2017年8月23日(水)  晴れ
       那珂湊 海水温  21.2度
  那珂湊港の潮汐 大潮 満潮  17:37  干潮  23:09
ノビタの釣り天国

       
2017年8月23日(水) 午後7時10分~午後12時 大洗沖カレイ


     
     腕が悪いのかナ?


                               
   ムギイカ混じりのスルメイカ
朗報

那珂湊沖の夜イカ釣りのニュースは、しばらく沈黙していた。
天候不順や時化が続いたためだ。
今年はもう終わりかとあきらめかけていると。
夜イカ釣り好調の話しが流れてきた。

消えかけた胸の火に、いきなり風を送りこまれたような朗報。
すぐにでも飛び出したかったが。
月夜はイカが釣れないと云う。
ーそして。
今夜の予報は曇り、海は凪、風も弱い。
「チャンスは二度、扉を叩かない!」
朝、昇仙丸に今夜の予約をすると、満員直前でセーフ。

袖すり合うも多生の縁
那珂湊港の船着き場に、午後3時着。
すでに釣り座の好ポイントは、先客の荷で埋まっていた。
空いていた左舷の胴の間に今日の命運を賭けた。




      
空は雲に覆われ
すると、
「となりで釣らしてもらいます」
とあいさつしながら俺の右に来た客がいた。
ニコニコと感じがよろしい。
その直後、左の予約済み釣り座に3人連れがきた。
「暑いですね、迷惑をかけるかもしれませんが宜しく」
と、これまた感じの良い客が来た。
彼は釣り場ではイカを釣れるたびに、「45メートルできたよ!」と仲間だけでなく俺にも教えてくれた。

「袖すり合うも多少の縁」と言うが、今日出会った人たちは特に良かった。
まるで無農薬野菜のような安心安全な人たちであった。
釣果はトホホであったが、おかげで充分イカ釣りを楽しんだ感じ。
                                                
海はベタ凪
暗くなるまで待って
午後5時。
出船。
本日乗船の釣戦者は俺もふくむ16人、船上は少し窮屈な感じであった。
海はベタ凪。
鏡のような海面を船は滑るように奔っていく。
船が起こす風が、汗ばんだ体に心地よかった。
航走1時間10分、午後6時10分に現場に着く。
しばらく船はポイントの周囲を回遊。
空も海もまだ明るい。

午後6時15分、船長がパラシュートアンカーを海に投入した。
いよいよ開始かと胸がときめいたが、開始はまだお預け。
薄闇が海上を這う午後6時35分、船の集魚灯が点灯。
それから10分経過。
午後6時45分、待ちに待った船長の開始のアナウンス。
「まだ早いですがやってみて下さい。棚は40メートルからやってみて下さい」
一斉に仕掛けをドボーン、ドボーン・・・と、集魚灯に白く浮かぶ海に投入した。
俺は仕掛けをまだ投入しない。
だれかがイカを釣ってからでも遅くはないと。

          
釣り開始
今夜も邪魔が
午後7時10分、左舷ミヨシでイカを釣り上げるのを目ん玉で確認。
ー今だ。
 イザ・勝負!

と声を出さずに、仕掛けを海に投入。
仕掛けが海面から10メートルまで落ちた時だ。
竿先がバンバン踊った。
ーサバだ!
牡丹に唐獅子、竹に虎、イカにサバは付き物だけど、うんざりする伏兵だ。
船上に上がったのは25センチほどのやせたサバ1匹。
即、リリース。
サバに機先を制せられ、一瞬にして戦意喪失。
しばらくまた模様眺め。

午後7時半。
左側の釣り士が、
「45メートルできたよ!」
と20センチほどのムギイカを釣り上げた。
ーヨッシャー。
伏兵のサバを覚悟し、仕掛けを海に投入した。
海面から50メートルまで仕掛けを下し、ゆっくりシャクりながらリールを巻くと、竿先が軽くグイっと引かれた。
竿先を静かに持ち上げると、またグイと竿先を引く感触が。
電動リールの巻き上げオン。
スピードを、毎分14メートルに設定し引き上げる。
はじめの1匹は20センチほどのムギイカだった。

このあとも同じ棚でポツリポツリときた。
ときどきサバに邪魔されたが、竿を大きく振ってサバを振り落す。
                                                 
居合抜き
トビウオをタモで掬う
集魚灯に照らされ白く濁る海面下を、黒い影が走る。
トビウオだ!
突然、船長が操舵室から飛び出し、タモを海面に叩きつけた。
閃光ひらめく速さ。
ーナント!
そのタモの中で、35センチほどのトビウオが跳ねた。
「刺身にすると美味しいよ!」
と言いながら俺の魚入れ用樽に入れてくれた。

その技、侍の居合抜きもさもあらんと思わせる。
まるで神業だ。
このあとも船長は、トビウオが船に近づくたびに操舵室を飛び出しパーフェクトでトビウオを掬った。
まさにトビウオにとっては青天の霹靂、自分の身に何が起こったのか分からないうちにタモの中だ。
トビウオを掬うたびに、釣り客たちの歓声がこだました。
獲ったトビウオは、乗船客にお土産にとその都度配られた。

棚が深くなると
午後9時を過ぎるころから棚が60~70メートルと深くなったが、釣れるイカも40センチ前後のスルメイカになってきた。
でも釣れる間隔も伸びてきた。
必殺仕掛け人だって相手があってなんぼのもの、スカスカの海では勝負にならない。
シャクってもシャクっても手応えなし。
空振りで疲れるのは野球だけではない、釣りも同じだ。

午後11時過ぎに40センチオーバーを1匹釣ったのが最後であった。
楽しい釣りではあったが、疲れ果てたその姿は尾羽うち枯らした侍だったかも。
午後11時半沖上がり。
この日の竿頭は87ハイ、なんでそんなに釣れるのか俺には世界の七不思議であった。


本日釣果
ムギイカ    20センチ前後  12匹
スルメイカ   40センチ前後   9匹
トビウオ     凡そ30センチ 1匹(船長に頂く)

The END