仙台湾沖に天国の片鱗を見た! もう茨城なんて嫌になっちゃうよ(ホント) 仙台湾沖のカレイを知る 山形のせんばさんが、2月14日(月)仙台湾沖で、カレイを37匹釣ったと云う(せんばさんの釣り日誌より)。 これをだまって見過ごすことはできない、 2月25日(金)、かたさんと2人で「Spice up fishing life!(釣り人生にスパイスを)」と、塩釜にブッ飛んだ。 そして、我々もせんばさんが乗った『東北丸』に乗ることに。 東北丸は4隻あり(現在1隻は休戦中)、 1番船は午前5時に出船し午後4時沖上がり(料金は餌付きで9000円)、 2番船は午前5時半に出船し沖上がり(時刻?)(料金は餌付きで8000円)、 我々が乗る3番船は午前9時半出船し、沖上がりは午後4時半である(料金は餌付きで7000円)。 (3番船は、船の移動時間を含まない実釣時間が6時間に設定されている) 詳細はこちら。 前日、松島湾で 『東北丸』は良かった 前日、『東北丸』さんの宿に一泊した(素泊まり一泊¥2625円)。 2月26日(土)。 午前8時半。 船着場の側にある200台も止まれそうな広い専用駐車場には、 まだ車は30台ほどしか駐車していなかった。 釣具を持って、駐車場から50メートルほど離れた船着場に向かう。 空は晴れていたけど、南から極め付きの凍風が、ビュービュー吹いてきて寒いのなんの、鼻水がドバドバ垂れてくる。 湾奥なのに、接岸している『東北丸』が《ギシギシ》と波に揺れていた。 船の釣り座や甲板は白で統一され、清掃も行き届いていた。 船縁には、右舷、左舷それぞれに8個ずつロッドキーパーが、充分な間隔をおいて備え付けられていた。 キャビン室は、床に絨毯が敷かれ10人が横になれそうなスペースがあり、 ここもきれいに清掃されていた。 トイレも覗いて見た、 洋式トイレでここもきれいに掃除され、女性でも安心して使えるようになっていた。 今日は12人乗る予定だが、まだ、かたさんとノビタの他は一人しか来ていない。 釣り座は左舷のミヨシから3番目にかたさん、4番目にノビタが陣取った。 船長が来たのは午前9時。 さきほど東北丸店(釣り具)の店番をしていた人だ。 口が重い人だが、問いかけると、船長と客の水位差がなく(茨城の船長は威圧的で、客への気配りが足りない人が多い)なんでもニコニコしながら応えてくれる。 顔はごついが、とても感じがよろしい。 儒学で五つの徳目を五常と云う。 仁、義、礼、智、信だ。 最後の”信”は、中国の漢時代の商人の心構えを諭したもので、 ”信”を日本語で表すと”正直”ということらしい。 船長だけでなく、 『東北丸』さん全体(店、宿、船)の雰囲気が、 客を大事にすることを最優先にしている感じなので、この5常の”信”を思い出した。 大きな波がダップン、ダップン 海は荒れていた 客が全員揃った午前9時15分、塩釜港出船。 外洋に出ると、 風に波が起こり、広い海原は白いウサギがいっぱい跳ねていた。 予報では、風速5~6メートル、波は2.5メートル、 これはもう『巨人の星』の歌で行くしかない。 「思い込んだら 試練の道を 行くが男のド根性 行け、行け、ノビタ、ドンと行け」 アタリがあるのに・・・ 荒波をかきわけ、現場に着いたのは午前10時半。 即、釣り開始。 船が揺れるので、みんな座ったままだ。 仕掛けは皆さん3本針、ノビタは欲張って4本針仕掛け、錘は全員40号。 仕掛けを《ドボーン!》と、うねる海に投入した。 錘がなかなか底につかない。 道糸がドン、ドン出て行く。 道糸を100メートルしかリールに巻いていないので、途中でなくなるのではと心配になってきた。 やっと道糸の出が止まった。 水深70メートルほどもあろうか。 水深があるのと、船が波に上下するので、アタリもわかりにくそうだ。 開始してから2~3分、 《クククッ、クククッ、クククッ》とアタリが竿を持つ手に伝わってきた。 かたさんはそれでも快調! はじめの1匹は、錘の上に付けた針にきた、手の平サイズだった。 周囲でも次々と釣れているが、みんな手の平サイズだ。 別に落胆はしなかった。 今朝、船長がお店で話していたサイズだ、たまに40センチを超える奴も混じるらしい。 40センチも楽しみだが、なんせ数釣りを楽しみたかった。 その時の船長の話しでは、海が底荒れしていて第一船、第二船とも苦戦しているとの話しだったが、 飽きない程度に、ポツリ、ポツリとアタリがあった。 アタリがあるけど、ノーヒットノーランが多い、打率は6割ってとこか。 これには理由があった、ノビタの針は大き過ぎたのだ。 かたさんはアタリを逃がさないのか快調に釣り上げている、打率では9割を超えているのでは。 4本針にパーフェクト! アタリがよく分からなかった。 波が大きく膨れて船下に潜る度に、船が持ち上がり仕掛けが底にギューンと引っ張られ、 船がドスンと波下に落ちると、道糸が弛む。 「・・・・・・?」 ー今のはアタリだったのでは? そのまま放置し、竿をゆっくりシャクっていた。 と、竿が重くなってきた。 引き上げてみることに。 ー重い! リールを巻いていると、ヒクヒクと魚の引きが伝わってくる。 これも釣りのダイゴミだ。 そして、船上に獲物が。 「オー・ワンダフル、トレビアーン!(素晴らしい)」 4本針にパーフェクトの、4匹掛かっていた。 トリプルは2度あったが、パーフェクトはこの一度だけだった。 沖上がり、船長の気配り 午後4時半。 時間に正確だった。 船長が、スピーカーごしに終了宣言をすると。 全員、竿や仕掛けを片付け、魚をクーラーボックスに仕舞い、キャビンに退避。 終了宣言してから15分後、 船長は、全員キャビンに退避したのを確認し、現場を後にした。 船長のこの客への気配りにも、ホントに感心した。 茨城の遊漁船の船長は、こんな当たり前のマナーができない人が多い、 客がどのような状態であろうと、終了宣言してから2~3分(仕掛けを海底から回収する時間)あとには、もう発進してしまうのだ。 あれでよく事故(客が海に落ちる)が起きないと、いつも不満に思っていた。 海が荒れていようがなかろうが、客がどのような状態であろうがなかろうが、 もうアラシもセンベイもあったもんじゃない、 とにかく発進なのだ。 船長だけが、早く帰港したい一心なのだ。 『東北丸』さんの船長は初心者の行動に照準を合わせるが、 茨城の遊漁船の船長は百戦錬磨の常連客に照準を合わせて行動しているようだ。ーおかしい! ノビタはノロマなので、茨城の釣り船に乗る時は、船長が終了宣言する30分前ぐらいから片付けをしている。 ホントに、今回、塩釜の『東北丸』を知ったことは大収穫だった。 この日、かたさんは42枚とノビタは大きく差をつけられたが、楽しい遠征であった。 今度は3月に、かたさんとまた『東北丸』に乗り黒メバルに挑戦する予定だ。 本日釣果 マガレイ 18~36センチ 30枚 The END |
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