2017年4月14日(金) 快晴
       那珂湊 海水温  11.8度
  那珂湊港の潮汐 中潮 満潮   5:11  干潮 11:44
ノビタの釣り天国

       
2017年4月14日(金) 午前5時35分~午後12時 大洗沖


     
  座布団カレイの季節到来!


                                  
   マコガレイ4匹、ムシカレイ3匹、カナガシラ2匹
常磐沖はマコガレイが旬

4月14日(金)。
本日、つれたか丸に乗船した釣戦者は10人。
いずれも百戦錬磨のつわものたち風に見えた。
それにしても平日でもこの混みよう。
これから5月末までは、常磐沖マコガレイが最高のシーズンとなる。
でも月にむら雲、花に嵐、女心と春の海、春の海は荒れる日が多い。

海が荒れると、海底が砂塵舞う砂漠状態となり、カレイがエサを見失う。
このため釣果に日ムラが起こるけど、決して魚影が薄くなったわけではない。
昨日、久々に海が穏やかになった。
今日も、ハロー(波浪)予報では波静か。
海底の濁りも消えるはず。
釣り士がこのチャンスを見逃すはずがない、だからドドッとカレイ船に殺到したのだ。

昨日、上州屋のお兄さんがマコガレイ釣りは腕ですよね、と言ったけど。
一瞬、ドキリ。
自慢じゃないけど、おれ、つれたか丸で竿頭になったことは一度もない。
いつも中かそれ以下である。
沖のカレイ釣り、経験だけは20年と人並みかそれ以上、その釣り方、技も充分理解しているつもりだ。
なら何が不足しているのだろう?
司馬遼太郎は云う。
「伝統工芸は九割が技術で、あと一割が魔性である」
と、俺に不足しているのはこの魔性の力かもしれない。ーああ。

       
夜明けが近い
天気晴朗なれど
那珂湊港に着いたのは、午前4時15分。
港は夜から脱皮しつつあった、東の空はぼんやり明るい。
左舷の大トモが空いていたので、そこに荷を下した。
「おはようございます」
と、こむさんが登場。
彼は俺の隣りで釣ることに。
彼はカレイ釣り名人、いつもこの船の竿頭である。
俺とは人種が違うのではと思いたくなる。
左舷と右舷それぞれに、百戦錬磨が5人ずつ乗った。
午前5時、出港。
港を出ると、丘のような波がつぎつぎと押し寄せてきた。
ー本日、天気晴朗なれど波高し!
海の底が荒れているのでは、と不安が頭をよぎった。
                                              
天気晴朗なれど波高し
はじめの1匹
現場に着き、釣りを開始したのは午前5時35分。
船底で波がふくらみ波が弾ける、そのたびに船は左へ右へと傾き、とても立って釣りなどしていられない。
水深38メートルの海底を、錘50号の仕掛けで小突く。
船が右へ左に傾き、そのつど竿先が大きく上下し錘が底を離れる。
10分、20分、30分・・・。」
ーノーアンサー。
 ノーヒット。
 ノーストライク。
時々、海底で仕掛けが海藻をひっかけたようなジャリとした引きを感じるだけ。

となりのこむさんも苦戦していた。
内心、ホッ。
彼も同じ人種の人間だったと。
それでもこむさんは時々良型のマコを上げる、(魚はいると)安心させられ、そして焦らされた。

  
うねりが船を揺らす
午前7時。
何の前触れもなく、いきなりガタガタガタと竿を握る手に振動が伝わった。
ーキタキタキタ。
 待てしばし。
 おのおのがたしばし待たれよ。
 敵を油断させ仕留めるが上計。
と、道糸をたるませ、しばし待った。

時々、まだいるぞの微かな応答が返ってくる。
数秒待ち、竿先を静かに持ち上げると、いきなり竿先がドドンと熨された。
竿を水面から1メートルほど持ち上げ、リールを巻く。
ググンググンと何度も追撃をうけ竿先がのされたが、ハラハラしながら船上に上がったのは40センチオーバーのマコガレイだった。
このあと7時50分に37センチのマコガレイを追釣。
午前9時半に、船長の仕掛けを上げろの合図で仕掛けを海底から引き揚げようとした時に、ググンとエサに飛びついた32センチのマコガレイが釣れた。
10時までに、30~37センチのムシガレイ3匹と、30センチのカナガシラ2匹を追釣。

                                           
カレイ船が20艘ほど集結
最後の1匹
太陽がまぶしい。
雲一つない青い空の下、たっぷんたっぷんと船を叩く波の音が眠気を誘う。
でも寝ていられない。
釣りは6時間限定である。
その間で、結果を出さなくてはならない。
小突く。
ひたすら小突く。
頭から汗を散布しながら小突く。
小突いても、小突いても、音信不通。
船が揺れるたびに、脳味噌も揺れる。

堀内孝雄の「愛しき日々」を口ずさみながら小突く。
「かたくなまでの ひとすじの道
 愚か者だと 笑いますか
 もう少し時が ゆるやかであったなら

そして午前11時45分。
潮の流れが速くなり、50号の錘が右舷側に引っ張られるように流された。
流れが急で錘は水中に浮いているが、そのまま小突く。
道糸を出すと右舷側の釣り士とおまつりする可能性がある、錘が水中に浮いても道糸を出さずそのままにしておいた。
と・・・。
その道糸が、ギューン、ギューンと引く奴がいる。
ーアッ!右舷側とおまつり?
右舷側を見たがそんな気配はない。

   
43センチ
とにか仕掛けを回収しようと、竿をポンピングしながらリールを巻いてくると。
途中でググンググンと獲物が逃げようとする反応が。
となりのこむさんが、タモを持って待ち構えた。
潮の流れがきついので、獲物が流され実際より重く感じ。
「これは結構、型が良いかも」
とつぶやいたのだが・・・
こむさんにタモ入れしてもらったのは、43センチのマコガレイだった。
これが最後の1匹」となった。

沖上り
午後12時沖上がり。
隣りで苦戦したこむさんは、この日マコガレイ7匹と2キロ」ほどの真ダコをゲット。
俺はマコガレイ4匹とムシガレイ3匹、この違いは何だ?
今日も、先日とあまり変わらない結果であった。
「つづまるところ天が下に新しいということもなく、
 奇手ということもなし、ということではあるまいか」
(「風塵抄」by司馬遼太郎)

本日釣果
マコガレイ    32~43センチ 4匹
ムシガレイ    27~32センチ 3匹
カナガシラ    28センチ  2匹

The END