2017年5月22日(月) 快晴
       那珂湊 海水温  16.9度
  那珂湊港の潮汐 中潮 満潮  13:24  干潮  7:28
ノビタの釣り天国

       
2017年5月12日(金) 午前5時10分~午後12時 大洗沖


     
      今日も沖のマコガレイ戦


                                  
  マコガレイ3、ムシガレイ1、タコ1
爆睡

いつものことながら。
釣り船に乗った日は、元気の蔵を空っぽにしヘロヘロになって家に帰ってくる。
そして夕刻、風呂上りにテレビの相撲を見ながら晩酌。
高安の快勝に乾杯し、稀勢の里の惨敗に悔杯を飲み干し。
缶ビール1本とワインを小カップ2杯飲んでほろ酔いになり。
午後7時半、布団に転がるとそのまま爆睡。
午前2時半に一度目が覚めるが、まだ起きるには早い。
枕元に置いてある小説『姨捨て山繁盛記』を読みながらまた寝てしまう。

4時に起床。
さすが爆睡した朝は気分がよろしい、昨日の疲れが雲散霧消し「エイエイオー」と叫びたくなるほどだ。
雨戸を開くと、青々とした空が目に飛び込んできた。
ー今日も快晴!
洗顔し、快便し、朝食前に畑の野菜に水をやりに。
なんせ、昨日の日照りに、釣りにかまけて水をやらなかったのだ。
「水が欲しい、水が欲しい」
と野菜の連呼が聞こえてくる。
水の入ったバケツとジョウロを手押し車に乗せ畑まで運んだ。
ナスやパクチョイ、ラデッシュなど野菜に水をやると。
とたん、野菜が背伸びをして「ありがとう」と声を上げたような。

       
朝5時那珂湊港
常磐沖カレイの人気度
さて、話しを昨日に戻す。
『つれたか丸』に乗った。
先日は仙昇丸、今日はつれたか丸とまるで鶯の谷渡りーといささか自嘲ぎみ。
今年は、常磐沖も鹿島灘沖もカレイが今いちのようだが、カレイ釣りの人気は衰えない。
昨日の休日は12人乗船したようだ。
ただし結果は0~5匹。
それでも。
本日の釣戦者は自分も含め8人。

皆さん腕に覚えがあるのか、昨日の結果を気にしないようだ。
船長に、俺の目標はマコガレイ3匹なれど高望みかと問うと。
「だとうかな~(高望みではない)」
と本音をもらしたあと、
「昨日と一昨日、50センチオーバーが釣れてるぞ」
と期待をもたせてくれた。
そんな大物が1匹釣れたら、即、大漁旗を掲げるのだけど。
                                               
いざ出撃!
はじめの1匹
すっかり夜が明けた午前5時10分、船は那珂湊港を出航。
風もなくベタ凪の海を南下し、航程30分、大洗沖に到着。
午前5時40分、釣り開始。
今日は左舷の胴の間、ややトモ寄りで釣ることにした。
(この場所が悪かったのかな~)
水深32メートル、海底は砂地だ。
釣りを開始して5分。
竿先をカタカタと震わせるアタリが。
ーはやい!
はじめの1匹は、脇役の32センチムシガレイ。
次はマコガレイと、錘50号で海底をトントントン小突き続けた。

6時10分。
ークククッ。
とやや強いアタリ。
今日の主役かと、慎重に糸を弛ませゆっくり竿先を持ち上げた。
ーナッシング、空振り?!
まだ近くにいるかもと、トントントンと海底を叩いていると。
・・・クククッとまたまたアタリ。
竿先を持ち上げると、今度はグググッと明確な引きが。
ー乗った!
船上に引き上げたのは正真正銘の主役、43センチのマコガレイだった。
これを見た船長、
「マコガレイあがったよ!」
と大声で叫んだ。
このあと午前6時40分に、40センチのマコガレイが釣れた。
この時点では、船中トップ。
このあと30センチのムシガレイを1匹追加したが。
俺の運はここまでだった。

      
真夏の陽射しが海面で踊る
今日も助演男優賞登場
俺の運が尽きたころから、俺の運が乗り移ったかのように。
左隣り(左舷大トモ)の百戦錬磨が、良型マコを釣り上げていく。
「今に見ていろ僕だって」
と海底を叩く、1時間、2時間、3時間、4時間・・・、その今が来ない。
船長が操舵室から顔を出し、
「だから(目標)2匹なんて言わなきゃよかったのに」
と、俺の目標が2匹と勘違いし、そんな宣言をするから運が尽きるんだと言いたいらしい。
目標は3匹だよと叫びながら、あと1匹を意地でも釣ってやると、トントントン・・・海底を小突き続けた。

午前11時過ぎ。
潮の流れが速いのか、仕掛けが右舷側にガンガン引っ張られていく。
その仕掛けを引き寄せようとすると、重い!
やけに重い。
引いても引いても仕掛けが右舷側に引かれる。
「だれかまつっていませんか?」
と叫んだけど。
ー応答なし。
                                                   
天日干しは美味しさ倍増
船長が操舵室から飛び出し、タモを持って脇に立った。
その時、何で船長がタモを持ってそこにいるのかな?
と理解ができなかった。
魚が釣れたのなら、リールを巻いて来る途中で竿が連打されるのだ。
なのに、ただ重く引っ張られるだけの感触しかない。
頭上に無数の疑問符「?」を飛ばしながら力まかせでリールを巻いてきた。

ーナント!
海面に浮上したのは、良型のタコだった。
「これは1キロ超えてるな」
と船長、言いながらタモに入れてくれた。
このタコ船床に降りタモから抜け出ると、椅子の下に隠れ床にベッタリ張り付いてしまった。
剥がれない。
船長が見かねてまた操舵室から飛び出し、アッと言う間にタコ入れネットに御用。
家に帰り計量すると1.3キロあった。

終章
午前11時半。
老いの一念岩をも通す、海底を叩き続けること5時間、38センチのマコガレイと25センチのムシガレイのダブルがきた。
これが最後であった。
午後12時、沖上がり。

やはり俺の左側(左舷大トモ)の釣り士がトップで、マコガレイ9匹。
俺が3匹なので、その差6匹。
ーこの差は何か?
かれの仕掛けを早朝見せてもらったが、幹糸もハリスも細く柔らかく針も13号と小さ目。
俺の仕掛けは幹糸が8号、ハリスが5号、針も14号と原始的な頑丈だけが取り柄の素朴な仕掛け。
結論。
「柔能く剛を制し、弱よく強を制す」
ということか。

本日釣果
マコガレイ    32~43センチ 3匹
ムシガレイ    25~35センチ 3匹
真ダコ       1.3キロ   1ハイ

The END
SEO [PR] !uO z[y[WJ Cu