2011年12月20日(火)  午前6時40分~午後12時20分
       那珂湊 海水温 11.5度
       那珂湊の潮汐 若潮 満潮 11:15  干潮  4:40
ノビタの釣り天国

       
2011年12月20日(火) 那珂湊沖のタコ釣り

          勝負は来年に持ち越し!

                                          今日もたった3匹!
負けた理由
そこから、わずか4メートルほど。
それが天国と地獄のボーダー・ラインであった。
わずか4メートルの間隙の水深30メートルに、大きな壁が聳えていたようである。
「(船の)釣る場所は関係ないよ」と人は言いうけれど、
ーそんなことはない!
今日、目ん玉は見た、場所が勝敗を分かつことを。

もう一つ、これは推測だが。
今回自作したタコ天仕掛けは、航空自衛隊の次期主力戦闘機F35なみのステレス性を持ち、敵に発見されにくくなってしまったのかも。
玩物喪志の一品が裏目に出たか。
敵を誘ってなんぼの戦いに、敵に発見されない仕掛けでは勝負にならないじゃないですか。


BGM
昔、昔の歌である。
でも今日のBGMはこれしかなかった。
尾藤イサオが歌う「悲しき願い」、ノビタの気持ちはこの歌が表現してくれる。
昔のLIVEなので、映像が不鮮明です。














敗戦の予兆
今、思へば、敗戦の予兆は出船する前から起きていた。
午前5時10分。
那珂湊港の船着き場。
群青の東の空に、くっきりと下弦の月が浮かんでいた。
予報では、氷点下-2度。
体の芯まで冷える寒さであった。
先客はまだ車の中で暖を取っていた。
(今日の釣り客はノビタを含め8人、いずれも百戦錬磨の兵(つわもの)風であった)

はじめのドジは。
凍りついてツルツル滑る甲板を、転ばないよう恐る恐る船に乗り込み、
前回、9匹釣った左舷の中央に釣り座を確保し、ヘッドランプの灯りで準備をはじめようとすると、
灯りがスーッと暗くなり消えてしまったのだ。
電池切れである。
暗闇では何もできない。
これは船長が来て、船に灯りがともるまでの辛抱であったが。

次のドジは。
波の高さ2メートルの予報、海上は荒れそうなので。
酔い止め薬を飲もうとバッグから薬箱を取り出し、蓋を開けたのだが。
ーガーン!
開けてビックリ、中は空っぽ。
これは酔うかも・・・。
                                          
破れたビニールカッパ
ドジは、まだ続いた。
飛沫や寒さを防ぐために、ジョイフル本田で買った3Lのビニールカッパを、防寒着の上に重ねようとした時である。
ズボンを穿き、上着の左側の袖に腕を通し、次に右側の袖に腕を通そうとすると。
いきなり、
「バリッ!」
と異様な音が。
闇にもはっきり、右側の袖が取れたことがわかった。
見ると、脇の下も真っ直ぐ下まで破れていた。
ビニールカッパの上着は、もう上着の態をなしていなかったのだ。
その時は思いもしなかったが、まるで今日の結果を暗示するような災いであった。

       
雲一つない快晴
はじめの1匹
午前6時10分。
那珂湊港出航。
那珂湊沖はさほどでなかったが、航程30分のひたちなか港沖に行くと。
丘のような波が次々と目の前を走っていく。
「天気晴朗なれど波高し」であった。
バルチック艦隊を全滅した日本連合艦隊には有利な海況であったらしいが、タコ釣り師には不利な海況であった。
この日、船は右に左に大きく揺れ、先日は公園のブランコであったが、今回は空中ブランコに乗り釣りをしているようだった。
とうとう船長まで船酔い。
ーナンジャラホイ!

午前6時40分、
釣り開始。
左舷側は、船の先頭(ミヨシ)に一人(ノビタの右になる)、そこから4メートル離れた中央寄りにノビタ、
ノビタから3メートル離れた後ろ寄りに一人(ノビタの左になる)、そして船尾(大トモ)に一人の4人である。
釣りを開始し、まだノビタの第一投の仕掛けが海底に着底していない間に。
左の百戦錬磨が、エッサ、エッサと仕掛けを引き上げている。
タコが掛かったのだ。
ーウッソー!
魂消(たまげ)た。
まるで居合い抜きのような早さである。

ヨーシ、次は俺と仕掛けをシャクル手に力が。
そして。
待つこと20分。
ゴツゴツした岩盤上で、仕掛けがガツガツと底を掻く信号が手に伝わっていた。
と、仕掛けが動かなくなった。
ガーン!とロープ振り上げ、敵が浮いたのを確認し、
そのまま、
ー逃げるなよ、逃げるなよ。
と祈りつつ。
敵を海面まで引き上げ、ゴボー抜き。
はじめの1匹は、1.5キロほどの那珂湊魚市場では3千円相当の真タコであった。

                                         
天気晴朗なれど・・・
運の尽き
しばらくアタリなし。
このあと2度、タコを掛けたのだが、引き上げて来る途中で逃げられてしまった。
8時に400グラムほどの小ぶりな奴を1匹、8時半に同じようなサイズを1匹追釣。

そして9時10分。
かなりの大物を海面まで引き上げ、そのままエーイ!と海面からゴボー抜き。
・・・が。
空中で仕掛けとタコが分離し、タコだけ海に落下。
これが運の尽きであった。
竜頭蛇尾、先楽後憂、春夏秋冬。
以降、まったくアタリなし。
船に酔いながら探し続けた。
「さがし さがし求めて
 海を 海をさまよえば
 行けど切ない 岩だらけ」

場所の違い
右(左舷の船先)の百戦錬磨は7時半ごろから快調に釣りだし。
その都度、彼の背中合わせにいる右舷の先端にいた友人にタモで掬ってもらい、10時までに10匹は釣っていた。
ところが、右舷の先端にいた彼の友人は、まだ1匹も釣っていなかった。
この時点で2人は、釣る場所を交換。
驚くなかれ、これまで1匹も釣っていなかった友人が、左舷の先端に来た途端に釣れはじまったのだ。
逆に、右舷の先端に移った百戦錬磨は、パタリと釣れなくなってしまったのである。
この現象は、場所によって釣果が左右することを証明したのではなかろうか?

沖上がり
午後12時20分。
沖上がり。
まあまあのタコ1匹と小ぶりなタコ2匹、それが今年のなんとも冴えない締めくくりとなった。
ノビタらしいと言えば、それまでだが・・・。

家に帰り、かみさんに報告したら、みるみる不機嫌になってしまった。
かみさんは、お世話になったあの人に、この人にと、獲らぬタヌキの皮算用をしていたのだ。
ノビタの実力を知っているくせに。
いずれにせよ、今年はもう竿を納める。
そして、また来年に賭けることにした。

「存亡禍福は皆己に在る。天災地妖もまた殺ぐこと能はざるなり」
 (孔子)
さて来年の年賀状は、どう書こう?
まだ文案が浮かんでこない。

本日釣果
真タコ  0.4~1.5キロ 3匹

The END
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