2011年10月29日(土)  午前6時~午後0時20分
       仙台 海水温 17.4度
       仙台の潮汐 中潮 満潮  5:31  干潮 10:36
ノビタの釣り天国

       
2011年10月28日(金)~29日(土)宮城県鳴瀬川河口の投げ釣りと塩釜沖のヒラメ釣り

            最後の聖戦!

                                       終わり良ければ全て良し
神サマ、仏サマ、ヒラメサマ
女性船長の明美さんが来て、
「大丈夫デスカ?」
ノビタ、
「ワカリマセン。今一番ワタシガ知リタイコトデス、魚ニ聞イテ下サイ。ワタシニ釣レル”ヒラメ”ハ、イルノデショウカ?」
「イマス。ヒラメハ人ヲ選ビマセン」
と言いながら明美船長は、操舵室に戻ったけど。
ーどういう意味なんだろう?

もうすぐ沖上がり(午後12時)。
残り時間は30分しかない。
残りの餌(活きイワシ)は2匹。
そのうちの1匹を瀕死のイワシと交換し、仕掛けを海にボチャーン!
と、
「延長しまーす」
と明美船長が、スピーカーから呼びかけた。
                                            
鳴瀬川河口の釣果
力がつきかけていた。
床に転がっていた死んだイワシを海に放ると、空からカモメが急転直下し、一飲みにした。
気分はもう石川啄木である、
「塩釜の 沖の青海で 我泣き濡れて カモメとたわむる」
ー神サマ、仏サマ、ヒラメサマ。
 ドウカ私ヲ助ケテクダサイ。
 オ願イシマス、オ願イシマス。
 釣レタラ、モウ”ヒラメ”釣リハシナイゾ、ナンテ言イマセン。

BGM
今日のBGMは、ヘレン・シャピロの『悲しき片想い』。
ヒラメへの想いは、この歌のようになかなか届かなかった。

















   
船長の明美さんが笑っている
ロスタイムに
午後12時、ロスタイム突入。
とその時。
天は我を見捨てなかった。
いきなり扉をドーン!と蹴破るような猛烈なアタック。
「キターーー!」
竿先が海に突っ込む。
竿を持ち上げようとすると、敵の逆鱗にふれた。
竿先が激しくガックン、ガックンと、土下座している。

ー野郎ヤル気か!
と叫びながらリールを、1巻き、2巻き、3巻き・・・。
ー重い!
 ただもんじゃない。
竿が左右にぶん殴られた。

「ヒラメじゃないな~」
と隣りの釣り師がタモを持って、気の毒そうにつぶやいた。
リールの水深計が、10、9、8、7、6、5、4メートル・・・もうすぐだ。
と思った途端、
今度は、ジージージーと道糸が放出し、4、5、6、7、8、9、10・・・とメータが増えていく。
「巻いて、巻いて」
と叫んでいるけど。
とてもとても巻けるもんじゃアリマセン。
ドラッグをきつく締めると、今度はハンドルがスリップ。
どれだけヤッタリ、トッタリしたか、とうとうタモに御用、正体見たり!71センチのワラサだった。
釣り人生初の、大物外道であった。
                                         
絶好の釣り日和だった
そして再び
午後12時10分。
ロスタイムはまだ終わっていない。
サッカーと同じ、最後の最後まで釣りも何が起こるかわからない。

最後の活き餌(マイワシ)を仕掛けに付け、海にドボーン!
仕掛けが海底に着底したと同時に、《ピッピー》の場所変えの合図があった。
仕掛けを引き上げる。
と・・・。
海底から3メートルほど仕掛けを引き上げた時だった。
いきなり。
《ガク、ガク、ガク・・・》と、仕掛けに食いついた奴がいる。

その引き、さっきのワラサほどではないが・・・。
隣りの釣り師がタモを持ってきたので、
「今度はイナダだな~」
と、話しながらリールを巻いていると。
タモを持って海を覗いていた隣りの釣り師が、
「ヒラメだ!」
と叫んだ。
                                         
第38東北丸
一瞬、信じられなかった。
と次に、心臓が3~4メートルも宙にジャンプしたよ。

ところがこのヒラメ、死に物狂いで逃げ回り、なかなかタモに入ってくれない。
ーここで会ったが100年目、観念しろい!
「竿を立てて」
と、タモ係りが叫んでいる。
「もっと手前に寄せて」
「もっともっと」
「竿を寝かせないで」
ハリスは4号、いつ切れてもおかしくない、無理はできないのです。
ハラハラドキドキの風に揺らぐローソクの灯であったなもし。

無事タモ入れしたのは、ジャスト60センチのヒラメだった。
これも、釣り人生初の大物本命であった。
船長の明美さん、
「良かったですね。気になっていました」
とホッしたように、微笑んでいた。

