2013年7月8日(月) 晴れ  ベタ凪
       那珂湊 海水温 14.9度
     那珂湊港の潮汐 大潮 満潮  2:51  干潮 10:05
ノビタの釣り天国

       
2012年7月8日(月) 午前5時15分~午後12時 大洗沖 マコカレイ釣り


           悔しい1日であった


                                   タコ1匹とマコカレイ3匹
これが人生!
一策入魂の仕掛を作り。
小突き方、誘い方を何度もシミュレーションし。
釣り座も、船のベストポジションを確保し。
”人事を尽くし天命を待つ”心境で挑んだのだが。
ーああ、それなのに。
10人の兵(つわもの)のなかで、びり尻(ケツ)のたった3匹。
それだけではない。
3万1千円のカレイ竿を折る、というおまけつき。
ーああ、
 セ・ラ・ヴィ(それが人生)!

「お前の不幸にはわけがある」
ーなら、そのわけを教えてくれ。
余は今、マコカレイの船釣りという無限大の迷路の中でもがくアリになった気分である。
もしこの世に。
『マコカレイの船釣り専門学校』があったなら。
マコカレイを誘惑する秘薬があったなら。
マコカレイを釣るガイダンスマシンがあったなら。
とつぶやくのはドブの泡か。

もうマコカレイは止めようか、とそのとき思ったのだが。
翌日の新聞を見ると、7月8日の那珂湊の海水温は、数日前より4度も低い14.9度まで下がっていた。
このためか、船全体でもトップが10匹、平均5~6匹と振るわなかった。

    
    夜明けの那珂湊港
一番乗り
話しを前に戻そう。
那珂湊港に着いたのは、午前2時20分。
まだだ~れも来ていなかった。
一番乗りである。-ホッ。
まだ暗い。
ヘッドランプの灯りをたよりに左舷ミヨシの釣り座に道具を運んだあと、コンビニに朝食を買いに行く。
そのあとのんびり釣りの準備を。
東天がうっすらと青みがかってきたのは午前3時半。
空が白んでくると、ポツリポツリと釣り客が集まってきた。
午前4時半には釣り客10人全員が乗船し、午前4時50分出航。

幸と不幸がセットで
風もなく、海は湖のように真っ平ら。
ふりかえると、陸は白いもやに覆われ消えていた。
陽光はしだいに烈しさを増し、生ぬるい風が体にまとわりつく。
今日は暑い戦いになりそうだ。
午前5時15分。
現場着、そして開始。
しばらく小突いたが反応なし。
船長が船を大洗沖に移動。
                                          
湖のような海で
5時半、再スタート。
船中、ポツポツ釣れだした。
午前5時50分。
カタカタカタ・・・と、水深30メートルから応答有り。
ーキタキタキタ。
竿先を落とし、1、2、3、4、5・・・10。

竿先を持ち上げ、ソーッと聞きあわせると。
ガタガタガタと強い振動が返ってきた。
海面まで引き上げ、タモで掬って船床に転がした時だ。
ーアッ!
先から10センチほどが折れ、そのまま道糸を滑って落ちてきた。
釣ったカレイに、致命的な一矢を報われたのだ。
予備の竿と交換したのだが・・・これが運の尽きだったのか、ナ?
このあと我が道は、小突いても小突いても不毛地帯ばかり。

終章
このあと。
午前7時10分、番外編の真タコ1キロを釣り。
午前8時半、35センチのマコカレイを追釣。
小突いて、小突いて、手が痺れるまで小突いて、ヒョロヒョロななるまで小突いて。
小突くこと3時間、午前11時20分。
久々にフイッシュ・オン!
船長が操舵室から飛び出し、タモで掬ってくれた。
タモで掬うほどでもない36センチのマコガレイだったのだが・・・。
午後12時、沖上がり。

翌日、J洲屋に行き竿先の交換を依頼したら、消費税込みで1万7千300円だと。
店員がニコニコしながら受け答えしている、やはり他人の不幸は蜜の味なのか。
結局、竿先の交換は止めた、竿の扱いの悪い余には安い竿で充分と思ったから。
すると、
「この竿をこちらで廃棄処分しますか?」
と、店員が涎(よだれ)を流さんばかりに折れた竿を見ている。
聞くと、自分で直したいのだそうな。
ーったく。
あんまり欲しがられると、もったいなくなり家に持ち帰った。

本日釣果
マコカレイ  35~37センチ  3匹
真タコ     1キロ       1杯

The END
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