2011年9月8日(木)  午前6時~午後0時
       仙台 海水温 23.3度
       仙台の潮汐 若潮 満潮 14:23  干潮  7:05
ノビタの釣り天国


          最下位だったけど満足!

                                      これでも船中最下位!
港で小さい秋みつけた
黎明。
港はまだ静かに惰眠をむさぼっていた。
聞こえるのは、足元でチャプチャプとささやく波音だけ。
岸壁に係留された第38東北丸も、ひっそりと鳴りを潜めている。
東の空に向か伏す雲が薄い紅色に染まり、海から微風が冷気を運んでくる。
と・・・。
車から降ろした釣具の上に、小さな秋を発見。
ースイッチョンだ!
どこからか、
「だれかさんが だれかさんが
だれかさんが みつけた
小さい秋 小さい秋
小さい秋 みつけた」
と、子供の歌が聞こえてくるような朝だった。

空気が清々しい。
思わず両腕を伸ばし大きく深呼吸をしようとしたけど、止めた。
ここも、福島第一原発から160キロ圏内、空気が美味いとは思えなかったから。

かたさんの車に便乗し、また塩釜に来た。
ザ・カレイに逢うために。
昨日の朝、東北丸のスタッフから電話があり、ここしばらく海が時化ていて出船していないので状況が分からない。
遠征を延期してはどうかの親切な連絡だった。
かたさんと相談すると、すでにエンジン全開、どうにも止まらないと決行を決定。
あとは運まかせ風まかせ。
でも釣りなんていつも賭けみたいなもん、天気はどうか、海は荒れぎみか、水温は低いか高いか、潮は速いか遅いか、風は強いか酸っぱいか、魚はいるのかいないのか・・・エトセトラ。
と、いちいち気にしていたら釣りなんてやっていられないのである。

BGM
7月末にかたさんと大洗沖を攻め、木っ端微塵に玉砕してしまった。
それはもう、青い空から巨大な巌が落ちてきたようなショックだった。
その時、もう二度とカレイは追うまいと思ったよ。ーホント!
でも日が1日、1日と経つごとに傷も癒え、カレイへの想いが再び燃えてきて・・・。
今日のBGMはフリオ・イグレシアスの、『ビギン・ザ・ビギン』。
別れた彼女への想いを、「もう一度最初からはじめたい」と切々と歌っている。

音質はやや落ちるけど、訳詞が流れるのでこの映像を選んだ。
(ノビタのように遅いADSL回線を使用している人は画像が途切れるかもしれませんが、その時は歌が終わったあともう一度聴いて見て下さい)









                                    
写真をクリックすると動画が見れます
早朝うねりあり
午前5時。
第38東北丸は、かたさんとノビタを含む釣り侍6人を乗せて塩釜港を出船。
ワインレッドに輝く東の空を目指し、波をかきわけかきわけ疾走して行く。
飛沫が天然シャワーとなって顔を流れ落ち、その冷たい塩水が頭の中に積もった娑婆の鬱憤も流していく。ーああ爽快也。
どうせ、世の中は自分とは全く関係なく色々なことが起き、色々なことが決まっていく。
1億2千万分の一が、どう足掻いてもしょうがあんめェ。ーフン
「 ええねん
 何も言わんでも ええねん
 何もせんでも  ええねん
 笑いとばせば  ええねん
 好きにするのが ええねん
 ・・・」(『ええねん』by ウルフズ)
戦場までの航程1時間、まだかまだかと心はすでに戦場に飛び、眼前に広がる松島の島々は焦点になかった。

      
第38東北丸
はじめの1匹
現場に着いたのは午前6時過ぎ。
船の汽笛を合図に、《ドボーン!》と40号の錘を海に投入した。
立って釣るにはきついほどのうねりがあったので、仕掛けは全長1メートル3本針を使用した。

道糸が海底に向かって、シュルシュルシュルと走っていく。
水深50メートル、錘が《ドスッ!》と砂煙を上げながら海底に着地した。
すかさず道糸のたるみを取り、
「出会え、出会え、カレイ五右衛門、尋常に勝負しろ」
と呼びかけながら、海底を《ドスッ、ドスッ、ドスッ・・・》と小突く。
ひたすら小突く。
休みなく小突く。
父ちゃんが呼んでも、母ちゃんが呼んでも、見向きもせず小突く。

