2012年11月20日(火) 晴れ
       那珂湊 海水温  16.0度
        那珂湊港の潮汐 小潮 満潮  9:29  干潮 14:53
ノビタの釣り天国

       
2012年11月20日(火) 午前6時15分~午後12時 常磐沖のタコ釣り


          釣り日和に9杯

                                     やったぜ9杯
ネバー・ギブ・アップ!
「神さまはクルミをくださるけれども、それを割ってはくださらない」
 (アンデルセン童話の『氷りひめ』より)
午前10時。
まだ中タコを2匹しか釣っていなかった。
ところが、本日の陳勝呉広(ちんしょうごこう)右舷大トモの百戦錬磨は、9匹。
「ポプレ・デ・ミ(憐れな私)」

ー今に見ていろボクだって。
「ネバー・ギブ・アップ!」
と、タコ天仕掛け錘120号(450グラム)を踊らせた。
すでに4時間、仕掛けを根掛かりさせないよう道糸を掴む手に全神経を集中させ、トーントーントーンと海底の岩礁地帯を小突いていた。

やはり、左舷ミヨシ寄りの場所が悪いのか、後ろへ移動した方が良いのか?
と、毎度のことながら今日も人生の岐路に立たされてしまった。
でも、”別の列に移動すると、以前並んでいた列が早く動き出す”、と云う人生の髀肉を唱えたマーフィーの法則が、俺をセーブした。
ひょっとすると、場所ではなく。
タコ天の誘い方に問題があるのか?
岩礁地帯をトーントーントーンと跳ねるタコ天を、岩陰から見ているタコ入道が、
「あれはドジョウ掬いだぜ」
と冷笑しているのか?
もっと魅惑的にアダルトに官能的に誘う必要があるのか?

BGM
今日のBGMは、ルンバの名曲『ガンテナマラ』。
男性歌手の名前は分からないが、そのかすれたような声が好きだ。
この歌を聴くたびに、このユーチューブで、艶麗に、官能的に、アダルトに踊る男女の映像が頭を流れていく。















客は二人
前日、午後5時。
船長に明日船に乗りたいと電話をすると。
OKと言う。
客は?と聞くと、俺だけだと言う。
それでも船を出すと言う。
ーありがたし!
予報では、ベタ凪、快晴、の釣り日和なのだ。
しばらくポセイドンのご機嫌が悪く波浪注意報が出っ放しだったが、ようやくポセイドンのご機嫌が麗しくなったようだ。
「ゴー・フォー・ブローク(当たって砕けろ)」
                                          
海はベタ凪
翌日、午前5時10分。
那珂湊港着。
空には真珠をバラ蒔いたような星が瞬いていた。
冷たい風が西から東に吹いていたが気にするほどではない。
ヘッドランプの灯りでタコ釣りの準備をしていると、
「おはようございます。船は何時に出るのでしょうか?」
と聞かれた。
うれしかった、客は俺一人じゃなかったと。
午前5時半に船長到着。
空がしらみ、やがて東の空に茜色の曙光が滲みはじめてきた、午前6時出航。

はじめの1匹
白い靄が立ち昇るベタ凪の海上を、近藤船長の船は滑るように走っていく。
航程、10分。
現場に到着。
本日のタコ釣り船は、近藤船長の船の他に、岡重丸、長丸、昇船丸、源心丸とあわせて5船。

         海上に白い靄が
水深5~8メートルを狙う。
釣り開始から10分。
「うっ!?」
コンニャクを足で踏んだような感触が手元に返ってきた。
道糸をガーンと手繰ると充分な手応え。
「船長、タモ!」
と叫びながら海面を見ると、すでにタコ入道が浮かんでいた。
モタモタしていられない、運を天にまかせて海面から一気にゴボウ抜き。
はじめの1匹は、1キロ超とまずまずであった。
船長が、釣れたのかと顔を出したときには、タコが床を這っていたヨ。

この10分後に、同サイズを1匹追加。
それから10分後に、また1匹きたのだが、これはゴボウ抜き失敗。
これが運の尽き。
あとは、小突いても小突いても、まるでおかゆです。
歯ごたえがないのです。
味がないのです。
ーああ。

                                         
タコ釣り船集合
沖上がり
話しをもどすが、午前10時。
転機が訪れたのである。
午前10時になると、バタバタバタと続けさまに3匹。
そのあと沖上がりまでに、ポツポツと4匹追加。
大トモの百戦錬磨は、このあと沖上がりまで3匹と前半の勢いはなかったようだ。
場所を移動しなかった方が良かったようだ。

午後12時。
沖上がり。
暖かく小じわのような小波が湧く光る海にグッド・バイ。
「アスタ・マニャーナ。ムチャス・グラシアス」
スペイン語で、
「また明日。本当にありがとう」

本日釣果
真タコ  0.4~2キロ  9匹

The END
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