2015年5月1日(金) 午前5時半~午後12時10分 那珂湊沖 どこまで続くぬかる道 マコガレイ1匹ムシカレイ6匹ホーボー3匹 マコガレイ絶好調? 船宿発信の釣り情報では、マコガレイ35~47センチが8~16枚。 ーマコガレイ絶好調! なんて載っていた。 俺はストレートに信じた。 信じた俺がバカだった。 ーいざ敵は常磐の沖にあり。 と、猪突猛進、那珂湊港へぶっ飛んだ。 よせばいいのに千葉のゴンチャンも誘って。 ーああ。 「君の行く道は 果てしなく遠い だのになぜ 歯をくいしばり 君は行くのか そんなにしてまで」 (『若者たち』唄 ザ・ブロードサイド・フォー) 小突いても小突いても、盲人砂漠を行くが如く。 何も見ず、何も触れず、何も感ぜず。 精も根も尽き果てた終了間際に、やっと本命が1匹姿を見せてくれたのが天のお情け。 今日もビクトリー・ロード(勝利への道)を、口笛を吹きながら行くは、見果てぬ夢で終わってしまった。 ゲルマン民族の大移動ではないが、マコガレイ族は別天地を求め大移動したのだろうか? 朝のうちうねりがあった はじめの1匹 今日は、ゴンちゃんと俺を含む5人が乗った。 ゴールデン・ウイークなのに意外に少ない。 やはり情報の真実を知っているせいか、な? 那珂湊港を出船したのは午前5時5分。 外洋に出ると、大きく船が揺れた。 丘のように盛り上がった波が、次々と船の行く手を遮った。 前途多難な釣りになりそうな予感。 午前5時半現場着、そして釣り開始。 ここは那珂湊沖。 水深30メートル。 海底はネッチョリした水あめのような砂地だった。 10分、20分、30分、40分、1時間・・・、無応答。 夢は一気に覚め、現実を目の当たりにした。 「マコさま、どこにいるんですか~」 口に出さず呼びかけてみた。 何の応えもなし。 絶好の釣り日和になったけど・・・ 開始より1時間20分経過、となりのゴンチャンが25センチほどのマコガレイを釣った。 闇に微かな希望の灯りを見たような気がしたのだが・・・。 釣りを開始してから2時間20分経過。 腕も足も腰もキーキー悲鳴を上げ始めた。 とその時だ。 午前7時50分、突然、フワフワと錘が浮いたような感触が。 「・・・?」 続いてグーン、グーンと30メートル下に伸びた道糸を引く奴がいる。 「なんだ?」 慎重に、かつ速やかにリールを巻き、船上に引き上げたのは42センチのホーボーだった。 これが本日はじめの1匹であった。 久慈漁港の船も 釣れるのはホーボーとムシガレイばかり 午前8時5分に25センチほどのムシガレイが釣れた。 狙いはそれたが、同じカレイ族なので熱烈歓迎であった。 午前9時に45センチの2匹目のホーボー、高級魚なので嬉しい脇役だった。 このあと25センチ前後のムシガレイがポツリ、ポツリと来るも、肝心の主役は来ない。 午前9時半、船首側で釣っていた人が50センチほどの鮟鱇(あんこう)を釣った。 嬉しい外道である。 これは友情出演と言うべきか。 そして午前11時50分、終了間際である。 潮の流れが速く、錘が流された。 と・・・その時だ。 ググッ、ググッと明確な引きを感じたのだが・・・あとが続かない。 フグに餌を取られたかもと、仕掛けを引き上げようとすると、重い。 水深35メートル、ゆっくり仕掛けを引き上げてきた。 海面に浮かんだ勇姿を見た。 ーカレイだ! 船長にタモ入れしてもらったのは、42センチのマコガレイだった。 精も根も尽き果てた、艱難辛苦の1匹であった。 午後12時10分、沖上がり。 5人の結果は、ムシガレイを含むカレイが2~8匹。 さてさて常磐沖のマコガレイは、今後どのような展開となるのだろうか。 本日釣果 マコガレイ 42センチ 1匹 ムシガレイ 25~37センチ 6匹 ホーボー 34~45センチ 3匹 The END |
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