恐怖の報酬 バズーカー砲 バーチャル・リアリティー 今朝、東海村の村立病院に行った。 医師と面接したあと、左肩骨のレントゲン写真を撮り、次にMRI室へ入った。 昨年も左肩骨のMRIを撮ったのだが、どのように撮られたのか砂上のヌードである(記憶が無い)。 金属物は全て体から外され、ベッドに仰向けに寝かせられ、肩と胸をバンドで固定され、続いて耳にヘッドホーンがつけられると、美しい音楽が流れてきた。 昔見た映画に、安楽死させるために暗い部屋に入れられた人達が、 ヘッドホーンから流れてくるモーツアルトの『田園』を聞いているシーンがあった。 あの映画の題名が思い出せない。 今、流れているのは、モーツアルトの『アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク(小夜曲)』だ。 映画のように、このまま天国に旅立つような雰囲気ではないか。 そして、 そのままベッドごと闇に包まれた。 と・・・。 ザッ、ザッ、ザッ、・・・と藁(わら)を鎌で切るような音が聞こえてきた。 それは、 これから始まるバーチャル・リアリティー(仮想現実)の幕開けの音であった。 なんだこんなもんかと思っていると。 いきなり耳を劈(つんざ)く、バスッ、バスッ、バスッ・・・の、バズーカー砲の発射音ときたもんだ。 眠気がいっぺんに吹き飛んだヨ。 ーWho(オゥーッ)! なんだなんだ? と、ノミの心臓が右往左往。 続けて、 バリバリバリ・・・と機関銃の乱射音。 暗い闇の中がいきなり戦場に。 そして、迎撃する敵の大砲の音が。 ドス、ドス、ドス・・・。 バン、バン、バン・・・。 ザッ、ザッ、ザッ・・・。 と音が2重、3重に重なって。 戦場は修羅場化したのだが・・・。 なぜか場違いな、『アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク(小夜曲)』が流れている。 もう支離滅裂の戦闘シーン。 俺が監督なら、頭から湯気を出して怒っただろうに。 ふとその時、 ー今この時、マグネチュード8クラスの余震が来たならどうなるのだ? と、思い出さなくてもいいことを。 ー南無八幡台菩薩殿、どうかこの戦いが終わるまで地震を呼ばないで、くんなまし。 激戦は果てしなく続く。 バリバリバリ・・・。 バスッ、バスッ、バスッ・・・。 ドン、ドン、ドン・・・。 ・・・・・・。 実際は15分ほどであった。 MRI室を出た時には、酒に酔ったようにヘロヘロに疲労困憊。 指示に従い診察室前に戻り呼び出しを待つ間、備えつけの血圧計で血圧を計ると高い方は155になっていた。 今日の日誌に花を添えるのは、新垣結衣の『ハナミズキ』にした。 たまには和製ポップスもよいのでは? 問題ないですよ 整形外科の診察室で、今撮ったレントゲン写真と、MRI写真を医師と一緒に見た。 左側に今撮った写真、右側に昨年8月に撮った写真。 医師が、 レントゲン写真とMRI写真を見ながら、 「何故か、去年より腫瘍が小さくなっていますね。全然問題ないですよ」 と言う。 ーホッ。 続いて、 「肩が痛いのは筋肉痛かもしれません。しばらく様子を見ましょう。また気になったら来て下さい」 と無罪放免となったのだが・・・。 なんか、煙に巻かれたような気分。 The END |
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