2012年6月8日(土) 午前3時~午前4時30分 磯崎漁港寄りの堤防 アジ釣り 今日も釣れなかった 海は荒れていた 思案橋 午前3時前。 磯崎漁港寄りの堤防。 ヘルメットを脱いだとたん、ドドーンと腹に響く潮騒が耳に飛び込んできた。 海は荒れぎみのようだ。 闇に溶ける堤防に、人の気配はない。 北風に小雨が混じっていた。 堤防先端で砕けた波が、白い柱となって天を突く。 大アジを釣りたい一心が、足を前に進めた。 堤防の先端は、波で洗われていたので、中央付近で荷を下ろした。 目の前を白波が走り、その沖を黒い山が次々と陸に向かって走って行く。 コリャだめだと思ったが、ひょっとすることもある。 ーいっちょうヤッタロウカ! と竿を出した。 熱願冷諦(ねつがんれいてい)、求めるときはひたむきに求めるが、かなわぬ時には冷静にさらりと諦めるは、賢者の判断。 釣りバカは、たとへ海が100度の熱湯になっても、ひょっとすると魚がいるのではないかと竿を出すのである。 風に逆らいながら、15号電気浮子のついたサビキ仕掛けを海に投入した。 午前3時半過ぎ、まだ暗い堤防に次々と釣り人がやってきた。 いつの間にか堤防に、6個のヘッドランプが輝いた。 釣りを開始して1時間半、夜は明けた。 浮子は、一度も沈まなかった。 ひょっとすることはなかったのだ。 周囲に6人の釣り人がいたが、海は誰にも応えてくれなかった。 午前4時半、納竿。 ボーズ。 今年はまだ此処でアジを釣ってはいない。 ー本当にいるのだろうか? 「今日の憂いは 今日にて足れり なにとて汝 明日を想い煩(わずら)うや」 本日釣果 ボーズ The END |
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