2016年4月26日(火) 快晴
       那珂湊 海水温  10.2度
  那珂湊港の潮汐 中潮 満潮   5:15  干潮 12:13
ノビタの釣り天国

       
2016年4月26日(火) 午前5時22分~午後12時5分 那珂湊沖


     
    マコカレイ釣りとうとう竿頭に


                                  
   快挙の13匹+タコ1杯
大仏開眼
これまで十数年マコさま(マコガレイ)を探し求め。
時には逢えた日もあったけれど、なぜ逢えたのか分からなかった。
そしてまたマコさまを見失い、あてもなくさまよい続けていた。
いつの間にか前川清の『長崎は今日も雨だった』が、カラオケで歌うオレの定番になっていた。
「さがし さがし求めて
 ひとり ひとりさまよえば
 行けど切ない 波の上
 アアアァ~ 常磐沖は 今日も雨だった

ところが先週、おれは大仏が開眼したような心境に。
たった4匹のマコさまだったけど、彼女に逢えた理由がわかったような気がしたのだ。
これは何としても確かめないと、とその時を待っていた。

 
ドン・キホーテが行く
名人も乗船した
そして再び出陣。
夜明け前。
闇に沈む舗道を、老馬ロシナンテに跨り突進していると。
ひょっとするとオレは、見果てぬ夢を追う恍惚の人、ドンキホーテのアバター(分身)なのかもしれないと本気で思うことがある。
3分の1だけ欠けたミカンのような月が、西空に浮かんでいた。
気温は10度ほど。
冷たい風を全身に浴び、鼻水を垂らしながらブッ飛ばす。

午前4時40分。
那珂湊港着。
夜が明け、青々とした空が東に広がっていた。
船の前に先客の車が5台止まっていた。
船はガラガラ、座席はよりどりみどり。
犯人は現場に戻る、釣り師は釣った場所に戻る。
先週と同じ左舷の胴の間(中央)で釣ることにした。
本日のチャレンジャーは、オレも含め7人の健康優良ジジイ。
その中に先日、27匹という快挙をなした名人もいた。
                                               
    名人が隣りに
名人を追う勢いで
午前5時10分、出港。
風も無く海は穏やかだった。
出港して10分ほど走ると、本日の戦場に着いた。
午前5時22分、釣り開始。
水深25メートル。
開始直後、右隣りの名人が良型のマコガレイを釣り上げた。
さすが名人と唖然としていると。
仕掛けを返し4~5回小突いたか、またも釣りあげた。
開いた口が塞がらない。

名人に続けと、海底を小突いているとググッググッと嬉しい便りが。
ーキターーー!
熱烈歓迎のはじめのマコさまは、35センチほど。

       
海は穏やかだった
隣りの名人を見ると、ナント!、3匹目を取り込むところだった。
ー慌てるな、ゆっくりと急げ!
と、針を外しエサを付け替へ仕掛けを海に戻す。
そしてまた海底を小突く、小突く。
ーキターーー!
午前6時30分までに4匹。
これまでにない快進撃だ。
この仕掛け、この小突き方で間違いない。
1匹、1匹釣り上げるたびに自信のタマゴが大きくなっていく。
いつか。
おそれおおくも隣りの名人と数を競っていた。

午前8時15分までに8匹釣り、とうとう隣りの名人と釣り上げた数が並んだ。   
  使用した仕掛け
このあとしばらくアタリが遠くなる。
1時間半ほど、忍耐の釣りが続いた。
午前9時40分。
待望のアタリが。
9匹目は、40センチのマコさまであった。
タモ入れしてくれた船長が、
「9枚目がキタドー」
と、船首に移動して釣りをしていた名人に大声で報告していた。
同じように、名人が釣るたびに今度は何枚目だよ、と俺に報告してくる。
いやがおうにも、競争心を煽られてしまったよ。

沖上がり
午後12時5分、船長の終了宣言。
そして名人に2匹差をつけて、本日の竿頭になったのである。(チャンチャン)
タマゴ大だった自信は、今、青い空に浮かぶアドバルーンのように大きくなった。
昼過ぎ、汗ばむ陽気となり。
ロシナンテに乗り薫風を切って走る気分は上々だった。
どこからかマージョリー・ノエルの『そよかぜに乗って』が流れてくるような。




本日釣果

マコガレイ    28~40センチ 13匹
 真タコ      600グラム   1パイ


The END
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