2013年5月10日(金) 快晴  凪のちうねり
       那珂湊 海水温  14.6度
     那珂湊港の潮汐 大潮 満潮  3:16  干潮 10:09
ノビタの釣り天国

       
2012年5月10日(金) 午前5時半~午後12時 大洗沖マコカレイ釣り


    鹿島灘に座布団カレイを追う!


                                        今日も大漁
ヤリイカは逃げた
ヤリイカへの人気はまだ続いている。
那珂湊港では、平日でもヤリイカ船の前に乗客の車がずらりと並ぶ。
ヤリイカは、なぜそんなに釣り人に人気があるのか?
釣り味は今一だけど、それはその食味にある。
とにかく美味い!その食味は、他の魚の追随を許さない。
ロシアのキャビア、中国のツバメの巣、フランスのトリュフは食べたことはないけど、それらに負けない高級食材かも?
それにヤリイカは、冷凍保存ができることもある。

前日(5月9日夕)。
「ヤリイカがまた釣れてきたようだけど、カレイは止めるの?」
と近藤船長に電話すると、それはおかしいと云う。
彼はこの日、ヤリイカ戦に敗北した船の生の情報を得ていたのだ。

結局、5月10日(金)は、近藤船長の船でマコガレイを狙うことになった。
結果、8人乗船しノビタは9匹(外道にタイと真タコ)、船全体では33~42センチのマコガレイが、7~15匹であった。
まあこんなもんでしょう。
この日のヤリイカ狙いは、ネットで釣果を公表できないほどの貧果だったようだ。
公表した船でも、3~40杯と惨憺たる結果だ。
ーああ。
 近藤船長の判断は間違っていなかった!
詳しい乗船記は以下に。

早朝の船着場
午前3時50分。
那珂湊港着。
近藤船長の船は震災復旧工事が完了したので、仮置き場から元の船着場に変わっていた。
船には、すでに4人の先客が釣り座を確保していた。
左舷中央からややミヨシよりに荷を置いていると。
「おはようございます!」
と言いながら、先客が左舷ミヨシ寄りに戻ってきた。
                                      
穏やかな夜明け
そして。
格好良いですねバイクで釣りにくるなんて、と言われてしまった。
はじめ髀肉かと思ったが、船釣りにバイクで来た釣り師をはじめて見たと言う。
本気でそう思ったらしい。
彼にこの日、ワラサを1本もらった。
その間にも次々と釣り侍が到着した。
コムさんもやってきた。
彼と会うのは久々である。
コムさんはノビタの左、左舷の中央に荷を置いた。

出足まずまず
午前5時、出船。
快晴。
海はベタ凪。
風も弱く、今日も絶好の釣り日和だ。
光る海面スレスレを、鳥影が無数に飛び交っていた。
イワシの群れを追うワラサの魚影が濃いと聞く、鳥もイワシを追っているのか。
船は30分ほど南下した大洗沖で止まった。

午前5時半、釣り開始。
水深27メートル。
50号錘に3本針のカレイ仕掛けを海に落とす。
今日の仕掛けは、カレイ狙いに特化した装飾を一切省いたシンプル・ザ・ベスト。
狙いは外道の花鯛やホウボウだが、本命のカレイが釣れなきゃ元も子もない。
仕掛けはこれしか持ってこなかった、背水の陣である。
ー賽は投げられた。
「ゴー・フォー・ブローク!(当って砕けろ)」
である。

と・・・。
開始から10分、仕掛けが根掛かりした。
グッと仕掛けを引き上げると外れた。
そしてまた根掛かりし、外れる。
「変ダニ?」。
3~4回繰り返したあと、持ち上がった。
「・・・タコだ!」
外道でも熱烈歓迎のタコ入道であった。

船はここで、さらに10分ほど南下。
そして、再び戦いを開始した。
トントントン、スーッ、スーッと竿先を持ち上げると。
ヒクヒクヒク・・・と竿先が震動した。
竿先を下ろすと、ググッ、ググッと心地良い引きが。
2匹目は、35センチのマコガレイだった。

        
綱引き
ワラサの襲来
午前7時半。
マコガレイ5匹と真タコ1匹、それに30センチの花鯛を1匹釣っていた。
その時。
近藤船長が船首で、ワラサ釣りをはじめた。
タコベイト10本針の仕掛けを投げては引いてくるを、繰り返していた。
竿が大きくしなった。
竿がガンガン張り倒されている。
格闘、3分、とうとう60センチ級ワラサが船上に引き上げられた。

                                        
85センチのブリも!
このあと船長は、8本のワラサを追釣した。
それを見ていた隣りの釣り師も、友人が持ってきたタコベイト5本針仕掛けで参戦。
そして。
彼もヒット。
手強い相手だった。
1分、2分、3分、4分、5分・・・。
なかなか引き寄せられない。
ーアッ!
なんたることか、ノビタの道糸も巻き添えにされてしまった。
ヒットしてから十数分、海面に姿を表したサワラをタモで掬ってやった。
・・・が。
その下にもう一匹ブラ下がっていた、ダブルだった。
手強いはずである。
ノビタともう一人の2人がかりでタモ入れした。
この時、仕掛けを絡ませた迷惑料としてワラサを一匹頂いた。

東京から来た客人は、そのあともワラサ釣りに夢中になったが、そんなに楽しいのか、ナ?
その格闘は、豪快さは比類ないけど一種の綱引きでしかない。
繊細で、デレカシーで、芸術的なカレイ釣りとは似ても似つかない、ただのバカ騒ぎじゃないか。
いつか興味を失い、カレイ釣りに専念した。

     
ひとりぽっちの阿呆鳥が
バカ鳥
「バカ鳥だ、バカ鳥だ!」
と船長が叫んでいる。
彼が指示す方を見ると、さっきまでカモメと思っていた鳥が、阿呆鳥だった。
船長は阿呆鳥をバカ鳥と言い間違へたのか、バカも阿呆も同意語だからバカ鳥と呼んだのか。
「あれは阿保鳥だよ船長」
と言うと。
「そうだ阿呆鳥だ」
と訂正した。

なんで阿呆鳥が、小笠原から鹿島灘の海までやったきたのか?
海の幸だって、小笠原の方が豊穣なのに。
想像するに、彼は群れの仲間と意見が合わず、新天地を求めて1000キロメートルを旅してきたのであろう。
彼は孤独なのだ。
フランク・シナトラなのだ。
マイ・ウエイなのだ。
太平洋ひとりぽっちなのだ。
ガンバレよ、お前は独りじゃない。
と、声を出さずに呼びかけたヨ。
                                        
風も波も高くなってきた
沖上がり
午前7時半を過ぎるとアタリが遠くなってしまった。
隣りのコムさんにはポツポツ掛かっているのに。
やはりカレイ釣りに特化した従来の仕掛けの方が良かったかと、何度も疑心に悩まされた。
カレイ釣りは、また一から出直しだ。
午前10時を過ぎると北寄りの風も強くなり、海は白いウサギが跳ねはじめ、”天気晴朗ナレド波高シ”になってしまい、船上に立っていられなくなる。

午後12時。
沖上がり。

本日釣果
マコガレイ    32~40センチ  9匹
花鯛       30センチ     1匹
真タコ      600グラム    1杯
ワラサ      60~65センチ  3匹(船長に2匹、隣りの客に1匹頂く)

The END
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