったようだ。
フグは6匹釣れたけど、その血はセイサンカリの100倍の毒があると聞き、全てリリースしてきた。

今日の最大の痛手は、貧果に非ずカレイ釣りの極意を得ざりし、こと也。
いつかリベンジを。

本日釣果
  マコガレイ  40センチ  1匹
  ショウサイフグ  25センチ前後 6匹(リリース)

The END
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