2013年6月25日(火) 快晴  凪
       那珂湊 海水温 18.1度
     那珂湊港の潮汐 大潮 満潮  4:01  干潮 11:13
ノビタの釣り天国

       
2012年6月25日(火) 午前5時10分~午後12時 常磐沖 マコカレイ釣り


       マコカレイ釣りは、甘いかしょっぱいか


                                    肉厚マコカレイ10匹
ポアンカレ予想に匹敵する難問
6月25日。
平日の火曜日だというのに、マコカレイ狙いの兵(つわもの)が11人船に乗った。
ひたちなか市の名人も同船した。
名人は3日連続して乗船し、マコガレイを合計52匹釣ったという。
この時、彼を超えることが今日の目標になった。

ーマコガレイの沖釣りは、何故多くの釣り師を魅了するのか、ナ?
挑戦すればするほど、迷うのである。
カスバの女なのである。
奥が深いのである。
専門誌に名人の説が載っていたが、間違いではないがパーフェクトではない。
100年前に提出された数学の難問、『ポアンカレ予想』は、2003~4年にロシア人数学者グリゴリー・ペレルマンが解いた。
その解を、ペレルマンが多くの数学者の前で解説したが、誰も理解できなかったという。
なぜなら。
その問題は、数学と物理学をあわせなければ解けない問題だったからだそうな。

ひょっとすると、いやひょっとしなくても。
沖のマコカレイ釣りも、常識を逸脱した盲点があるのでは?
余を除く乗船者が、
「単連結な3次元閉多様体は3次元球面S3に同相である」(ポアンカレ予想)
を解く数学者に見えてきたヨ。

     
絶好の釣り日和であった
はじめの1匹
午前4時50分。那珂湊港出船。
本日、快晴、無風、波穏やか。
この日、余は右舷のミヨシに、ひたちなか市の名人は同じ右舷の中央からややトモ寄りで釣ることに。

15分走行した所で船は停止した。
午前5時10分、釣り開始。
その時余は。
釣り針がズボンの端にひっかっかり、外すのに四苦八苦していた。
と・・・。
バタバタと魚が床で跳ねる音が耳に、ひたちなか市の名人が入れ食いでマコカレイを釣ったようだ。
なんとか釣り針をズボンから外し、余が参戦したのはみなさんから遅れること5分ほど。
この間、名人の他に船中、あちらこちらでマコカレイが上がっていた。
焦りつつ、水深25メートルの海底を、50号錘でトン、トン、トン・・・と40回ほど小突き、スーッ、スーッと誘う(聞き合わせ)。
この動作を繰り返す。
名人も見た目では同じような小突き方をしていた。

午前5時20分。
スーッと誘いをかけた時だ。
いきなりガタガタガタ・・・と竿先を叩き、そのままグーッ、グーッ、グーッと竿が引かれた。
ー奴だ!
熱烈歓迎のはじめの1匹は、40センチを有に超すマコカレイだった。

ポツリ、ポツリ
このあともポツリ、ポツリ良形のマコガレイが釣れた。
マコカレイのアタリは、どれ一つとして同じものはない。
ククッ、ククッと用心ぶかいアタリのあとに、ググッ、ググッ、ググーッと必死になるやつ。
カタカタカタ・・・と軽いアタリのあとに、ドドッ、ドドッ、ドドッと重厚な引きを見せるやつ。
ドドン、ドドン、ドドン・・・と、初めから大暴れするやつ。
クイ、クイ、クイ・・・と柔らかいアタリのあとに、ガタガタガタと慌てるやつ。
一瞬重さに変化があり、「何ですか?」と聞きあわせたとたん、ドドドド・・・と遁走するやつ。

マコカレイも人間と同じように、それぞれ個性というものがあるようだ。
午前9時までに、8匹釣った。
毎度のことながら、このあとが続かない。
午前11時までに、なんとか2匹追釣し、ジ・エンド。

終章
午後12時、沖上がり。
余の反対側、左舷ミヨシの釣り師は出船前、
「皆さんペテランばかり、私にも釣れるのだろうか?」
と言っていた。
彼の仕掛けは、市販のごく普通の物。
ところが開始早々、良形ダブルを釣り、そのあとも左側の釣り師と交互に数を伸ばし、結局、18匹釣って本日の竿頭に。
名人は普通、頭(ず)が高いが、彼は最後までヘボだと言っていた。
彼の言葉が本音ならば、運よく仕掛けがマコカレイのいる所に落ちただけなのか?

ひたちなか市の名人は、この日ナント9匹。
余より1匹少ないなんて、アンビリバボー!
これまで彼と同船し、勝ったことはなかったのに。
しばらく笑いが止まらなかった。

神、天にしろしめし。
世は、なべく事もなし。
沖のマコカレイは、余にとって謎多き魚である。

本日釣果
マコカレイ 34センチ~43センチ  10匹

The END
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