2011年5月20日(金)
       那珂湊 海水温 15.5度
             中潮 満潮  4:24  干潮 11:44
ノビタの釣り天国


        日立沖のヤリイカ釣り!

                                   28ハイ、大きいので樽2つ使用
仕掛けをロスト!
釣りを開始して1時間ほど、
唯一無二の仕掛けを、根掛かりで失ってしまった。
「ユーザ・ミ・デイッチ・マイ!」
英語で、
「何ってこったい!」
イカ釣りで仕掛けを失うなんてありえないと思っていた、この過信が墓穴を掘った。
我が人生を象徴するドジである。

しょうがないので、ミタ船長の仕掛けを借りたのだが・・・。
ーこの仕掛け、やけに貧相ではないかい?
針は錆びが吹き、幹糸に付け足したハリスは余分なハリスがヒゲのように飛び出している。
ロストした仕掛けと比べたら、松たか子とその骸骨ほどの違いである。
でも、うだうだ言っている場合じゃない。
これで勝負するしかないのだ。
「骰子一擲!(さいころはなげられた)」
”一天地六の賽の目”である。

久々の龍翔丸で
話しを前に戻す。
今日は、龍翔丸に乗りヤリイカ狙い。
ミタ船長も、スタッフの太っちょパンサ(佐藤さん)も久しぶり。
ちなみにパンサとは、ドンキホーテの家来サンチョ・パンサのこと。(ノビタが、勝ってに佐藤さんはサンチョ・パンサに似ていると思っているだけ)
その太っちょパンサが、
「ヤリイカはいくらでも釣れるって。引きは、ゴードーイカなんてもんじゃねぇヨ。
明日になったら腕がパンパンだっぺよ」
とやけに期待を持たせる。

釣り師には、”過去と未来があって現在はない”と云う定説がある。
彼の話しを、そのまま信じるほど初心(うぶ)ではない。
パンサは、ノビタの錘負荷100号、2.4メートルの金剛力竿を手に取り、
軽く上げたり下げたりしながら、
「ウーン。これなら大丈夫かな~。なんせ、50センチ近い奴が5本針に全てかかって、竿を折った客もいたっぺさ」
ーほんと?!
「嘘じゃねぇって」
と炊きつける。

今日のBGMは、何の意味もなくボビー・ソロの『ほほにかかる涙』にした。
古い歌で知っている人は、ほとんどいないのでは。
音も映像も古く、聞きずらい。
でもこれも名曲だと思っている
左写真をクリックするとYouTubeへ。







今日も釣り日和
日立港第5埠頭を出航したのは、午前5時10分。
同船同夢の狩人はノビタも含めて6人。
ノビタは、右舷の中央からややミヨシ寄りに釣り座を取った。

今日は快晴。
白く霞がかかったような空は雲ひとつない。
暑くなりそうだ。
東よりの弱い風があり、マリンブルーの海は小波が草原のように広がっていた。
沖に向かって凡そ20分ほど疾走すると、
すでに10艘ほどの船が集結している場所があり、龍翔丸も仲間入り。
見ると、
ほとんどネットでおなじみの船だ。
眼前を『常磐遊船大内丸』が行く。
大内丸には、ノビタの知っているマコカレイ釣り師が乗っているはず、今日はヤリイカとカレイのリレー釣りをすると言っていた。

隣りでトリプル
午前5時半。
釣り開始。
《ドボーン、ドボーン、ドボーン・・・》
とプラズノ11センチ、錘50号の仕掛けを一斉に海に投入。
水深35メートル。

        
開始直後にトリプル
と・・・。
右隣りの釣り師がリールを巻いている。
竿が大きくしなっている。
開始してわずか数十秒も経っていないぞ!
船上に上ったのはヤリイカのトリプル。
ーオレだって!
「カモーン・ベイビー!」
と、遮二無二、海底をシャクリまくった。
かからない。

隣人は、そのあともヤリイカを次々と。
いつものことながら、
自分が釣れているときは、無限の昂揚ではずんでしまうが、あべこべに他人が釣れているときは、焦燥と嫉妬に悩まされる。
救いようもないオレ。

はじめの1匹
それでも、
彼から遅れること10分。
《クイーン》とゴムを引っ掛けたような感触が腕に。
竿先をゆっくり持ち上げると、続けて《クイーン、クイーン》と道糸を引っ張る信号が。

「キタ!」
電動リールのレバーを中速でオン。
《ジージージー》とPEラインが巻き上げられていく。
途中、敵の追撃を受けるたびに、竿が”へ”から”の”の字に大きく湾曲し、
竿が折れるのではないかとハラハラさせる。
はじめの1匹は、50センチ近いヤリイカのダブルだった。
ところがどうした。
竿を立てて1匹を掴もうとした時、竿が手から滑り《バターン!》と倒れ、
上の1匹は外れて海中へ落ちてしまった。
慌てて下を見ると、もう一匹は無事だった。
幸い中の不幸だったのか、不幸中の幸いか、なんとか50センチ近い1匹をゲット。

                                        
暑さに中だるみ
船長の古い仕掛け
午前6時半、だった。
シャクッていると、《グイーン》と竿先が海底に引き寄せられた。
今までにない強烈な引き。
ーオッ!
と一瞬、歓喜したのだが。
ー根掛かりだった。

そして前述の、ミタ船長の仕掛けを借りることに。
ところがこの骨董品のような仕掛け、以外とガンバルジャンだった。
仕掛けを代えてから立て続けに、ポン、ポン、ポンと3匹釣れたのだ。
操舵室から船長が顔を出し、
「どうだい、オレの仕掛けに間違いなかっぺ。それで釣れなきゃ腕が悪いんだ」
と鼻息を荒くしたが。
借り物の道具では、思きった勝負ができないのヨ。
根掛かりを恐れシャクリも、逃げ腰、弱腰、へっぴり腰よ。
右の隣人とは差をつけられっぱなし。

そんな逆境にもめげず、
午前7時半までに累計12匹。
9時までに累計18匹。
10時までに累計22匹。
そして沖上がりまでに累計28匹、釣り上げたです。

沖上がり
午後12時、沖上がり。
この暑さで途中、腰掛に横になる人もいて、
「ベンツにグロリアね転んで
ベレットするなよヒルマンから
それでは試験にクライスラー」
と、小林旭の『自動車ショー歌』が聞こえてきそうな戦いになったけど。

ノビタは最後の最後まで、一寸も無駄なく戦った。(決して自慢じゃないよ)
なのに、
隣人には大差をつけられてしまった。
でも、前回の2倍釣れたので良しとしよう。

本日釣果
ヤリイカ  35~50センチ  28ハイ


The END
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