2012年7月9日(月)  午前5時40分~午後12時
       那珂湊 海水温 19.8度
       那珂湊の潮汐 中潮 満潮  6:59  干潮 13:19
ノビタの釣り天国

       
2012年7月9日(月) 大竹海岸沖~大洗沖のマコガレイ

        戦場の選定を誤った?


                                   7匹だと笑うなかれ、中味は濃かった
自信喪失
「涙の数だけ強くなれるよ
アスファルトに咲く花のように
・・・
自分をそのまま信じていてね
 明日は来るよ どんな時でも・・・
 (『TOMORROW』by 岡本真夜)
もうすぐ10時。
まだカレイは一匹も釣っていなかった。
心は真っ黒に疲れ、カレイ釣りはもうを止めようと何度思ったことか。

とは言うものの、ノビタの右側、船首(ミヨシ)にいる客人はすでに5匹、
左側にいる古武士も2匹釣っていた。
ノビタのいる左舷側はノビタも含め6人の百戦錬磨がいたが、釣っていないのはノビタだけ。
この時、どれほど大旱に雲霓(うんげい)を望んだことか・・・。

空は青く、数朶の白い雲が水平線上に向伏し。
遮るものも無い空から熱い陽射しが海上に降り注ぐ、海は小さな波を刻み波は眩しく日の光を弾いていた。
露出している手は、フライパンで焼いたステーキのように真っ黒だ。

BGM
真夏の太陽がギラギラ輝く日には、エンゲルベロト・フンパーディンクの『太陽は燃えている』が、やはりよく似合う。

















奇跡のような・・・
午前10時前。
近藤船長の大型船は、不毛の大竹海岸沖を見切り、大洗沖に活路を求めた。
移動に30分ほど。
気分を一掃しようと、仕掛けを変えてみた。
自作の仕掛けなので朝から使っていた仕掛けと、新たな仕掛けは99パーセント同じ形容。
その違いは、新た仕掛けは先日大竹海岸沖で大活躍したもの。
そして、錘は赤い色から、白い蛍光色に変えた。
                                          
熱い海だった
午前10時20分。
大洗沖、釣りを開始してから3分。
「トン、トン、トン、・・・」
と海底を30回ほど小突き、
「スーッ、スーッ」
と2回ほど誘いをかけた時だった。
「ククッ、ククッ、ククッ」
と、暗い谷間に光が射したようなアタリが。
「ラッキー・ストライク!」
と思わず叫んだね。
一陽来復の1匹は30センチオーバー。

慌てて、
「ラッキー・ストライク・アゲイン!」
と仕掛けを海に戻し。
それから2~3分後、海底を小突いていた仕掛けが、何の前触れもなくギュイーンと暴走。
仕掛けを少し引っ張ると、「ドドン、ドドン、ドドン・・・」
と、太鼓を乱打するような応答が鳴り止まない。
ミヨシ側にいた客人にタモ入れしてもらったのは、30センチオーバーのダブル。
ーミラクルだ。
 奇跡だ。
 驚異だ。
だから釣りは止められない。

      
暗いうちから釣り人が
本日乗船者11人
話しは前に戻る。
午前4時。
空は雲に覆われ、港はまだ薄暗かっつた。
船着場に着くと、船の前に車が一台止まっていた。
その前にロシナンテを止めると、車から栃木の名人アラさんが出てきた。
彼は今日は、右舷の中央でやるようだ。
ノビタは左舷のミヨシ寄りに荷を置いた。
次々と釣り客がやってきた。
結局、今日、カレイを追う釣り士は、ノビタも含め11人となった。

午前4時50分、定刻10分前に近藤船長が来て餌を配分したが3人分不足し、慌てて餌を買いに戻った。
近藤船長は時々、これをやらかす。
餌の予備は、持参した方が無難だ。
結局、定刻より10分遅れの午前5時10分、那珂湊港を出船。
港は今日も、暗いうちから釣り人で賑わっていた。

はじめの1匹
空は雲で覆われ、海上は靄に包まれていたが風もなくベタ凪。
航程30分。
大竹海岸沖にとうちゃこ。
午前5時40分。釣り開始。
水深40メートル。
本日、大竹海岸沖のカレイは絵に描いたような不機嫌で、ノビタの餌には見向きもしなかった。

                                      
はじめの1匹
必殺「誘剣カレイ落とし」も形無しで、ただむなしく海を小突いていただけ。
ときどき微かなアタリ、いやな予感がしたので仕掛けを回収すしてみると、案の定針がなくなっていた。
ーフグである。
午前7時20分。
「ガタガタガタ・・・」
と景気の良いアタリ、心がときめいたのだが・・・。
標的からそれた34センチのアイナメだった。
このあと、1時間、2時間、3時間・・・、まったくアタリなし。
前述のように、近藤船長は戦場を大洗沖に変更した。

沖上がり
午後12時、沖上がり。
栃木の名人アラさんに、いくら釣ったか聞かれたので7匹と応えると。
「俺と同じだ!」
と、ハトポッポが豆鉄砲をくらったように驚いた。
理由はある。
午前10時ころ船上でアラさんに聞かれた時、ノビタはまだ0匹で、アラさんは5匹だった。
そんなノビタがいつの間にか、名人と並んでいたのだから。
ノビタの右側にいた客人も9匹と、朝のうち釣れたわりには数が伸びなかった。
ノビタの左側にいた古武士風の釣り士は3匹と、勝利の女神に途中でララバイされたようだ。
いずれにしても本日は、船全体でも不調であった。

本日釣果
マコガレイ 26~33センチ  7匹
アイナメ   34センチ     1匹

The END
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