2012年1月27日(日) 午前6時25分~午後12時15分 那珂湊~大洗沖のヒラメ釣り なんとか釣れた日 ムシガレイ含む3匹 寒さが何だ! 「チャンチャカ、チャンチャカ、チャンチャカ・・・」 携帯の呼び出し音が鳴っている。 ー誰だろう? 甲羅から首と手を出し、携帯を掴んだ。 このところ日本列島は寒波に蓆捲され、海は荒れ放題、そして寒さもハンパじゃない。 これはたまらんと、亀のように手も足も首まで甲羅に隠し、じっとしていたのだ。 携帯を見ると、近藤船長からだ。 「モシ、モシ」 明日はヒラメを追うらしい、その誘いだった。 寝ている虫が起こされ、 ーラッキー・ストライク・アゲイン! とばかりに、誘いに応じたのだが・・・。 午前4時45分。 ロシナンテに跨り、自宅を出発。 気温は零下5度。 西の空、黒々とした屋根の上に銀色に冴える丸い月があり、それを囲むように千切れた白い雲が並んでいた。 星は月光に霞んでいたが、今日は天気には恵まれたようだ。 国道245号を、トラックと競いながら突っ走った。 右から襲う凍風(西寄りの風)が、鼻水を誘い、ハンドルを握る指や、踏み台の上の足指が凍えてヒリヒリと痛い。 ー冬に釣りなんて、苦行でしかないのでは? 今日も釣り日和だった はじめの1匹は 午前5時15分。那珂湊港の船着場。 船の前、闇の中に黒い人影あり。 ロシナンテから荷を下ろし、運ぶと。 「おはようございます」 人影はコムさんだった。 彼の話しでは、今日乗船する釣り侍は5人、そのうち4人が右舷側なので、左舷側はどこでも好きな所でやれると言う。 ということで、今日は左舷側を独り占めにし、その大トモ寄りでやることにした。 午前6時5分。出航。 まっ黒な海を、トットットットッ・・・と東に15分ほど走った所で停止。 午前6時25分、釣り開始。 海は凪ていたが、西から凍風がビュービュー吹いていた。 針を口と腹に刺したイワシがパタパタ暴れ、それに錘80号を付けた仕掛けをドボーンと海に落下。 水深40メートル、仕掛けがトンと海底に着底したところで、仕掛けを50センチほど引き上げ、敵を待つ。 10分、20分。 竿を持つ手指が、悴んでくる。 と・・・。 ーググッツ、ググッ、ググッ。 明確なアタリだ。 竿先を海に潜らせ、 「あわてるな。邪魔はしなぞ」 とささやきながら、待った。 ググッ、ググッ、アタリは止まらない。 そして、 「フイッシュ・オン!」 タモ入れを船長に頼んだのだが・・・。 船上に引き上げたのは、38センチのムシガレイ。ーああ。 痛烈なドラマがあった海 痛烈なドラマが ヒラメの第1号がきたのは、午前8時半。 43センチと、小さかった。 そのあと2度ほど、アタリがあったが針掛かりせず、イワシの背中に歯型がついていただけ。 今日の餌のイワシは17センチ前後と小さかったが、それを飲み込まないとはヒラメも小さいようだ。 午前10時半。 たまたま、20センチを超える大型のイワシを入手した。 それを餌に待つこと5分、カップラーメンが食べられるほどの時間が過ぎたときだ。 いきなりガガーン!と、竿先を張り倒すアタリ。 そのままガガーン、ガガーンと猛獣が暴れるアタリが続き。 そして、一気に竿先が船の真下に引き込まれて行った。 「クソッタレ!なめるんじゃねェ」 と竿を折れんばかりに持ち上げたトタン。 ースポッ! 今日の餌は小ぶり 仕掛けを回収すると、餌のイワシの中央から後ろの片身が削げられていた。 それでもイワシは、健気にパタパタと元気に尾びれを振っていた。 芝居なら、 「よくぞご無事で」 と、桜吹雪が散る場面ではなかろうか。 でも冷酷な釣り師は満身創痍のイワシを、もう一度、ヒラメに食べてもらおうと針をつけたまま海に戻したのである。 そして待ったのだが、傷ついたイワシを食べるヒラメはいなかった。 沖上がり 11時。 40センチ級ヒラメを、1匹追加した時だった。 釣ったヒラメを針から外し、竿を手に持った時にコツンといやな感触が。 と、眼の前に竿の先が落ちてきた。 竿の先から50センチほどの所で、竿先が折れたのだ。-ああ。 そのあとは折れた竿先を取り払い、残った部分だけで釣り続けたが、戦意のない戦いに。 午後12時15分、沖上がり。 今日はトップも5匹と、船全体があまり芳しくなかった。 水温が低くなったせいなのか、ヒラメもそろそろ終盤のようだ。 本日釣果 ヒラメ 42~43センチ 2匹 ムシカレイ 38センチ 1匹 The END |
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