2011年4月14日(木)
          那珂湊 海水温 11.9度

ノビタの釣り天国


           恐怖の報酬

                                           バズーカー砲
バーチャル・リアリティー
今朝、東海村の村立病院に行った。
医師と面接したあと、左肩骨のレントゲン写真を撮り、次にMRI室へ入った。
昨年も左肩骨のMRIを撮ったのだが、どのように撮られたのか砂上のヌードである(記憶が無い)。

金属物は全て体から外され、ベッドに仰向けに寝かせられ、肩と胸をバンドで固定され、続いて耳にヘッドホーンがつけられると、美しい音楽が流れてきた。
昔見た映画に、安楽死させるために暗い部屋に入れられた人達が、
ヘッドホーンから流れてくるモーツアルトの『田園』を聞いているシーンがあった。
あの映画の題名が思い出せない。
今、流れているのは、モーツアルトの『アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク(小夜曲)』だ。
映画のように、このまま天国に旅立つような雰囲気ではないか。
そして、
そのままベッドごと闇に包まれた。

と・・・。
ザッ、ザッ、ザッ、・・・と藁(わら)を鎌で切るような音が聞こえてきた。
それは、
これから始まるバーチャル・リアリティー(仮想現実)の幕開けの音であった。
なんだこんなもんかと思っていると。
いきなり耳を劈(つんざ)く、バスッ、バスッ、バスッ・・・の、バズーカー砲の発射音ときたもんだ。
眠気がいっぺんに吹き飛んだヨ。
ーWho(オゥーッ)!
 なんだなんだ?
と、ノミの心臓が右往左往。

続けて、
バリバリバリ・・・と機関銃の乱射音。
暗い闇の中がいきなり戦場に。
そして、迎撃する敵の大砲の音が。
ドス、ドス、ドス・・・。
バン、バン、バン・・・。
ザッ、ザッ、ザッ・・・。
と音が2重、3重に重なって。
戦場は修羅場化したのだが・・・。
なぜか場違いな、『アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク(小夜曲)』が流れている。
もう支離滅裂の戦闘シーン。
俺が監督なら、頭から湯気を出して怒っただろうに。

ふとその時、
ー今この時、マグネチュード8クラスの余震が来たならどうなるのだ?
と、思い出さなくてもいいことを。
ー南無八幡台菩薩殿、どうかこの戦いが終わるまで地震を呼ばないで、くんなまし。
激戦は果てしなく続く。
バリバリバリ・・・。
バスッ、バスッ、バスッ・・・。
ドン、ドン、ドン・・・。
・・・・・・。

実際は15分ほどであった。
MRI室を出た時には、酒に酔ったようにヘロヘロに疲労困憊。
指示に従い診察室前に戻り呼び出しを待つ間、備えつけの血圧計で血圧を計ると高い方は155になっていた。



今日の日誌に花を添えるのは、新垣結衣の『ハナミズキ』にした。
たまには和製ポップスもよいのでは?











問題ないですよ
整形外科の診察室で、今撮ったレントゲン写真と、MRI写真を医師と一緒に見た。
左側に今撮った写真、右側に昨年8月に撮った写真。
医師が、
レントゲン写真とMRI写真を見ながら、
「何故か、去年より腫瘍が小さくなっていますね。全然問題ないですよ」
と言う。
ーホッ。
続いて、
「肩が痛いのは筋肉痛かもしれません。しばらく様子を見ましょう。また気になったら来て下さい」
と無罪放免となったのだが・・・。
なんか、煙に巻かれたような気分。

The END
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