虚仮(こけ)の一念、岩をも徹ス。
これは難しいようで、実に難しい。
ー本当に敵はいるのか?
この焦燥地獄、はじめの第一波が最も大きい。
第二波、第三波・・・は、周囲との関係しだい。
1分、2分、3分、4分、5分。
1日千秋の想いで小突いていると、
「・・・!?」
《プル、プル、プル・・・》と微かなアンサー。
                                          
かたさん絶好調!
一陽来復の1匹は、手の平サイズのマガレイ。
小さくたってカレイはカレイ、幸運の使者であった。
ーいたのだ!
 カレイはノビタを待っていた。
遅くなってゴメンネ、と言いながらバケツにポチャーン。

青い空に白い鱗雲、白い太陽が笑っている。
このあとも釣れ続き午前8時までに15匹、隣りのかたさんはカレイだけでなく真鯛やらハモやらも。
底荒れを危惧していたが、不安は雲散霧消した。

寸善尺魔
「千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない」
(中国の諺)
と、竿をシャクッていた。
10時を廻ったころであった。
と・・・。
腕が妙に重くなってきた。
それが前兆だった。
その時、厄病神を背負ったのだ。
凡人の哀しさ、それに気がつかなかった。
そして、とうとう事件勃発。

カレイを船に引き上げ、針を外そうとすると。
ーアッ!
竿を持っている右手が、ピタッ!と竿に貼りついてしまったのだ。。
左手で、膠着した右手の指を1本ずつ剥がすと、すぐにまた竿に貼りついた。
悪戦苦闘しながらなんとか竿から指を剥がし、指の屈伸運動をし指をほぐし。
ところが、魔の手は今度は左手に。
左手で道糸を掴み、カレイの口から右手で針を抜こうとすると、左手がピタッ!。
右手の時と同様、今度は左手が道糸を持ったまま膠着したのだ。

カレイの復讐か?
このあとも何度も指の膠着が起こった。
まるで、死後硬直の実体験をしているようだったよ。
その都度、釣りを中断することになり、釣果に少なからず影響してしまった。

      
美味そうなハモが
外道祭り
《プル、プル、プル・・・》と毎度おなじみのカレイのアタリ。
そのままリールを巻いて引き上げてきた時だった。
《ドドーン、ガタガタ》と、異様な衝撃。
道糸が水面を切って横に走る。
ーなんだ、なんだ?
問答無用とばかりに船に引き上げたのは、40センチ級のサバと手の平カレイのダブル。
餌を付け直し仕掛けを海に返すと、今度はその途中でサバに襲撃されてしまった。
                                                 
今度は海底で、《ガタガタガタ・・・》とやけに元気なアタリ。
これは80センチ級のハモだった。
                                         
美味そうな鯛も
そして、本日最大の贈り物は。
海底を《ドスッ、ドスッ、ドスッ・・・》と小突いていると。
いきなり《キューン》、そのまま世界の果てまで引かれていくような。(そんなわきゃないか)
これはハモでも、サバでも、カレイでもない。
ーなんだ、なんだ、なんだ?
リールを巻いて来る途中でも、何度か引き込みがあった。
そしてサファイアブルーの海面を、ピンク色に染めたのは、ナント!鯛であった。

鯛を釣るなんて、一生に一度のこと。
なんせ、およばぬ恋と敬遠しているから。
ところがかたさんは、この鯛を3匹もカレイ仕掛けで釣ってしまった。
一生に一度かもしれないことが、3つも重なるとは・・・。
これはただならぬことである、それもカレイ仕掛けに食いつくとは。
塩釜沖はひょっとすると、鯛の魚影が異常に濃いのでは?

    
ハモ3匹
沖上がり
午後0時沖上がり。
かたさんは、30センチほどの鯛を3匹、80センチ前後のハモ3本、本命のカレイを47匹。
カレイのシーズンではないのにこれだけの釣果、嬉しい遠征であった。
また来よう、塩釜。
「 ボクはお前が ええねん
 好きでいれたら ええねん
 楽しい夢を見れたら ええねん」

近日中に塩釜沖海戦を動画で公開する予定です。
乞うご期待。

本日釣果
マガレイ 18~32センチ  32匹
鯛   31センチ      1匹
ハモ    75~83センチ  3匹
サバ    40センチ級   3匹(リリース)


The END
SEO [PR] @[r ďAEx@o^C ^T[o[ SEO