2013年7月12日(金) 晴れ  ベタ凪
       那珂湊 海水温 16.5度
     那珂湊港の潮汐 中潮 満潮 19:11  干潮 12:08
ノビタの釣り天国

       
2012年7月12日(金) 午後5時半~午後7時半 湊寄り アジ釣り


           目出度さもほどほどの


                                        尺に届かない6匹
栃タコさんに遭遇
まだ黄昏までに間があった。
暑い。
風がない。
空が青い。
海が緩い。

汗を散布しながら釣り場に向かうと、見覚えのあるシルエットが見えてきた。
ーあれは!?
近づくと、坊主頭の丸顔がこちらを見て笑っている。
栃タコさんだ。
日立沖堤でタコ釣りをしていた時に出合い、あれから10年を超える。
以来、栃タコさんも『ユーアー・マイ・フレンド・サンシャイン』の一人である。
先日もここで出合った。
昨日の黎明、30センチ前後が釣れた話しをすると、早速、そちらに移動して行った。

    
遠投用
釣れたのは
午後5時半、開始。
今日は、遠投と絡み防止をかねた3本針の飛ばしサビキ、それに錘15号を使用した。
10分、20分、30分・・・まったくアタリなし。
と・・・。
浮子がポコポコ海上で阿波踊り。
ー何だコリャ?
引き上げると、毎度おなじみのベルサイユのブタ(河豚)。

それからしばらくすると。
今度は浮子がヘタと横倒し。
ーひょっとすると!?
と思ったのだが、「あり(蟻)がたい(鯛)なら、芋虫や鯨」、12センチほどの花鯛だった。

待てど暮らせど・・・
釣りを開始してから1時間経過。
待つのは長い長野県。
ー来る、来ない
 来る、来ない
 来ないかもしれない

不安の黒い雲が、頭の中で渦巻いている。
いつか、白い靄が世界を包み陸も空も海も、白いベールの中に消えてしまった。
浮子にも靄がまとわり見えにくい。
ドイツの女優、ヘネローレ・エルスナーは言う、
「女が男を待たせるのは、もっと期待をふくらませてあげたい一心なの」
デカアジも、われわれを焦らしているのかナ?
ーそれなら許す。
                                        
まだ来ない
一瞬の攻防
敵の進軍ラッパが鳴り響いたのは、午後6時55分。
ぼんやり眺めていた15号浮子が、視界からスパッと突然消えてしまったのだ。
「キター!」
切られ与三郎ではないが、「久しぶりだな~」の初めの1匹は、20センチ超の中アジだった。

「Take on chance for you(チャンスを掴め)」
とあわてて仕掛けを海に戻す。
ドボーン!と仕掛けが海に落下し、浮子が浮上すると同時に、また海中に消えてしまった。
ー入れ食いだ!

このあとも入れ食いが続く。
周囲も忽ち鼎(かなえ)の湧き立つ騒ぎに。
狂瀾怒涛の勢いは一瞬であった。
6匹目を最後に、「撤退」のラッパが鳴り響きアジは消えてしまった。
「其の疾きこと風の如く、侵しさること火の如く」
そして。
テレサ・テンの『別れの予感』が、
「泣き出してしまいそう
 痛いほど好きだから
 どこへも行かないで 息を止めてそばにいて」
ーああ。
 あまりにも短い逢瀬であった。

終章
午後7時半。
ノーサイド(試合終了)。
栃タコさんが様子を見に来た、7匹釣ったとのこと。

そして、
「釣れたのはほんの一瞬。釣れるまではこのまま終わるのかと思いましたよ」
と、ホッとしたように独白。
みんな思いは同じだったようだ。
待たされてスッポカされてもあきらめない、それが本物の恋。ーなに言ってんだか。
今日の我に明日は勝つ、明日こそ尺アジを・・・。

本日釣果
アジ  22~23センチ  6匹
花鯛   12センチ   1匹(リリース)

The END
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