2011年8月18日(木)  午前3時15分~午前5時20分
       那珂湊 海水温 22.3度
       那珂湊の潮汐 中潮 満潮  6:15  干潮  0:13
ノビタの釣り天国


           餌が釣れない!

                                         なんとか姿を見た!
原発亡国論
気分はブルー。
釣りをしていないからではない。
その分けを吐き出さない限り、釣り日誌を書く気分になれない。
しばしおつきあいを。
じつは、毎日流れる福島第一原発事故に関連するニュースに、憤(いきどお)っていた。
もし、原発推進派の人間が目の前を通ったら、いきなり「切捨て御免!」と、バッサリやってしまいそうだ。

福島第一原発事故は、パンドラの箱を開いたように不幸を撒き散らしている。
多くの人がふるさとを追われ。
水道、ホウレンソウ、コウナゴ、お茶、汚染した稲藁を食べた肉牛も汚染された。
大地も汚染され子供は危険にさらされている。
京都の大文字焼きでは、岩手県高田市の被災した松は、放射能で汚染されていると受け入れを拒否された。
名古屋のTV局は、東北で産出された米をセシウムさんと、笑い飛ばした。
昨日のニュースでは、
福島県の子供1100人ほどを検査したところ半数近くが、甲状腺を内部被爆していたと云う。
などなど、悲惨なニュースがあとをたたない。

先日、東海村で「福島第一原発事故と原子力安全に関するシンポジウム」があり、
傍聴した。
主催は、
”一般社団法人日本原子力学会「原子力安全」調査専門委員会技術分科会”。
会員は7千人ほどらしい。
主催者の原発に対する考え方を聞いたが、彼らがいなくても何の差し障りもなく、
その存在価値を疑いたい。

講演(東大教授、阪大教授、他)の内容は難解で、分かったのは、
●原子炉内は何重にも防護されているということ。
●原発事故の確率は飛行機事故より低いということ。
ーだから何だ?
 事故はそれでも起こったではないか?
 事故の原因は津波による電源喪失である、そんなことは誰でも知ってるぞ!
講演の内容を一言で言うならば、これまでの”原発安全神話”を踏襲しただけ。
まったく無駄な話しを聞かされたものである。

この点で。
原発に対し強烈な不信感を抱いたのは。
事故当時、TVニュースを見ていた時である。
原子炉周辺は、放射能に汚染され誰も近づけない。
ノビタは、当然、人間に代わってロボットが原子炉内周辺でデータを収集し、外部に発信するものと思っていた。
ところがギッチョン、チョン。

鉄人28号までは期待しないが、
スター・ウォーズに出てくる小さな「メッセンジャーロボット」ぐらいは出てくると思ったのだが。
とうとう最後の最後まで出て来なかった。

すなわち。
日本には原発事故対策用のロボットなど無かったのだ!
しばし呆然、唖然、愕然、そして歯軋り。
もし事故発生時、ロボットにより原子炉内周辺の様子を把握できていたら、
もっと適確な処置ができ、被害(放射能の流出)を最小限に留めることができたのでは。
”原発安全神話”は国民を欺くだけでなく、原発関係者を慢心させた。
その慢心が、”山を見る者は水を弁せず”、事故を予想し対策について考える者は皆無だったようだ。

今朝のニュースで、北海道電力泊原発3号機の営業運転再開を、北海道の高橋はるみ知事が容認したという。
思わず、
ーバカヤロー!
と叫んだ。
高濃度の放射能で汚染された現場で働くロボットを準備しておくことは、最低限必要だったはず。
それすら準備していなかった日本の原発事情は、3~4才の子供に大型ダンプカーを運転させるようなもの。
危険極まりない、そのことを知るべし!

BGM
P.F.スローンが歌っている。
「・・・
天使は悲しみを嘆いて泣いているのです
明日の罪がもたらす悲しみを嘆いて
・・・」
















蒸し暑い朝だった
午前3時。
現場着。
湿度が高いせいか蒸し暑く、じっとしているだけでも汗が額から滴る。
無風。
不快指数100パーセント。
半月が、中天に輝き、その月明りが地上を白々と浮かしていた。
誰もいない。
海の底にいる静けさ。
時々、暗い海で《バッシャ》と魚の跳ねる音が。
                                        
釣れるアジは不合格品ばかり
餌サイズが釣れない
暑いので動作が鈍くなり、準備に手間取った。
餌釣りを開始したのは、午前3時15分。
5号のアジサビキをコマセと一緒に、《ドボーン!》と足元に落とした。
その深さは、コマセ籠が水面から50センチほど下にくるようにセット。
釣りを開始してから4~5分後、竿先につけた鈴が《リリン、リリン、リリン・・・》と静けさを破った。
はじめの1匹は15~6センチのアジ、却下。
大きすぎる。

このあとも15~20センチのアジしか釣れない。
いつも夜が白むころに餌サイズが登場するので、さほど焦っていなかったが・・・。
東の空が白みはじめた午前4時半過ぎ、合格ラインをややオーバーしたアジが1匹釣れた。
これで我慢するしかないと、キープ。
もう1匹きたが、限りなく不合格に近いサイズであったが、これもキープ。
以後、餌サイズは来なかった。

            
ヒット!
はじめの1匹
午前4時50分。
はじめに釣れた合格スレスレのアジを餌に、カンパチ釣りを開始。
開始した直後、竿が大きく上下に揺れた。
元気が良い餌だな~と傍観していた。
と・・・。
竿先の揺れが激しくなってきた。
映画『ジョーズ』のテーマソングが流れてくるシーンだ。
《ズンズンズンズン、チャチャチャーン》
そして。
竿が大きく湾曲し、折れそうになったまま呻いている。
ジョーズが豆アジを呑み込んだのだ。

俺は、
「キターーー」
と叫びながら竿にしがみついた。
戦うこと2分。
久々の1匹は、32センチあった。
まずまずである。

納竿
このあとサイズが不合格スレスレの餌を泳がしたが、とうとうジョーズに見向きもされなかった。
午前5時20分、納竿。

本日釣果
  カンパチ  32センチ 1匹

The END
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