2012年3月27日(水) 午前6時20分~午前11時半 日立沖のヤリイカ釣り 日立沖にヤリイカ爆発! これでもかのヤリイカ59匹! 海底を埋め尽くすヤリイカ軍! 「デデーン!!!」 見てくだされ、右写真が本日(3月27日)の釣果。 釣りも釣ったり、ヤリイカ40~50センチを59匹。 先日のヤリイカ戦、貧果4匹に、 「結果を出さなきゃ意味ないよ」 と叱られたかみさんに。 ーどうだマイッタカ! ヤリイカとの激戦は、那珂湊港から航程約1時間20分、30キロメートルほど日立寄りの沖が舞台。 水深は110~120メートル。 7本針の仕掛けに150号の錘を付け、海底0メートルから10メートルの層にいるヤリイカドシタ師団長率いる第一師団との戦い。 終始入れ食い、5点、6点、7点掛けあたり前。 仕掛けの種類なんて関係なし、どんな仕掛けにも食いついてきた。 ミラクル(奇蹟)の大売出し。 夢中になった、ほとんど没我、没我、没我。 ただし、道は決して楽ではなかった。 行く手を阻む魔神が次々と出没し、満身創痍の戦いに。 40~50センチ 近藤船長の船に乗ったのは、右舷に4人、左舷に4人。 この日は潮の流れが速いのと、大サバの襲来が災いし、複数の釣り師がもつれあうような大祭りが多発。 ノビタはとうとう持参した仕掛け全てをお釈迦に。 追い討ちをかけるように、激戦の最中、同じ竿をポキポキポキと3度折り、操舵室から顔を出した近藤船長から、 「その竿じゃもう無理だよ!」 と言われ、泣く泣く竿を仕舞った。 なんともはや・・・。 乱戦というか。 混戦というか。 珍戦というか。 明日のジョーではないが、燃え尽きて真っ白な灰になっちまったヨ。ーホント。 いざ出撃! 話しを戻そう。 今朝、那珂湊港に着いたのは午前3時。 まだ晦冥である。 春だというので軽装できた身には、冷たい北寄りの風が身に応えた。 岸壁に黒々と寄り添う近藤船長の船に人気はない。 船の右舷ミヨシに、クラーボックスを運ぶと、ーナンタルコッチャイ! 既に先客のクーラーボックスが、デーンと胡坐をかいていた。 周囲に点在するイカ釣り船 あとで、そのクーラーボックスの主に聞くと、昨夜の午後11時に来たそうな。 ーかないません。 見渡すと、既に先客のクラーボックスが5個もあった。 みなさん血相かえて、先陣を競っている。 確かにヤリイカは、人を狂わす美味いイカだ。 水曜日は商店街などが休日なのか、いつも客が多い。 今日もノビタを含め8人が乗船した。 午前5時、出航。 波をザブンザブンかきわけて走ること1時間20分。 日立沖の海上には、すでに数艘のヤリイカ船が集結していた。 空は鉛色の雲で覆われ、海は無数の波で覆われ、冷たい北寄りの風がヒューヒュー。 ー寒かった。 2つめの樽も 午前6時20分、釣り開始。 はじめポツポツなれど、午前7時半までに10匹。 時間の経過とともに食いがよくなり、仕掛けが海底に着底すると同時に、ググッ、ググッ、ググッ。 2~3匹では効率悪いと追い食いを待ち。 竿先が重く頭を垂れ、ヒクヒクと断末魔の悲鳴を上げたところで、おもむろに電動リールを中速にし引き上げる。 高速では、途中でバラス確率が高くなるからだ。 水深120メートルから引き上げるのに、約5分。 その時間の長いこと。 神の試練か それでも邪魔が入らなかったら、3桁も夢ではなかったかも。 ところが、神はそんな甘くはなかった。 幸せに渋い味付けするかのように、お祭り多発。 仕掛けが落ちて行く途中で、他人の道糸に絡んだり。 仕掛けを引き上げる途中で、他人の道糸に絡んだり。 そのたびに、祭った仕掛けを戻す作業が発生、戦いは中断。 釣りをしているより、祭った仕掛けを元に戻す作業に汗を流した。 神の試練は、それだけではない。 仕掛けが海底に落ちていく途中、大サバの襲撃に遭い。 竿を大きく振って掛かったサバを外そうとするが、なかなか外れない。 そのまま暴走され、周囲を巻き込む騒ぎも。 鹿島からも来た そして止めの試練は。 7本針にパーフェクトの針掛かり、竿先が勢いよくお辞儀をした時だ、「ポキッ!」と乾いた音が。 見ると、竿先から2番目のガイドの所で竿が折れていた。 イカを取り込んだあと、折れた竿で再び釣りを続行していると。 またもパーフェクトの針掛かり、今度は3番目のガイドの手前で「ポキッ!」。 二度あることは、三度ある。 次は4番目のガイドの手前で「ポキッ!」。 たまらず、予備の錘100号負荷アジ釣り用竿に交換した。 それは胴調子の柔らかい竿なので、以降、満月のように撓うが折れなくなった。 はじめからそれを使えば良かったと言うのは、後の智恵である。 納竿 祭りで最後の仕掛けをお釈迦にした午前11時半、納竿。 まだ周囲は、5点、6点、7点掛けが続いていた。 ヤリイカを59匹も釣ったのは、過去にない。 船中、トップは92匹釣ったそうな、当然だ。 日立沖に集結したヤリイカ釣り船は20艘ほど、日立や那珂湊、大洗だけではなく、近藤船長の話しでは鹿島の船も5艘あったそうな。 それらの他船の情報をネットで確認すると、トップは、いずれも100匹を超えていた。 ありうる話だ、それを身をもつて体現した。 いずれにせよ、特筆大書すべき1日であった。 本日釣果 ヤリイカ 40~50センチ 59匹 サバ 36~38センチ 2匹 The END |
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