2011年2月16日(水) 午後6時半~午後10時半
           某堤防(カレイ釣り)
那珂湊 水温 
 8・4度<潮>大潮 満潮 13:42 干潮 21:01
ノビタの釣り天国


       大願成就


                                     本命36センチとおまけ2匹
決定的瞬間
「この世界には、
決定的瞬間を持たないようなものは、何ひとつとしてない」
(アンリ・カルティエ=ブレッソン)

ヘミングウェイの『老人と海』では、85日目にしてアタリが。
海に浮かんでいた木の枝(浮子)が、ぐっと傾いたのだ。
海中に伸びる綱を手にした老人は、その時、信じられぬほどの重みを感じる。
それが、
凡そ700キロの”まかじき”が、百尋(150メートル)下にある餌に食いついた瞬間だった。
これは、万人が納得する決定的瞬間である。

それと比べればノビタが追う獲物は、顕微鏡で覗くような小物だけど、
焦燥の果ての決定的瞬間は、700キロの”まかじき”が餌に食いついた瞬間と同じ感動量だと思っている。
今は魔子に焦らされている。
今年になって陸から追うこと十数度、振られっぱなし。
まだ1匹も釣っていない。
一日中頭の中では竿先の鈴がなり、竿先のランプが跳ねるその決定的瞬間を、
夢想し、妄想し、渇望し。
耐えられず、
今日も海に行き、そしてまた焦らされ、焦らされ、焦らされ・・・。


今日のバッググランドは、景気よくアラベスクの『Hello Mr. Monkey(ハロー・ミスター・モンキー)』だ。
今は3人とも孫がいるおばーちゃん、でもかっては若くピチピチしたドイツ娘であった。
この曲は、70~80年代ディスコミュージックの定番だった。









始めの1匹は
釣りを開始したのは、午後6時半。
今日も竿を3本並べた。
どこで魔子を狙うべきか迷ったあげく、今日はいつもと違う所に来た。
というより当初、考えていた場所には既に先客がいたのだ。
はじめ東寄りの弱い風が吹いていたが、いつかおさまり無風状態になり、
さほど寒さは応えなかった。
ヘッドランプの灯りが、5つほど闇の中で動いていた。
空はしだいに雲に覆われ、星はなく玉ネギをスライスしたような月が時々、
雲間から顔を覗かせていた。
                                            
雲間の月
午後7時25分。
《リリリーン》と鈴が鳴った。
ハッと振り返ると、少し離れた所に置いた竿の緑色のランプが上下に頭を振った。
すぐ鈴は鳴りやみ、ランプも静止。
ちょっと間をおいて、
また《リリーン》と鈴が鳴った。
「・・・・・・?」
黒々とした海面に船の灯りがユラユラ揺れている。

ー魔子か?
心臓の音が、ドドドッと聞こえてくる。
ヘッドランプの灯りで、道糸のたるみを確認した。
ーオー!
道糸がダラリと弛んでいた。
ー魔子だ!

           
36センチ!
迷わず竿にしがみつき、道糸のたるみを取り仰け反ると。
ガタガタガタと確かな手応えが腕に伝わってきた。
ジワジワとリールを巻いてくる。
ドドッツ、ドドッツと重厚な反撃を繰り返す。
足元まで寄せ、ヘッドランプの灯りで照らすと、魔子が海面に浮かんできた。
タモで慎重に取り込んだ。
ー36センチ!
まずまずのマコガレイ、文句は言うまい、今年初の陸から上げた1匹だ。
この時、
頭の中は感動の嵐が吹き荒れていた。ーホント。

アイナメ2匹追釣し納竿
このあと、
3本の竿をマコが釣れた場所に集め、そこを集中的に攻めた。
そして、
20時45分、25センチのチビ愛滑を1匹。
その5分あとに、32センチの愛滑を1匹。
追釣した。
そのあとが続かない。
午後10時半、納竿。

港には、はじめ見た闇に、まだヘッドランプが揺れていた。

本日釣果
アイナメ 25~32センチ 2匹
マコガレイ 36センチ 1匹

The END
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