ここで沖上がり。
最後の最後に、一生に一度しかないような事が2度も起こった。
感動的な幕切れであった。

     
かたさんは、アイナメばかり
鳴瀬川河口で釣り
(10月30日(日)から昨日(11月1日(火))の夜まで、かみさんの用で宮城に行っていました。そのため続きが大分遅れました)

塩釜への遠征は、いつもかたさんの車に乗せてもらう。
来年の3月31日までは高速道路が無料なので、今がチャンスと1ケ月に一度のペースで”ぶっ飛んで塩釜”である。
日帰りも可能だけど、われわれ年寄りにはきついので、いつも一泊2日の旅だ。
今回は、初日は奥松島にある鳴瀬川河口で石持やセイゴを狙おうと、東海村を出発したのは午前7時半。
青く澄んだ秋空の下、常磐、磐越、そして東北と高速道路をぶっ飛ばし、終点の奥松島インターまで約4時間。
鳴瀬川河口に着いたのは、午前11時半だった。

広い堤防に釣り人が、ポツリ、ポツリと4人いた。
投げ竿を2本出した。
午後4時までに、37センチのマコガレイ、それから30センチほどのアイナメ、
25センチのハゼを、それぞれ1匹ずつ釣った。
かたさんはアイナメを5匹ほど釣ったようだ。

そろそろ竿を仕舞おうと思っていると、隣りに来て黙って座った人がいる。
目元に笑みがある優しそうなおじさんである。
確かにそう見えた。
以外とこういう人は、ジキルとハイド氏のような二重人格であることが多い。
外では仏のように優しく振る舞い、その反動で、家では夕飯前に風呂が沸いていないと、頭から湯気を立てて怒る男に変身するのである。
彼は、全然そうは見えないのだが・・・さて?

美しい東北弁で極秘情報を
隣りに座ったおじさんの、横顔に見覚えがあった。
7月6日、この鳴瀬川河口に、かたさんとようすを見に来た時、竿1本で石持をおもしろいように釣っていたおじさんだった。
彼はノビタを忘れていた。
話しかけると、ポツリ、ポツリ応えてくれた。
彼の言葉は、混じりけなしの東北弁、有名な言語学者が、東北弁は日本で一番美しい言葉であると云っていた。
彼からその美しい東北弁で、貴重な情報を教えて頂いた。
(ノビタは宮城で育ったので、東北弁はなんちゃこっちゃない)
                                        
「イスガレイが釣れちゃ」
「どこから来たのですか」
「おらいは(私の家は)、かすまだい(鹿島台)だ」
「あんだいは(あなたの家は)、どこっしゃ(どこですか)」
・・・
「さっきここでカレイを釣ったけど、ここではよくカレイが釣れるんですか?」
「んだ(そうだよ)。おぐまづすま(奥松島)は、おおがだ(大型)のイスガレイ(石カレイ)が釣れるちゃ」
「よく釣れるのはいつごろ?」
「いづもは(いつもは)もう釣れっちゃが、こどす(今年)はおがすい(変だ)」

「一番釣れる時期は?」
「づういづがつ(11月)から、づうぬがつ(12月)の、のっこみだっちゃ」
「大きさは?」
「らずもねがす(物凄い)。60センチ超えるやづもいってば」
これは聞き捨てならないと、さらに突っ込む。
「どの辺がよく釣れるのですか?」

「あそこさいがい(あそこに行きなさい)。すろくて(広くて)いいでば」
と言いながら指を差して教えてくれた。
「何時ごろ釣れるんですか?」
「いつでもいがす。んだっけんども(そうだけれども)粘らないとさっぱし(さっぱり)釣れねでば。
釣れはづまったらバタバタだべちゃ(釣れはじまったらバタバタ釣れるよ)」

「今日は釣りをしないのですか?」
「明るいうちのっつぉこいで(ぶらぶらして)、暗ぐなってきたらやっちゃ」
彼に、残った青イソメをやって、別れてきた。

かたさんに報告すると彼もこの話しに乗り、次回は鳴瀬川河口で座布団級石ガレイに挑戦することになった。
今日は感謝祭であった。
村の神社から《ピーヒョロ、ピイヒョロ、ドドスカデン、ドドスカデン・・・》と、
笛や太鼓の音が聞こえてくる。

       
戦闘開始!
終章
翌日、第32東北丸に乗りヒラメ釣り。
満員御礼、一攫千金を夢見る釣り師14人が乗船した。
ロッドキーパーは、16個船縁に固定されているので16人は乗れるのだが、14人で打ち切り、少し余裕を持たせている。
この日は、14人全員がヒラメをゲット、竿頭は5枚であった。
ノビタの釣ったワラサと、ヒラメのタモ入れをしてくれたのは、その竿頭であった。

釣果
<28日>
 マコガレイ  37センチ 1匹
 アイナメ    35センチ 1匹
 ハゼ      22センチ 1匹(リリース)
<29日>
 ヒラメ   60センチ   1匹
 ワラサ  71センチ   1匹
 カサゴ  32センチ   1匹

The END
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