2015年8月19日(水) 曇り
       那珂湊 海水温  24.5度
  那珂湊港の潮汐 中潮 満潮  18:50  干潮 0:50
ノビタの釣り天国

       
2015年8月19日(水) 午後6時半~午後11時 那珂湊沖


     
   ムギイカ(スルメイカ)とサバ!


                                  
         60ハイ
釣り師の生き様

ある病院の医者の観察によると、
「長命の人はみんな春風駘蕩、無欲恬淡のお人柄かと思ったら、決してそうじゃなく、皆さん人の頭も踏みつけて人生を越えてこられたように見えます」だと。
この医者は、我々釣り師を観察したのでは?
釣り師は釣り場を確保するためなら形振り構わない(色々な意味で)。
特に船の乗船位置を選ぶ時は、仁義無き戦い(マナー無視)をする。
他人が魚をバラスと喜び、他人が大物を釣ると嫉妬する。
自分のことは天井に上げておいて、我が釣り人生、これまで春風駘蕩、無欲恬淡な釣り師に会ったことはなかった。


 
ひょうたんの高さ10センチ
ムギイカ爆釣
那珂湊沖でムギイカ(スルメイカ)が爆釣しているようだ。
「Take a chance. go for broke(チャンスを掴め、当たって砕けろ)!」
一人よりは二人と、千葉のごんちゃんを誘うとヨッシャーと即、応じてくれた。
(ごんちゃんにやったひょうたん。雨が降る日はひょうたんに絵付けをし社交場(釣り場)で仲良くなった釣り仲間に進呈している)

ごんちゃんは船釣り初心者だが、ノビタと船に乗るたびに良い思いをしている。
今ではすっかり船釣り師になったようだ。
彼も最後はノビタと同じように、
「人生いろんなことがあったけど、終り良ければすべて良し」
と言うのかな。

いざ出撃!
前日の昼に船宿に予約した。
船の集合時間は、午後4時半。
平日なので混まないだろうと、ゆっくり行くつもりでいた。
ところが・・・。
当日、船の混み具合が気になり午前11時に客が何人乗るのか船宿に電話してみると。
なんと!我々も含み18人とのこと。
ーエーッ!
予想外の混雑だ。
                                                  
午後4時の那珂湊港
のんびりしていると理想の釣り座を確保できないと、集合時間の2時間前(午後2時半)港に着いたのだが。
すでに、大トモ(船の後尾)とミヨシ(船の先端)は、先客に釣り座を取られていた。
それでも左舷大トモの右隣りにノビタ、ごんちゃんには後尾中央に釣り座を確保できた。
ごんちゃんが港に着いたのは、午後3時半。
午後4時半ころ、目の前の岸壁に釣り名人の磯さんが立っていた。
右舷大トモと左舷大トモの釣り座を確保していたのは、彼と彼の友人だった。
磯さんは昨日乗ろうとしたが、すでに満員(20人)で乗れなかったそうだ。

釣り日和
午後4時50分。出船。
海は穏やか。
暑くもなく寒くもなく。 

        
穏やかな海を行く
吹く風は爽やかだった。
船は一路、沖に向かって走る。
いつものことだが心が逸り、航路がずいぶんと長く感じる。

釣り場に着いたのは、午後6時10分。
まだ空は明るい。
はるか前方に3艘、イカ釣り船が浮かんでいた。
船長の、
「まだ早いので仕掛けを下さないでください」
の指示。
目の前に置かれた美味しい料理を、お預けされている犬の気分で待っていた。
空は薄い雲で覆われ、今夜は月も星もない絶好のイカ釣り日和になりそうだ。

                                                 
海はベタ凪
直結仕掛け
午後6時半過ぎ、
「サバの魚影が見えるので注意して下さい」
の注意のもと開始。
サバ対策として自作の直結型7本針仕掛けで始めた。
仕掛けを水深50メートルまで落し、ゆっくりシャクルとククッ、ククッ、ククッと確かな反応が。
リールを少し巻くと、
「ドッタの?」
とたんに反応が消えてしまった。
なんとも心細いアタリだ。

こんな当たりが何度かあった。
ごんちゃんも同じだった。
どうも直結型仕掛けは、その扱いに技がいるようだ。

      
黄昏に漁火が点、点、点
伏兵との壮絶な戦い
午後7時。
サバの襲来覚悟でノビタもごんちゃんもブランコ仕掛けに変更。
その第一投。
仕掛けが水深45メートルまで落ちると、いきなり竿が勢いよくお辞儀を繰り返した。
「キターーー!」
入れ食いだ。
電動リールのスイッチをオン。
竿がお辞儀を繰り返しながら上がってきた。
そして、
「お元気の様子、祝着至極に存じ上げます」
と言いながら船上に姿を見せたのは30センチ前後のムギイカ3ハイ。
うれしいはじめの3ハイだ。

ごんちゃんもブランコ仕掛けに替えたとたんダブル、トリプルがあたり前に。
このあとも多点掛けが続いたのだが・・・。
「ラッキーなことがまとめて続いたあとには必ずその揺り戻しがある。
人生とはそういうものなのだ。ほんとうの話し」
(村上春樹)
                                                 
戦死した伏兵たち
仕掛けが水面から20メートルほどに下りたところで、ドド-ンと大砲の弾がぶち当たったような衝撃を受けた。
直後に、竿が折れそうなほど曲がりバウンドした。
忌まわしい伏兵(サバ)が仕掛けを攻撃したのだ。
電動リールをフル回転させて引き上げた伏兵は、45センチ超の大型のサバだった。
このあともサバの猛攻が続き、悪戦苦闘。
船上で暴れまくるサバを掴み、腹の中まで呑み込んだプラズノを取り出すのは、筆舌に尽くしがたい困難な作業だった。
サバの口から腹まで引き裂き、プラズノを引出しホッとおするのも束の間。
仕掛けがゴチャゴチャに絡まり、それを解くのに10分~15分を要した。
これを繰り返しながら、イカを釣るのだから効率が悪いたらありゃしない。
直結仕掛けに戻そうかと思ったが、イカが釣れないのでは何をしにきたかわからないのでブランコ仕掛けで通した。

沖上がり
午後11時、沖上がり
ごんさんもノビタと同じようにサバと悪戦苦闘したのだが、65ハイ。
ノビタは60ハイ、また自称師匠が負けた。
この日の竿頭は、ノビタの隣り磯さんの友人で手釣りの直結仕掛けで308ハイ。
この日の竿尻は55ハイ。
磯さんは竿釣りの直結仕掛けで210ハイ。

勝つまではあきらめませんスルメイカ釣り。
ー台風が去ったら、リベンジだーーー!

本日釣果
ムギイカ(スルメイカ) 30センチ~35センチ  55ハイ
サバ      35センチ~45センチ     15ハイ


The END
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