2017年6月30日(金)  晴れ
       那珂湊 海水温  19.2度
  那珂湊港の潮汐 小潮 満潮   7:33  干潮 14:13
ノビタの釣り天国

       
2017年6月30日(金) 午前7時33分~午後12時 那珂湊沖カレイ


     
   釣り仲間と那珂湊沖でカレイ釣り


                               
マコガレイ4、ムシガレイ5、タコ2
朋遠方より来たる

「朋有り遠方より来たる 亦た楽しからずや」
Gakuさん、きむさん、ごんさんが那珂湊沖のカレイ戦に馳せ参じた。
Gakuさんときむさんとは20年来、ごんさんとは40年来のつきあい。
この4人を結ぶ最大公約数は、『釣り』。
不老長寿ならこの縁も永遠だろうが、宿命なるかな年を重ねるごとに肉体は枯れて行く。
ひょっとすると。
これが最後の釣り仲間の集いになるのかも。
このごろ思う。
赤ちゃんの成長スピードと、老人の体力の劣化スピードはほぼ同じではないかと。
老健頼み難し、明日は竿を杖にかえて老人ホームの我が身かな。
「若き日は はや夢と過ぎ
 わが友みな世を去りて
 あの世に楽しく眠り
 かすかに我を呼ぶオールド・ブラック・ジョー


                                           
小雨パラつく梅雨空
船は貸切状態
早朝、午前4時。
昇仙丸の船着き場に着いた。
夜が明けつつある。
梅雨空はどんよりと暗く、いまにも泣きだしそうに重かった。
風もなく鏡のような海面に、魚市場の建物がその姿をぼんやり映していた。
海底のような静かな港に、岸壁からアジ釣りをしている若い男女の笑い声が踊っていた。

船の前に車が一台。
薄暗い車内を見ると、運転席のシートを倒し人が寝ている。
ーごんさんだ!
そのままにして、船に釣り用具を運んだ。
今日は、32人乗りの船に我々4人だけである。
他に客はいないそうだ。
左舷側に並んで釣るように、魚入れの樽を4つ並べた。

ノビタは胴の間にした。
しばらくすると、ごんさんが起きてきた。
午前2時半に着いたらしく、昨夜はほとんど寝ていないようだ。
遅れてGakuさんときむさんが乗った大型乗用車がやってきた。
全員そろったところで、船に乗る。
きむさんを除く3人がノビタの特性カレイ仕掛け、きむさんはノビタ仕様をアレンジし自作した仕掛け。
この仕掛けならボーズになることはないはず。

         
ベタ凪
海は凪ていた
船は午前5時に出港。
外洋に出ると緩いうねりがあったが、気にするほどではなかった。
航走10分。
釣りを開始したのは、午前5時10分。
小雨がパラつく中での戦となった。
はじめ水深20メートルを攻めたが、生体反応がないので船は場所を変えた。
さらに沖に出て水深35メートルを攻める。
1時間ほどでムシガレイ2匹とマコガレイ1匹を釣った。


                                           
Gakuさん、きむさん
ところが寸善尺魔。
ごんさんが仕掛けを根掛かりし喪失、ノビタの予備の仕掛けを譲ったのだが。
「不幸は決して一人で訪れない」(西洋の諺)
その直後、魔の手は今度は俺を襲った。
海底を小突いていると。
トーフを食べていて釘を噛んだような、ガッと異様な応答が。
なんと、今度は俺が根掛かり。
仕掛けを回収すると、天秤の先のノビタ特性仕掛けが消えていた。
ハリス切れなら予備を用意していたが、仕掛けの予備は在庫なし。
心臓にトマトケチャップをぶっかけられたようなショック。

      
ごんさん
空だけでなく心も一気に梅雨空に。
ここで敗北宣言したら、
「フイッシャーマン・スプリット(釣り人魂)」
を豪語する俺が地に堕ちる。
男は負けるとわかっていても戦わねばならない時がある。
船長より船に常備の仕掛けを800円で購入し、傷心をリセットし竿を握った。
(内心これでは他人のフンドシで相撲をとるようなものと力が湧いてこない)
                                        
何も考えず海底を小突くことに専念した。
ときどきトトンとドアをノックするようなアタリが。
直後に気配を消してしまう。
こんなアタリが何度も繰り返される。
またトトンが来た。
ーじれっ亭!
と思いきり竿を振り上げた。
と・・・・
「フイッシュ・オン!」
                                                
1キロオーバーの地球の破片
ググン、ググン、と竿を引き込む重量感。
ひょっとすると、本命か!?
と・・・。
引き上げてくる途中で重量感が消えた。
仕掛けを回収すると、ナント!針が2本消えている。
ーフグだ。食い逃げだ。

隣りが騒がしいので見ると。
船長が、きむさんが掛けた600グラムほどのタコをタモで掬っていた。
ーなんだ外道じゃないか。
とひがみ半分で見ていたが。
このあともきむさんの快進撃は続く。
本日最大35センチほどのマコガレイ、そして30センチほどの真鯛、そしてまたタコ、タコ。
そして30センチオーバーの大フグと神武景気の騒ぎだ。

                                                        
デビルだ!

その隣りにいる俺は一向に盛り上がらない。
不景気まっしんぐら。
フグにハリスを何度も切られるが掛からないし。
釣れるのはデビル(悪魔)と云われる50センチほどのネコザメだし。
タコかと思いきや1キロオバーの地球の破片(石)を釣ったり。
どうやら自作の仕掛けを喪失したのが運の尽きだったようだ。

大トモのGakuさんもミヨシ側のごんさんも、ポツリポツリとムシガレイを釣っていた。
彼らも、時々30センチオーバーのフグを釣り上げていた。
フグは最後に船長が捌いてくれのでゲット。
                                       
きむさん、ノビタ、Gakuさん、ごんさん
終章
午後12時に沖上がり。
なんとかマコガレイ4匹とムシガレイ5匹、それにタコ2杯を釣ったけど釣果としては不満足であった。
でも遠方から馳せ参じた仲間達が、それなりの成果を上げたのでよしとしよう。

帰港すると那珂湊港の魚市場で昼飯を食べながら反省会を開いた。
このレストランはNHKの『こころ旅』で火野正平が食事をした所。いつも反省会はここでやる。自慢じゃないけど火野正平より我々の方が先に来たところ。(エッヘン)
でも店の名前を知らない。

7月は、平日の夜に那珂湊沖でイカ釣りを考えているのだが、もっと仲間を誘わないと船は出ない。
さてどうしよう?

本日釣果
マコガレイ    22~32センチ 4匹
ムシガレイ    20~30センチ 5匹
タコ        600~800   グラム 2杯

The END