2016年5月13日(金) 快晴
       那珂湊 海水温  13.2度
  那珂湊港の潮汐 小潮 満潮   7:19  干潮 14時:40
ノビタの釣り天国

       
2016年5月13日(金) 午前5時半~午後12時 大洗沖


     
    潮動かず渋くて辛かった!


老いらくの恋                                
本日カレイ7枚
常磐沖のマコさまへの想いは、もう立派な恋だね。
気分は、「マコさま命」である。
恋は盲目、ブレーキが壊れた車の如く恋は坂道を暴走する。
ところが。
マコさまに会えるのも、もう残り少ない。
おそらくマコさまが常磐沖に滞在するのは6月いっぱい。
いそがねばならない。
うかうかしている場合ではない。
時は待ってくれない。
もうアラシもセンベイもあったもんじゃない。
「命短し恋せよジジイ」
と叫びながら今日も港を目指す。

船を貸し切ったような
今日は高校時代の同級生、ごんさんと一緒だ。
那珂湊港に着いたのは、午前4時10分。
港はまだ薄闇が這っていたが、すでに空は青かった。
船の前に一台車が止まっている。
千葉ナンバーだ。
ごんさんの車だ。
車内は空っぽ、どこかに行っているようだ。
船に先客の荷物はなかった。
少し不安に。
本当に今日は出船するの?
ともかく船に釣り具を運んだ。
いつものように胴の間(船の真ん中)より少しミヨシ(前)寄りに釣り座を確保した。
荷を運んでいると、ごんさんが魚市場の方から歩いてきた。
午前1時半に到着したと云う。凄い気合だ。

      
ガランとした船べり
午前5時、船長がやってきた。
本日の乗船客は我々2人だけだと言う。
なんか申し訳ないような・・・。
午前5時10分、出船。
いざ行かん。
胸のときめきと。感動を求めて。
船は、明け行く海を大洗沖に向かい疾走する。



                                           
海も空も青く穏やかだった
はじめから渋い釣り
大洗沖には、すでに6~7艘の船が集結していた。
午前5時半、釣り開始。
船長も参戦。
水深25メートル。
50号の錘を付けた3本針仕掛けで海底を小突く。
はじめの1匹が来たのは午前6時15分。
32センチと小ぶり。
あとが続かない。
どうやら運が予定のコースを外れたらしい。
その1時間半後。
午前7時40分に2匹目が。
サイズは25センチと小さい、針を飲みこまれたので骨まで愛してやることに。

    
とにかく小突き続けた
潮が動かない
このあと海は沈黙したままとなる。
50号の錘を付けた3本針仕掛けで、
「あなたが欲しい あなたが欲しい」
と高橋真梨子の「for you」を口ずさみながら、海底を小突く小突く。
しかし潮に流れがない。
おそらく海底にいるマコさまは、砂の上に横たわり。
眠そうな目で踊るエサを眺め、興味なさそうに目を閉じているのかも。

時だけが過ぎて行く。
絵本作家ターシャ・テューダーの、
「待つ時間が長いほど喜びは大きく育つ」
の言葉をよりどころに小突き続ける。
                                          
とうとう来たマコガレイ40センチ
潮動く
降り注ぐ陽射しが眩しく暑い。
ときどきバッグから冷凍庫で凍らし溶かした「お~いお茶」を飲みながら竿を振り続けた。
竿を振る腕が重くなり、肩が凝り、筋肉が悲鳴を上げている。
あいにくアンメルツヨコヨコは持ってきていない。
午前10時、待ちに待った賓客は30センチのムシガレイ。
主役がいなくなり脇役が登場したような・・・。
でもこれが戦闘再開の幕開けだった。
となりのごんさんにも来た。
それも同サイズのムシガレイだった。
このあとポツリ、ポツリ、と船長や、ごんさん、そしてノビタにも主役や脇役が釣れるようになった。

沖上がり
午後12時、沖上がり。
夏のような陽気だったせいなのか。
空振りが続いたせいなのか。
まるで100メートルを全力で走ったような疲れが。
でも心地良い疲れだ。
好きなことをして疲れるなんて、なんて贅沢なことか。
そして、
「世の中にはたった一つの贅沢しかない。 それは釣りだ」
と我は思う。

本日釣果

カレイ    25~38センチ  7枚(ムシガレイ3匹含む)

The END
SEO [PR] !uO z[y[WJ Cu