2017年5月12日(金) 快晴
       那珂湊 海水温  14.5度
  那珂湊港の潮汐 大潮 満潮   4:03  干潮 10:51
ノビタの釣り天国

       
2017年5月12日(金) 午前5時10分~午後12時50分 那珂湊沖


     
       悪戦し苦闘した


                                  
         ヤリイカ14ハイ
伏兵がいっぱい

今日はヤリイカ戦。
冒頭は言い訳からはじまる。
今日の釣り、まるで運動会の障害レースであった。
事のはじまりは餓えたチンピラ、サバの猛襲。
このチンピラが、仕掛けをイカのいる海底に着く前に奪い邪魔をした。
悔し涙が乾くひまもなく。
悪役の超大物2メートルを超す大サメが、ステルス戦闘機のごとく忍び寄り、一瞬にして仕掛けもろとも獲物を略奪。
この想定外のアクシデントが、3度も繰り返されたのだ。
心中、滂沱の涙。ー嗚呼

不幸中の幸いと言うべきか、幸い中の不幸というべきか。
なんとか、35~46センチのヤリイカを14ハイ確保したけど。
船中、最下位。
勝敗は兵家の常、こんな日はAKB48の『人生は紙飛行機』を歌って元気を出すしかなさそうだ。
「時には雨も降って 涙も溢れるけど
 思い通りにならない日は 明日頑張ろう

飛んで行け 飛んでみよう
飛んで行け 飛んでみよう
飛んで行け 飛んでみよう」
だれの言葉か忘れたけれど、
「不運の続く者は期待を捨ててはならない。
 一生の内いつかは定量に達するだけの運は廻ってくる」
俺だっていつか。

         
ベタ凪
絶好の釣り日和
ゴールデンウイークを避け、その日を待っていた。
そのあとも家の事情や農作業など釣りに行けない日々が続く。
そのうちネットの釣果情報もパッとしなくなり、古女房は釣行に反対したけど。
天気良し、海も穏やか、こんな日に釣りに行かずしていつ行く。
と家を飛び出した。

午前3時45分。
那珂湊港の船着場着。
来る途中、竿ケースを忘れたことに気がつき、一旦家に戻ったけれど午前4時集合には間に合った。
今日乗る船は、昇仙丸。
すでに先客の車が3台並んでいた。
まだ港は薄闇に包まれていたが、東の空はうっすらと青く染まっていた。
風もなく空気も温い。
船上はガラガラ、左舷の後方に釣り座を確保した。

午前4時15分、出航。
港を出ると、空も海もぼんやり青く輝いていた。
今日の釣戦者は6人。
船は真っ直ぐ那珂湊の沖を目指した。
雲多き海上が、ほんのり薄紅色に染まっている。
海は湖のようなベタ凪。
船が空気を切る風が心地良い。
船は、時速30キロほどのスピードで真っ直ぐ沖に向かった。
航走1時間、現場到着。
                                           
世界で一番美しい瞬間(とき)
はじめの1匹
午前5時10分、釣り開始。
俺の隣りで船長も参戦。
海底までの水深123メートル。
俺より先にドボーンと仕掛けを投げた船長が悲鳴を上げた。
見ると船長の竿の先が、バタバタと阿波踊り。
「サバだ、仕掛けが沈まない!」
と叫びながら仕掛けを引き上げている。
見ると、大サバが2匹ブラ下がっていた。

錘120号、プラズノ6本仕掛けをいままさに海に投入しようとしていたが。
船長が釣り上げたサバを見て、臆病が全開に。
ーさてどうしよう?
仕掛けを投入すべきか、とどまるべきか?
ハムレットだ!「to be or not to be(生きるべきか、死ぬべきか)」
でも仕掛けを投入しないと、ヤリイカは釣れない。

清水(きよみず)の舞台からジャンプした。
仕掛けを海へドボーン!
電動リールの水深メーターが10メートル、20メートル、30メートルとサバが出没する危険層を潜っていく。
サバの目ん玉に仕掛けが見つからないように、神様、仏様、お助け下され、と祈り続ける。
水深50メートルまで無事通過、危険地帯は去りつつある。
水深100メートルを過ぎた、ここは非武装地帯とホッとする。
水深123メートル、錘着底。

         
サバサバサバ
と・・・。
左側の釣り士が1ハイ釣り上げた。
次は俺だと、竿を静かに上下する。
初めの1匹がきたのは、午前5時25分。
この後は、サバに邪魔され、仕掛けが海底に届かない。
それでも初めのイカを釣ってから10分後に、ダブルで2ハイ。
サバの襲来に悩まされながら午前6時半までに、7ハイ釣った。

招かれざる客
午前7時、右舷側で、「サメだー」の叫び声が。
釣れたイカを横取りしようと海面まで浮上したサメが仕掛けごとイカを略奪したようだ。
船長の話しでは、2メートル近いサメのようだ。
想定外の悪役が出現したのだ。
これではおちおち釣りもしていられない。
船上はにわかに空気が重くなり、またまた俺、臆病全開。
                                               
釣れてるかな○○丸
それでも釣りは続けなくてはいけない。
と・・・。
イカのクイーンクイーンのアタリが。
ノミの心臓を震わせ毎分15メートルのスピードで、リールを巻いてきた。
いつサメに襲われるか分からない恐怖の水深123メートル。
この距離は1000キロメートル離れた小笠原より遠く感じたよ。
そして。
なんとかサバの野戦部隊が集合する水深10~30メートルを抜けた。
少し気持ちが楽になった時だった。
いきなり、ガクンと竿先がお辞儀をした。
と、・・・・・。
転瞬、竿先が水平になり道糸が弛んだ。
120号の錘から竿が解放されたのだ。
ということは・・・。
仕掛けを回収すると、6本針仕掛けの下半分が錘ごと消えていた。

サメが7号の幹糸を一瞬にして、食い千切ったのだ。
この後、同様のアクシデントが2度も起き持参した錘2個を喪失、船長から120号の錘2個を購入し戦いを続けたけど。
なんせ切られた仕掛けをつなぎ合わせたボロボロ仕掛け、見る目のあるヤリイカなら見向きもしないような仕掛けで戦っていた。
それでも午前10時までになんとか9ハイ釣った。
このあと11時までに5ハイ追加したが、持参した仕掛け3個すべてがサメにズタズタにされ戦意を喪失、この時点で戦いを放棄してしまった。

負け惜しみ
最後に、負け惜しみ。
「少欲知足、起きて半畳、寝て一畳、天下取っても二合半」
起きていれば一畳の半分あればよし、寝るときも一畳あればよし、
天下を取った将軍様でも二合半以上の飯は食えぬ。
ヤリイカ14ハイ、それに大サバ8匹、食べきれない収穫ではないか、これ以上釣ってどうする?

本日釣果
ヤリイカ    35~46センチ 14ハイ
サバ      38~42センチ 8匹

The END